《第69話までのあらすじ》
なつは、行方知れずとなった妹・千遥のことを考えると、お昼ごはんもノドを通りません。すると、下山が話しかけてきます。
下山は警官だったころ、家出した女の子を助けるため、上司に歯向かった過去があることを明かします。
「奇跡は、当たり前のことをする勇気から生まれる」
下山の言葉は、なつに勇気をくれるのでした。
『なつぞら』第70話あらすじ!6月20日(木)放送ぶん
おでん屋【風車】に、書店の社長・茂木(リリーフランキー)が来ていました。茂木は、なつに本をプレゼントしてくれます。
茂木「やっとアニメーターになったんだってね。僕からのお祝いだ。漫画映画の教科書だよ」
なつ「全部英語だ」
それは、ディズニーのアニメーターが書いた手引書でした。翻訳されていないため、茂木は英語の辞書もプレゼントしてくれます。
【風車】にやってきたノブさんは、千遥を探すため、なつに更なる協力を申し出てくれます。
なつ「ノブさん。6歳の女の子が、読めもしない手紙をもって家から飛び出すなんて・・・そんな勇気、よく持ってたよね。お兄ちゃんもわたしも、千遥の生きる力を信じてる」
ノブ「そうだね。僕も信じてる」
お店も閉めようという頃、咲太郎が帰ってきます。咲太郎は、劇団の女優・亀山蘭子(鈴木杏樹)が、『わんぱく牛若丸』でも声の出演をすることが決まった、と報告します。
なつは、店内に貼られた漫画映画のチラシを見て、声をあげます。
なつ「これだ! ここに名前が載るっしょ! 私の名前が載ったら、千遥が気づいてくれるかも」
チラシには、声優の名前とスタッフの名前が記載されています。チラシに名前が載れば、千遥に自分の存在を知らせることができるかもしれません。
第13週「なつよ、千遥のためにつくれ」70話
春になり、漫画映画『わんぱく牛若丸』の製作が始まります。
なつ、茜(渡辺麻友)、マコ(貫地谷しほり)、堀内が集められます。4人は、下山(川島明)のもとでチームを組んで、製作に当たることに決まります。
“チーム下山”の誕生です。
マコ「なんかこのチーム。わたしには嫌味に感じる」
堀内「どういう意味?」
マコ「相性が合わない、ってことよ!」
(⇦ 正直やな~)
5人はいっしょに食事にゆき、親睦を深めることにします。どうして漫画映画の仕事を選んだのか? ということに話が及ぶと・・・
マコ「好きで(この会社に)入ったのよ」
茜「へー、意外!」
マコ「わたしがディズニーを好きじゃ悪いわけ? 『白雪姫』に感動しちゃ悪い?」
(⇦ 悪くありません。イメージに合わないだけ)
下山「そうそう。ボクの下で働いていると、『常盤御前』の絵を描く機会はまわってこないと思うよ」
採用されなかったとはいえ、常盤御前のイメージ画を考えたなつには、ちょっと残念! でも、いまは動画の仕事で爪あとを残して、チラシに名前を載せることが目標です。
さて、【東洋動画】のスタジオでは撮影が行われることになります。これは、『ロトスコープ』という手法で、実物の役者の演技を撮影し、それをアニメーションの資料にするというもの。ディズニー映画『白雪姫』でも行われたやり方です。
実際の人間のような細かな動きを、アニメで再現しようという試みです。
監督の露木(つゆき)は、演者のひとり、亀山蘭子(鈴木杏樹)と打ち合わせをします。蘭子は声を変えず、いつも通り演技をすることを確認します。
雰囲気は、さながら実写映画の撮影現場のよう。なつたちも、その様子を見学しています。
さて。打ち合わせを終え、撮影開始! 監督見習いの青年(坂場 一久=中川 大志)がカチンコを鳴らし、よ~いスタート・・・とはなりません。
カチンコは気の抜けた音を鳴らし、みんなガクッときます。
助監督「おい、てめー。ちゃんとカチンコ鳴らせよ!」
青年「すみません!!」
本日の放送から登場した坂場一久役・中川大志さん。上手に鳴らせなかったカチンコと一緒にパチリ♪#朝ドラ #なつぞら #中川大志 pic.twitter.com/S6UpMPiDQu
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月19日
不器用なイケメンの登場に、ナレーションのウッチャンも興味津々のようす。
ナレーション「なつよ、この不器用な青年は何者だ? なぜか、私も気になる」
(⇦ このナレーションの意味は、青年がなつの人生に大きな影響を及ぼす存在となる、ということでしょうか? 筆者も気になる)
第71話へつづく。