《第76話までのあらすじ》
なつの描いた動画に、監督の露木からクレームが入ります。馬の前足が4本もあるのが、おかしいというのです。
しかし、下山にマコ、仲さん、井戸原たちはなつの表現をかばってくれます。
いっぽう。雪之助は、雪次郎の代わりに【川村屋】の厨房ではたらいていました。息子がいつでも戻ってこられるように、居場所を守ってやろうと考えていたのです。
なつは、そんな雪之助に語りかけます。
「雪次郎くんは、(役者をめざしていても)家族を大事にしていると思います」
第76話の、詳しいあらすじについては、こちら!
『なつぞら』第77話あらすじ!6月28日(金)放送ぶん・・・とよばあちゃんの罪悪感
なつは、雪之助と話を続けます。マダムは、そんな二人に、バターカリーをご馳走してくれます。
なつ「わたしが今、アニメの仕事をしているのは、北海道の家族の生き方を学んだからです。
雪次郎くんは、おじさんを裏切る生き方は絶対にしません!」
どこで何をしていても、家族を大事にしていることに変わりはない。なつは、強調します。
アパートでは、母・妙子が雪次郎にカレーをふるまっていました。
妙子「母ちゃんは味方だからね。雪次郎のやりたいことを応援してるから」
カレーを食べていた雪次郎は、涙でむせてしまいます。
雪次郎「うめえ。母ちゃんの作ったカレーが世界で一番うめえ!」
おでん屋【風車】では、とよばあちゃんが咲太郎といっしょに飲んでいました。雪之助が訪ねてきた時には、とよはすっかり酔っぱらっています。
とよばあちゃんは息子を見るなり、かけよります。
とよ「雪之助ぇ。なぐって悪かった。あんたに私の夢まで背負わせて悪かった」
雪之助「おふくろ・・・」
帯広のお菓子屋さん【雪月】は、とよが開いたお店。とよばあちゃんは、息子に自分の夢をおしつけた事を申し訳なく思っていたのです。
第13週「なつよ、『雪月』が大ピンチ」77話・・・雪之助の卒業試験
次の日。雪次郎は、雪之助から【風車】に呼びつけられます。お店には、妙子、とよばあちゃん、なつ、咲太郎、そして亜矢美がいます。
カウンターには、菓子づくりのための調理器具がそろえられています。
雪之助「道具は【川村屋】から調達してきた。ここにある道具を使って、バターケーキを作ってみろ!」
雪次郎が【川村屋】で菓子職人の修行をして、2年。その2年間、雪次郎がまじめに修行に取り組んでいたのか、確かめようというのです。
しかし、厨房(ちゅうぼう)で使うようなオーブンや大型のフライパンはありません。フランスの洋菓子でたいせつなジェノワーズ(=ケーキのスポンジにあたる部分)をどう作るか、がポイントとなります。
そこで、雪次郎は工夫をします。
生地を焼かずにすむ、ロールケーキを作ったのです。フランス風バタークリームのロールケーキの完成です。
妙子「おいしいよ、雪次郎」
なつ「とってもおいしい」
咲太郎「ふつうにウマい」
亜矢美「ふつうに、お店で食べてるみたいにおいしいってこと!」
(⇦ 失言をフォローする、育ての母!)
雪之助は、息子の作ったロールケーキをゆっくり味わいます。
雪之助「雪次郎。何をするにも、これぐらいやれ。これぐらい一生けん命やれ!」
役者をめざすならこれと同じぐらい努力しろ、という雪之助なりのメッセージでした。
咲太郎「これでやっと言える。合格、おめでとう!」
(⇦ 劇団のオーディションに合格、雪之助の“卒業試験”にも合格。2つの意味?)
雪次郎がバタークリームのロールケーキを作るシーンのオフショット。生地作り、ロール、クリームを塗るなどのシーンをそれぞれ撮影。山田裕貴さんはこの撮影に向けて、ロールケーキを初めから作る練習をしました。#朝ドラ #なつぞら #山田裕貴#ロールケーキ pic.twitter.com/leTjD5uZQl
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月27日
雪之助「お前が追おうとしているのは、けわしい夢だ。あきらめる時は、潔くあきらめろ。帯広に帰ってこい」
とよ「負けるのも人生の味だ」
妙子「いつでも待ってるからね」
雪次郎「そんなもの、待つなよ・・・父ちゃん、ありがとう」
雪之助は、バシッと息子の頭をたたきます。それは、愛情のこもったエールでした。
第78話へつづく。
あさイチのなつぞら受け
この日のゲストは、雪次郎の母・妙子役の仙道 敦子(せんどう のぶこ)さん。話題は、妙子が雪次郎にカレーをふるまったシーンに及びます。
「母ちゃんの作ったカレーが世界で一番うめえ!」
雪次郎のセリフがひかる名場面ですが・・・
大吉「うちのおふくろのカレーは、そこまでじゃなかったんですよね。レトルトの味がしてました」
華丸「確かに。あなたのお母さんは、あまり料理が上手くなかった」
大吉「あなたが言うことじゃないですよ!」