《第77話までのあらすじ》
雪之助は、雪次郎をおでん屋【風車】に呼びつけると、試練を与えます。
「限られた道具で、バターケーキを作ってみろ!」
雪之助はおいしいロールケーキを作り、2年間の修行の成果を証明します。
「雪次郎! 何をするにしても、これぐらい一生けん命やれ!」
ついに雪之助は、折れます。雪次郎の役者挑戦を認めてくれたのです。
第77話の、詳しいあらすじについては、こちら!
『なつぞら』第78話あらすじ!6月29日(土)放送ぶん・・・まるでサークルのノリ
昭和33年春。
漫画映画『わんぱく牛若丸』の製作も、大詰めをむかえます。《作画課》も大忙し。マコは、なつにハッパをかけます。茜(渡辺 麻友)は、先輩に容赦ないツッコミをいれます。
マコ「まだなの? 急いでも丁寧にやらなきゃ、またやり直しだからね」
茜「マコさんがおとなしくしていたほうが、仕事がはかどります」
なつたちは、原画15,112枚、動画79,182枚を描き上げました。製作は、山場をこえました。『わんぱく牛若丸』の成功を祈って、パーティが開かれることになります。
作画課、仕上げ課、制作部など、【東洋動画】の各部門の社員が勢ぞろいして、お互いの労をねぎらいます。
下山、マコ、なつ、堀内、茜の『チーム下山』の面々は、5人集まって乾杯していました。
下山「下山班、お疲れさまでした!」
なつ達「お疲れさまでした」
遠くのほうで、マイクを持った井戸原(小手 伸也)が吠えています。
井戸原「おーし、誰か歌え~!!」
ビール瓶を望遠鏡のようにのぞきこむ、井戸原。完全に悪酔いしています。
露木「この中で、前脚4本の馬の絵を描いたヤツ! お前から歌え!」
なつは、酔っぱらった監督の露木(つゆき)から、ご指名を受けます。
なつ「みーのる稲穂に富士と鳩ー
愛と平和を表したー
旗はみどりの風に鳴るー
土にとりくむ若人(わこうど)のー
意気と熱とがもり上げたー
FFJ FFJ 我らの誇りー」
なつは恥ずかしげもなく、『農業クラブ』の歌を披露します。かなりの音痴ですが、周りもみんな酔っているので、拍手かっさいです!
ももっち「誰も知らない歌を、よく歌いきった!」
訳のわからないホメ方をされます。
第13週「なつよ、『雪月』が大ピンチ」78話・・・天陽くん、結婚するってばよ!
なつは、会場で背景を担当していた、陽平さん(=天陽くんの兄)に話しかけます。
陽平「なっちゃん。天陽には手紙を書いてる?」
なつ「いえ。ここしばらくは・・・」
陽平「そっか。聞いてないのか・・・天陽は、今年の冬、結婚するんだ」
なつ「えっ!? 結婚・・・おめでとうございます。なんだ~。そうならそうと、知らせてくれればいいのに~。天陽くんもみずくさいな~」
なつは平静をよそおいますが、心ここにあらず、という状態でした。
て…て...天陽…#朝ドラ #なつぞら #吉沢亮 pic.twitter.com/J6mVR0c8R6
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月28日
なつは、【風車】に戻ってからも、からだが火照っていました。コップの水を飲んで、気持ちを落ち着けます。
すると、ノブさんがやってきます。
ノブ「ちょっと報告があって・・・実は、こんど帯広に転勤することになったんだ。むこうに行ったら、2~3年は戻ってこられないと思う」
なつ「北海道と東京・・・今度はわたしとノブさんが、逆になるんだね」
親しかった人との別れがある一方で、親密になってゆく関係もあります。
翌日。なつは階段で、坂場くん(中川 大志)とバッタリ会います。
坂場「アニメーションにしかできない表現は、見つかりましたか?」
なつ「そっちから言ってください! この前、話の途中で聞けなかったから・・・」
坂場「ボクが思うに、ありえないことでも、ホントのように見せること。別の言い方をすれば、ありえないように見せて、ホントを描くこと!」
なつ「ありえないように見せて、本当を描く・・・大きな嘘から、真実を描き出す、ということですか・・・」
坂場「腑(ふ)に落ちましたか?」
なつ「はい、落ちました」
それから、1年後。
大きな変化がありました。電話線が引かれ、十勝と新宿の距離がグッとちぢまったのです。いつでも声を聞ける、というのはめざましい進歩です。
さっそく、北海道の富士子(松嶋菜々子)から、電話がかかってきます。
富士子「おはよう~なつ! 今年はどうなの? 帰ってこられるのかい?」
なつ「そだね~。よし、今年は帰る!」
そのころ。十勝の【柴田牧場】に、足をふみ入れようとする人影が・・・若い女の子のようですが・・・
第79話へつづく。