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隠れた名作?『ハロルドとモード』は“最高の恋愛映画”!あらすじと名セリフ

ハロルドとモード

最高の恋愛映画といえば、どんな作品が思い浮かびますか? 『カサブランカ』? 『タイタニック』?『きみに読む物語』? はたまた『君の名は。』?

 

コメディ映画『メリーに首ったけ』のヒロインであるメリーは、こんな発言をしています。「『ハロルドとモード』こそ、現代で最高の恋愛映画よ!」

 

この意見にはげしく同意!

 

この記事では、映画『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』の概要とあらすじをご紹介、珠玉の名セリフについてもご紹介したいと思います。

 

 『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』は、こんな映画!

 

 

ハロルドとモード 虹を渡る
原題 Harold and Maude
製作国 アメリカ
公開年 1971年
ジャンル 人間ドラマ?
監督 ハル・アシュビー
脚本 コリン・ビギンズ
出演 ルース・ゴードン バッド・コート

 

 概要・・・西島隆弘、カン・ハヌル主演の舞台も!

 

生きる気力ゼロ。自殺ごっこをして両親を困らせていた少年が、バイタリティあふれるおばあちゃんに出会ったことで人生は一変! 生きる意味を見出してゆくストーリーです。

 

アメリカでは、今でも熱烈に支持されている作品のひとつ。業界人にファンも多く、『メリーに首ったけ』のように映画やドラマの中で、たびたび本作に触れられることがあります。

 

日本では1977年に、原田芳雄さん主演の舞台が催されました。2001年にも井上芳雄さん主演で、2008年には「AAA」の西島隆弘さん主演で舞台化されています。韓国でも、2015年にカン・ハヌルさん主演で舞台化されたばかり。

 

何度も上演されるということは、この物語が時代を越えて人々の心をとらえていることを示しています。

 

 

 ジャンルは人間ドラマ? コメディ? 恋愛?

 

 『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』はレンタルショップなら、【人間ドラマ】の棚に分類されるでしょう。本国アメリカではコメディ映画に分類されることもあります。

(⇦ めちゃくちゃブラック・コメディですけど)

 

しかし自分とは価値観の異なる人を尊敬し、慕ってゆくという意味ではド直球の“恋愛映画”です。

 

 

『ハロルドとモード』簡単なあらすじ

 

 

 19歳のハロルドは、裕福な家庭に生まれたおぼっちゃん。しかし、生きる気力なし。首を吊るマネをしたり、洗面所を血のようなインクで汚したり・・・死んだフリをして、過保護なママを困らせていました。

 

ママはハロルドのためを思い、精神科医を紹介したり、元・軍人のチャールズ伯父さんに相談したります。さらに、息子の自立につながればと、勝手にお見合い相手を募集します。でもママのおせっかいは、ハロルドにとっては迷惑。

 

ママが独自の基準で選別した女の子たちに、ハロルドは興味なし。からだ中火だるまになったり、ナイフで手首を落としてみせたり(どちらもフリだけ)、女の子たちを追い返します。

 

そんなハロルドがやすらぎを得られるのは、まったくの他人の葬儀に参加すること。あるとき、ハロルドは、同じように他人の葬式に顔を出す79歳のおばあちゃん・モードと出会います。

 

モードの生き方は型破り! 他人の車を勝手に盗んだり、鳥とともに生活したり、街路樹の木を“かわいそう”という理由で引き抜いて山に植え替えたりします。エネルギッシュでバイタリティにあふれるモード。まるで、野に咲くヒマワリです。

 

ハロルドはいつしか、モードに恋するようになりますが・・・

 

 

 

 

珠玉の名セリフ!

 

モードは波乱万丈の人生を送ってきました。反体制運動に参加した過去があり、皇帝にえっけんしたこともあります。そんなモードが発するにセリフには、含蓄があります。単なる会話のセリフというより、私たちに教訓を投げかけてくれます。

 

ここでは、いくつか抜き出してみます。

 

 

芸術の真価を知るには、時間がかかるもんさ!

 

 神父さんの車を盗み出したモード。モードは、車の代わりに“聖人のメダル”を置いてゆきます。こんな物をもらっても意味がわからないという神父さんに、モードは上記のセリフを発します。

 

 

なぜ世の中は、いまだにオリが好きなのかしら?

 

置物や楽器に、傘。たくさんのモノであふれたモードの部屋には、ときおり鳥もやってきます。しかしモードは、鳥をカゴに閉じこめたりはしません。

 

モードは「動物園の動物たちを逃がしたこともある」と、自慢げにハロルドに語ります。

 

 

いいこと? 世の中の不幸はこの花のような人がもたらす。他人と同様に扱われても、なんとも思わない人々が。

 

 モードは、ハロルドを植物園に連れてゆきます。ある白い花をハロルドに見せたモードは、「みな同じ顔をしている。でも実際は違う」と語ります。

 

モードは、人にはそれぞれ個性がある、と説きます。だけれども、尊厳を踏みにじられるようなことをされたら、闘わなきゃいけないこともあると強調します。

 

 

時にはバカもしていい。常識にとらわれすぎないで!

 

ハロルドの伯父さんは、元・軍人。極端な価値観の持ち主で「人に尊敬され、金もあり、アジアの女とも出会える」と、軍隊の良さばかり強調します。

 

そんな伯父さんに感化されたハロルドは、モードを「この共産主義者め!」と追い立てます。モードは穴に落っこちてしまいますが、無事でした。

 

モードはハロルドを責めるどころか、「ときにはバカをしてもいい」と気遣ってくれます。

 

 

同じ人間だからね

 

モードは、どんな人とも対等に話します。相手の肩書や役職によって、態度を変えることはありません。人見知りなハロルドは、モードの姿勢に感心します。

 

なにげない二人のやりとりが、心に染みます。

 

ハロルド「(あなたは)人と関わるのがうまいね」

モード「同じ人間だからね」