《第142話までのあらすじ》
『大草原の少女 ソラ』の主人公ソラのデザインが完成します。赤いほっぺの女の子です。
いっきゅうさんは、開拓者の悲しみや家族への思いを表すには、オリジナル・キャラクターの必要性も感じていました。
そこで、天涯孤独の少年レイを生み出します。レイは、なつや泰樹、千遥の分身でもありました。
『なつぞら』第143話あらすじ!9月13日(金)放送分・・・ソラ役の声優が決定!
いっきゅうさんの提案で、『大草原の少女 ソラ』の登場人物の声優は、オーディションで選ぶことになりました。
ソラ(声:智香子)「父さん! 母さん! あそこ、人が流れてるわ!」
オーディションを見守るなつやいっきゅうさんを、をハッとさせる声優がいました。新人女優の白本 智香子(沢城 みゆき)です。
ソラ(声:智香子)「生きてる! 生きてるわ! 父さん、助けてあげてよ」
白本 智香子をオーディションに連れてきたのは、咲太郎です。智香子は、咲太郎のプロダクションの声優ではありません。それでも、台本を読んだ咲太郎は、彼女を推薦したのです。
その声は、ソラのイメージにぴったり。ソラ役は、満場一致で白本 智香子に決まります。
「大草原の少女ソラ」のオーディションに参加して非常にインパクトのある声を披露したのは声優・沢城みゆきさん。近くで聞くと声量が本当にすごいんです。#朝ドラ #なつぞら #沢城みゆき pic.twitter.com/YuwARIpyYg
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) September 12, 2019
そして、レイ役は土間 レミ子、お母さん役は亀山 蘭子(鈴木杏樹)、お父さん役は元・浅草芸人の島貫 健太となります。
作画作業では、元・東洋動画のスタッフたちが個性を出してゆきます。
かみっち「このシーン(=ソラの前に、牛が現れる)なんだけど、どうしたら迫力が出るかな?」
なつ「これは、ソラの目から見た牛でしょ? 子どもの目からみると、もっと大きくて怖く見えるんじゃないかしら」
かみっちは、牛の大きさを誇張して描いてみます。草むらから顔を出す牛は、画面に迫ってくるようです。
いっきゅう「うん。これはこれでアリです」
下山「これ、どうかな? レイが牛になめられるところなんだけど・・・やりすぎかな?」
下山が描いたレイは、牛に顔をなめられて、ビクッ! ぶるぶる~。直立不動になってしまいます。
なつ「はははは・・・私はアリだど思う」
いっきゅう「これもアリです。面白いと思う」
リアリティと誇張のバランスを取りながら、作業は進みます。
第24週「なつよ、この十勝をアニメに」第143話・・・煙カスミが歌う、主題歌の歌詞
なつは、帰宅してからも原画の直しをつづけます。
いっぽう、会社に残ったマコは、ひとりで動画チェックに明け暮れます。作業は連日連夜、休みなく続きました。
さて。『大草原の少女 ソラ』の主題歌の録音が行われます。スタジオに現れたのは、歌手の煙 カスミ(戸田 恵子)です。
カスミ「このたびはありがとう! 私が主題歌を歌わせてもらえるなんて、嬉しいわ!」
咲太郎「決めたのは、プロデューサー(マコ)と演出家(いっきゅう)です」
マコ「誰に歌ってもらうか考えたとき、カスミさんの歌を思い出して・・・」
いっきゅうさんとマコは、おでん屋【風車】で打ち上げをしたときのカスミの歌声を覚えていたのです。
カスミは、レコーディングに臨みます。
カスミ「まぶしい大地に広がる空~ 風はやさしさを運んでくれる~ 森は心を育ててくれる~
昨日の涙と 明日の笑顔は きっと友達~ (ラララ ラララ ラララ ラララ)」
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その年の10月。アニメ『大草原の少女 ソラ』は、全国のお茶の間に流れます。
物語の冒頭は、こんなナレーションで始まります。北の大地を旅する、開拓者の一家がありました。洪水で家を流され、新しい土地を求めて移動していたのです。荷馬車には、お父さん、お母さん、ソラ、幼い妹が乗っています・・・
テレビをみている柴田家では、みんな大興奮!
地平(=照男の息子)「このお父さん、ひいじいちゃんにそっくり!」
砂良「母親は、お母さんに似てますね」
自分たちの面影がキャラクターに投影されていると知り、泰樹じいちゃんも富士子もうれしそう。
剛生「・・・じゃあ、わたしは?」
みんな「・・・・・・」
第144話へつづく。