《第34話までのあらすじ》
喜美子は美術学校をあきらめ、信楽に戻ることを決意します。喜美子は、【荒木荘】の住民に感謝の気持ちを伝えますが、ちや子だけには会えませんでした。
数日後。部屋に戻ってきたちや子は、喜美子の手紙を読みます。
「いつかまた、ちや子さんにお茶漬けを作ってあげたい」
喜美子の言葉に、ちや子は涙をおさえることができませんでした。
第34話の、詳しいあらすじはこちら!
『スカーレット』第35話あらすじ!11月8日(金)放送分・・・お酒は週8日がええ!
【📢追加・出演者発表】
— 朝ドラ「スカーレット」第6週 (@asadora_bk_nhk) November 7, 2019
きみちゃんの弟子と出演するのは #黒島結菜 さん!
そして息子👦として出演するのは #伊藤健太郎 さん!
おやっ!?とお気づきになった方は鋭い。#アシガール にご出演されたおふたりが #スカーレット に登場します!!
登場の時期など詳細は👇👇https://t.co/f62LQ6p6Sb
【きょうの #朝ドラ送り】
— NHK おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) November 8, 2019
お、通じた!?#スカーレット #朝ドラ #高瀬耕造 #和久田麻由子#わろてんか #ごちそうさん pic.twitter.com/zr0jLxLVse
喜美子が、大阪から信楽へ戻ってきた日のこと。
百合子(住田 萌乃=すみだ もえの)が洗濯物を取りこんでいると、常治が帰ってきます。
百合子「お帰りなさい」
常治「おう」
すると、物干しざおに干した布団の横から、喜美子が顔を出します。常治は、けんか別れしたはずの喜美子がいるのを見て、びっくり!
喜美子「お帰り。今日の肉じゃがは、肉はいってるで!」
常治「!!」
常治、マツ、喜美子、直子、百合子。5人そろっての団らんの時間です。
喜美子「お父ちゃん。これからは、お酒は週末だけにしてな」
常治「あかん!」
喜美子「じゃあ、週3日にしよな」
常治「なに言ってんのや。お前、大阪かえれ!」
喜美子「帰らへんよ。ウチの家はここや」
常治は、喜美子を煙たがって、外へ出ます。その瞬間、常治はひざを叩いて、喜びをあらわにします(⇦ 喜美子が帰ってきたのが、うれしくてたまらないのです)。
嬉しさを堪えきれなかった「お父ちゃん」😙#スカーレット pic.twitter.com/GgUfsQ3JYo
— 朝ドラ「スカーレット」第6週 (@asadora_bk_nhk) November 8, 2019
家族そろって、楽しい夕食はつづきます。
常治「もう1杯ぐらい。飲んだうちに入らん」
マツ「(肉じゃがを食べながら)こんなの作れるようになったん?」
喜美子「大久保さんに教えてもろた」
常治「お酒な。週3日じゃのうて、週8日でええんちゃうか?」
直子「いも嫌いや。毎日いも、いも、いも! ウチ東京いくで。 ウチは学校すんだら、この家でてく!」
喜美子「やりたいことあるの? 何やるか決めてるの?」
直子「・・・・・・」
喜美子「ほなじっくり考え。まずは、ご飯残さず食べな」
反抗的な直子も、喜美子にはかなわないようです。
朝ドラ『スカーレット』第6週「自分で決めた道」35話・・・絵付け火鉢にひと目ぼれ
年があけて、数日経ちました。
喜美子は、約束通り【丸熊 陶業】で雇ってもらう事になっていました。常治、マツ、喜美子はそろって、社長にあいさつにゆきます。
社長の熊谷 秀男と番頭の加山が、喜美子の仕事について説明します。
秀男「通いの陶工さん、それから絵付けの職人さん・・・なかなか手ごわい親方でな・・・」
加山「その話は、川原さんには関係ないかと・・・」
秀男「そうそう。その人たちにお昼の用意と、お茶を出してほしいんや」
加山「勤務時間は、午前9時から午後4時。短いですが、そのぶんお給金はお出しします」
初出勤の朝。喜美子はカーキ色のコートを着て、大きいマフラーを首に巻いて出発しようとします。
常治「お前、なんちゅう格好しとるんや。天下の【丸熊 陶業】やで」
マツ「お父ちゃんこそ、なんで付いていこうとするん。もう子供やないんよ」
常治は左から、マツは右から、喜美子のマフラーを引っ張ります。2人が逆方向に行こうとするものだから、喜美子は首を絞められてしまいます。
喜美子「ぐーーー」
頼りにしていても、ついつい子供扱いしちゃうんですよね😚#スカーレット pic.twitter.com/9x9TVT7Oct
— 朝ドラ「スカーレット」第6週 (@asadora_bk_nhk) November 7, 2019
喜美子の仕事場は、【丸熊 陶業】の食堂です。緑さん、八重子さんという2人のおばちゃんと共に、陶工さんのお昼ご飯を作ります。忙しいのは、お昼ときの1~2時間だけ。
あとは、やかんに沸かしたお茶を持って、各部署を回ります。お茶を入れ替えるために、各部署と食堂を行ったり来たり。
とはいうものの、【荒木荘】の仕事に比べたら、はるかに楽でした。
喜美子は、『絵付け係』という作業場に、やかんを持ってゆきます。中では、職人さんたちがじ~っと静かに、陶器に絵を描いています。はりつめた緊張感。すさまじい集中力。
喜美子「何してはるんですか? 見せてもらえますか?」
喜美子は職人さんのひとりに話しかけますが、職人さんは咳払いして、無視。そこへ、絵付師の親方、城崎(きのさき)が入ってきます。
城崎「誰や? ここは関係者以外、立ち入り禁止や」
喜美子「今日から食堂で働かせていただいてます、川原喜美子と申します・・・」
城崎「聞こえんかったか? ここは城崎組の作業場や!」
喜美子は、弟子の職人にしめ出されてしまいます。
城崎は、大きな陶器の前に座ると、絵筆をとります。弟子たちが周りに集まり、息を飲みます。城崎は器に描かれた花びらのまん中に、ちょん、と点を打ちます。
弟子たち「おお~っ!!」
作業場にため息がもれます。
喜美子は、窓の外から、その様子をながめていました。この日みた光景は、喜美子の脳裏にやきついて離れなくなります。
ダメと言われたら余計に気になります…👀#スカーレット pic.twitter.com/tPifqnEl79
— 朝ドラ「スカーレット」第6週 (@asadora_bk_nhk) November 7, 2019
第36話へつづく。
陶芸の絵付師とは、どんな仕事?
陶磁器にデザインを施す職人を、『絵付師』と呼びます。高い画力とデザインのセンスが必要とされる仕事です。
美術学校を出たあと、窯元(かまもと)やメーカーに就職し、地道に技術を高めてゆくのが通常のコース。
現在では、『陶磁器製造技能士』という国家資格もあり、これを持っていると絵付けのスキルの証明にもなります。
絵付けは、基本的には2つの方法で行ないます。
① 素焼きに釉薬(うわぐすり)をかける前に、絵を描く。
② 釉薬(うわぐすり)をかけてから、絵を描く。
釉薬(うわぐすり)とは、器の表面に灰や粘土を塗って、ガラス質のコーティングを施すもの。水や汚れを防いだり、陶器を壊れにくくしてくれます。また、表面がなめらかになる作用もあります。
釉薬をぬる前は、器の表面にボコボコと穴が空いている状態。小さな穴が絵の具を吸収してしまうので、②より①のほうが絵付けは難しくなります。