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地上波放送!映画『億男』あらすじと落語の「芝浜」を紹介

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佐藤健さん主演の映画『億男』(おくおとこ)が、テレビ放送されます。2018年の公開以来、地上波で放送されるのはこれが初めてです。

 

この記事では、『億男』の簡単なあらすじ、作中に出てくる落語の演目「芝浜」についてご紹介します。

 

映画『億男』の簡単なあらすじ【ネタバレなし】

 

 

 

 

借金3000万の一男(かずお)が、宝くじ3億円に当選!

 

 

妻と娘がいる一男(かずお=佐藤健)は、平凡ながらも幸せに暮らしていました。ところが、兄の保証人となったことから、兄の借金3000万を肩代わりすることに・・・夫婦の仲はギクシャクし、いまは別居中です。

 

一男は昼間は図書館の司書として、夜はパン工場で働き、借金を返そうとします。しかし、ダブルワークで稼げる額は、月37万円。ぜんぶ返すには、30年以上かかることになります。

 

ある日のこと。一男は商店街のくじ引きで、宝くじをもらいます。なんと、その宝くじは1等の3億円に当選していました。これで借金を返し、妻や娘と同居できる・・・そう思った一男ですが、ネットで高額当選者が悲惨な末路をたどったという記事をみて、不安になります。

 

 

親友・九十九(つくも)が、お金を持ち逃げ?

 

 そこで一男は、大学時代の親友で、会社を起こして大金持ちとなっていた九十九(つくも=高橋一生)に会いにゆきます。「大金をどう使えばよいのか?」を教えてもらうためです。

 

ところが、九十九と再会し、二人でパーティーに参加した次の日のこと。九十九と一緒に、現金3億円もなくなっていたのです!

 

一男は、九十九のゆくえを追います。そして、彼が作った会社【バイカム】で九十九の同僚だった3人の人物に、話を聞いてゆくのですが・・・

 

 

 落語の演目『芝浜』のあらすじとは?

 

 

落語家

まさぷすさんによるイラストACからのイラスト

 

劇中、主人公の親友・九十九(つくも)が、落語『芝浜』を演じる場面があります。ここで扱われているテーマと、映画の伝えたいことには関連性があります。

 

 “落語”というと、オチのある面白おかしい話を想像されるかもしれません。でも、『芝浜』は人情噺(にんじょうばなし)です。

 

これは親子や夫婦の情愛を描いたもので、題名の『芝浜』とは、主人公が財布を拾った【芝にある浜辺】を指します。

 

 

大酒飲みの勝五郎、浜辺で大金を拾うが・・・

 

 江戸時代に、勝五郎(かつごろう)という腕ききの魚屋がいました。ところが、酒好きのため失敗をやらかし、商売はうまくいってません。女房と貧乏ぐらしが続いています。

 

ある日のこと。

 

妻にたたき起こされた勝五郎は、芝(=東京都港区の地名)の魚市場に向かいます。しかし、早く来すぎたために、市場はまだ開いてません。勝五郎は、浜辺の海水で顔を洗います。すると、海の底に沈んでいた財布を見つけます。

 

中には、大金が入っています!

 

勝五郎は商売をほったらかして自宅に戻り、仲間を誘って飲みにゆきます。しかし、二日酔いでめざめた次の日。お金がなくなっています!

 

女房は

「財布なんて知らないよ。酔った勢いで、夢でも見たんだろうさ」

と、平然と言います。勝五郎が

「じゃあ、昨日飲み食いした金はどうすんだ?」

と尋ねると、女房は

「あんたが死ぬ気ではたらけば、ひと月やふた月で返せるだろうさ」

と答えます。

 

なくなった財布の真実

 

反省した勝五郎は、お酒をやめ、まじめに働きはじめます。商売は成功。三年も経つと立派な店も立ちます。

 

ある大みそかの晩のこと。

 

女房は勝五郎に、3年前の真相を話します。海辺で拾った大金を見せられた女房は、大家さんのアドバイスを受け、財布をこっそり役所に届けます。そして、「財布なんてなかった」と嘘をつき、夫を真人間に生まれ変わらせようとしたのです。

 

役所にあずけた財布は、落とし主が現れなかったため、戻ってきます。勝五郎は怒ることなく、自分を立ち直らせてくれた妻に感謝するのでした。

 

女房は、

「久しぶりにお酒でもどうだい?」

と勧めると、勝五郎は

よそう。また、夢になるといけねえ

と断ります。