《第118話までのあらすじ》
おでん屋【風車】で、咲太郎とマダムの結婚を祝う会が催されます。その席で亜矢美は、咲太郎の援助をかたくなに拒みます。
数日後。亜矢美は、姿を消していました。カスミの話によれば、亜矢美はマダムに嫉妬したくないため、姿を消したというのです。亜矢美は、複雑な女心を断ち切るように、新たな一歩をふみ出したのでした。
第118話の、詳しいあらすじについては、こちら!
『なつぞら』第119話あらすじ!8月16日(金)放送ぶん・・・茜、女性アニメーターの待遇に怒る!
なつといっきゅうさんの自宅に、めずらしいお客さんがやってきます。かみっち(染谷 翔太)、下山、茜(渡辺 麻友)の3人です。
かみっちも茜も、不満タラタラです。なつが事情を聞いてみると・・・
妊娠中の茜は、【東洋動画】の山川 所長から、雇用契約に関する変更を提案されました。“産休後は、契約社員になれ”、というのです。契約社員となったら、原画一枚に対していくら、という給与体系となります。
社員のころのような待遇は、保障されなくなってしまいます。
かみっち「実質クビじゃないか!」
茜「私、やめるわ。そこまでして、やる必要ないと思ったの」
なつは、さらに驚くべき事実を聞かされます。後輩の女性アニメーターたちは、入社に際して、“子供ができたら退職する”という誓約書まで書かされている、というのです。
茜は、出産のタイミングで、会社をやめます。茜の代わりに原画のポジションについたのは、先輩の堀内でした。堀内の奥さんは、なつの後輩にあたる《仕上げ課》の女性社員。なつは、誓約書のことを聞いてみます。
なつ「堀内さんの奥さんも、誓約書を書かされたんですか?」
堀内「ウチの妻は、初めから辞めるつもりだったから、気にしてなかったみたい。なっちゃんと違って、良妻賢母だから」
(⇦ 地雷をふんでしまう、堀内さん)
なつ「私とは、どう違うんですか?」
堀内「・・・ごめん」
第20週「なつよ、笑って母になれ」119話・・・いっきゅうさんの言葉に、勇気をもらう
茜の出産後。茜と下山は赤ちゃんを連れて、なつといっきゅうさんの家を訪れます。
下山は、赤ちゃんの名前を習字の紙にしたためます。
『命名 明子』
かみっち「あきこか・・・」
下山「違うよ、めいこだ。めいめい、めいこ・・・」
なつ「・・・それがやりたかったんですか」
テレビ班で、なつや茜ちゃんが描いているのは『魔法少女アニー」。魔法の呪文は“キラキラバンバン、キラキラアニー!”#朝ドラ #なつぞら #魔法少女アニー pic.twitter.com/HVSGLI73Fz
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 15, 2019
テレビアニメ『魔法使いアニー』の制作は、大忙しとなります。ある日のこと。なつは気分が悪くなり、会社を早退、念のため病院に立ち寄ります。
お医者さんの診断を受け、病室から出てきたなつの顔は、沈んでいました。
自宅に戻ると、なつは真剣な表情で、いっきゅうさんに打ち明けます。
なつ「貧血をおこして倒れてしまって・・・それは大丈夫だったけど、お医者さんに診てもらったの・・・できてた・・・赤ちゃんが・・・」
いっきゅう「よかったじゃないか!」
なつ「ホントに? いっきゅさんは嬉しいの?」
いっきゅう「嬉しいよ。君は嬉しくないの?」
なつ「だけど・・・どうするの? 私は仕事をやめるわけにはいかない」
いっきゅう「できた以上、生まないという選択肢はないよ。大事なのは君が母親になる、ってことだ」
なつ「やっぱり、仕事より大事ってこと?」
いっきゅう「そうじゃない。生むと覚悟を決めて、仕事のことは別に考えればいい。いっしょに考えよう」
いっきゅうさんの言葉は、キャリアを心配して、心の底から出産を喜べなかったなつを勇気づけてくれるものでした。
いっきゅう「たとえ契約になったとしても、仕事を続けたいなら、好きなだけ続ければいい。そうすれば、他のアニメーターも仕事を続けていくことができるかもしれない。君が、その道を作るんだよ。君には、開拓者精神があるじゃないか!」
なつ「・・・じゃあ、喜んでいいのね?」
いっきゅう「おめでとう」
なつ「ありがとう」
いっきゅう「こちらこそ」
第120話へつづく。