《第113話までのあらすじ》
雪次郎は、自作のお菓子『おバタあんサンド』を発表したあと、夕美子にプロポーズします。
夕美子はかけおちした過去を気にしますが、とよばあさんや倉田先生に励まされ、プロポーズを受けることにします。
坂場くんの提案で、なつと坂場くん、夕美子と雪次郎、二組の結婚式をまとめて十勝で行なうことに決まります。
- 『なつぞら』第114話あらすじ!8月10日(土)放送ぶん・・・なつをいっきゅうさんに託す、天陽くんの言葉
- 第19週「なつよ、開拓者の郷へ」114話・・・「育ててくれてありがとう」泰樹じいちゃんの名言
- えっ? 最終回!? 驚きの演出
『なつぞら』第114話あらすじ!8月10日(土)放送ぶん・・・なつをいっきゅうさんに託す、天陽くんの言葉
なつは、柴田家の縁側で『十勝協同乳業』のマークのデザインを考えていました。
そこへ、富士子が現われます。富士子は冊子をなつに手渡します。そこには、料理のレシピが書かれていました。結婚するなつへ、レシピを授けてくれたのです。
富士子「夕美子まで結婚するなんて・・・なつは、奇跡を運んでくれたのね」
なつ「私がこの家にやってきたこと、奇跡だと思ってくれているの?」
富士子「奇跡でしょう。そう思わなきゃ、あなたのご両親にも申し訳ない。
結婚してつらくなったら、いつでも帰ってきてね。なつが生まれてきてホントよかった」
富士子はなつを抱きしめます、その目には、涙が光っていました。
翌日。なつは、【音問別(おといべつ)農協】を訪れ、田辺 組合長に考案したマークのデザイン画を渡します。
円のなかに、牛の顔。牛の額には、たんぽぽの花が描かれています。さらに、よく見ると牛の顔自体が、アルファベットの『T』の文字になっています。
なつ「いっけん牛の顔に見えますが、中にはたんぽぽが描かれています。『T』の文字
は、十勝(Tokachi)の『T』とたんぽぽ(Tanpopo)の『T』を意味しています」
田辺「よろこんで使わせてもらうよ」
なつと坂場くん(あだ名:いっきゅうさん)は、天陽くんの部屋を訪れます。坂場くんは、かねてから天陽くんの絵に感銘を受けていました。そこで、天陽くんのアトリエを見せてもらいに来たのです。
坂場「天陽さんにとって絵とは何ですか? 畑で作物をつくることと違いはありますか?」
なつ「また始まった。無理に答えなくていいのよ」
天陽「畑仕事は食うことで、絵を描くことは排泄かな」
坂場「はいせつ・・・」
天陽「我慢していると、もらしてしまうでしょう?」
坂場「芸術の価値とは別のところで描いてるんですね。素晴らしい」
坂場くんの禅問答をかるがるクリアした天陽くん。最後に、なつを坂場くんに託します。
天陽「僕は、ここを生きる場所に選んだ。なっちゃんも、アニメーションの世界を生きる場所に選んだ。僕には、そっちの世界のことはわからない。
どうか、なっちゃんをよろしくお願いします」
第19週「なつよ、開拓者の郷へ」114話・・・「育ててくれてありがとう」泰樹じいちゃんの名言
さて。泰樹じいちゃんは、小屋でバターちゃん(バターを作るためのかくはん機)のメンテナンスをしていました。すると、そこへなつが現われます。なつは、なんと白無垢姿(=花嫁衣裳)です。
なつ「じいちゃん。長い間、お世話になりました」
泰樹「ありがとう」
なつ「『ありがとう』は、おかしいべさ。育ててもらったのはこっちです」
泰樹「わしもお前に育ててもらった。たくさん」
白無垢(むく)姿は初めてだという広瀬すずさん。着替えて衣装部屋から出てくると、みんなに「おめでとう」と声をかけられていました。じいちゃん役・草刈さんとのシーンでは、スタジオで涙するスタッフも。なっちゃん、本当におめでとうございます。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #草刈正雄 pic.twitter.com/iEhOm1Ueqy
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 9, 2019
なつは、結婚のあいさつのため、坂場くんの両親の家を訪れます。
坂場くんの父・一直(関根勤)は考古学の教授。坂場くんの母・サト(藤田三保子)は、元・教師。お堅い家柄かと思いきや、気さくな人たちで、戦争孤児だったなつの過去もあっさり受け入れてくれます。
義父「考古学というものはね、なつさん、歴史学というべきもので・・・歴史というものはね、なつさん・・・」
なつ「はあ」
おしゃべりの止まらない坂場くんのお父さんに、なつもたじたじ。普段はいろんなことに関心をしめす坂場くんも、この時ばかりは無言でご飯を食べていました。
なつと坂場くん、夕美子と雪次郎の合同結婚式がひらかれます。田辺 組合長や天陽くん、よっちゃんや番長、さらに咲太郎やマダムも参加して、4人を祝福してくれます。
なつは幸せに包まれながら、本当のお父さんお母さんにも、感謝の言葉をささげるのでした。
なつ「天国のお父さん、お母さん。わたしを生んでくれてありがとう。なつは今日、結婚します」
第115話へつづく。
えっ? 最終回!? 驚きの演出
なつと坂場、雪次郎と夕見子、2カップルの結婚式オフショット。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #中川大志 #山田裕貴 #福地桃子 pic.twitter.com/C13DmPsMam
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 10, 2019
ふだんなら番組冒頭に、オープニング映像に合わせてスピッツの主題歌が流れるのですが、この日は冒頭の主題歌はなし。
「あれ? わたし、途中から見始めたのかな・・・」
そんなことを思っていると、ラストの合同結婚式で、スピッツの「優しいあの子」が流れます。それも、オープニング映像ではなく、二組の結婚を祝福する招待客の映像にかぶせて流れるのです。
出演者やスタッフの名前も、進行するドラマに合わせて、右から左に流れてゆきます。
これは、朝ドラの最終回でよく使われる手法。朝ドラをよく見る視聴者たちは、この「最終回もどき」の演出に驚いたのではないでしょうか? もしかすると、十勝をベースとする物語に、ひと区切りつける意味合いもあったのかもしれません。
いずれにせよ、作り手たちの遊び心にあふれる、第114話でした。