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『なつぞら』川村屋の野上さん!なつの天敵にして、本気で注意してくれる人

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広瀬すずさん主演の朝ドラ『なつぞら』で、パン屋&カフェ【川村屋】のフロアマネージャーとして登場する野上さん。

 

皮肉屋で、なつに嫌味ばかり言う野上さんですが、決して意地悪でしかっているのではありません。

 

この記事では、野上さんとなつとのやり取りをふり返り、本気で注意してくれる人のありがたみを考察してみます。

 

 

 

野上さんを演じるのは、近藤芳正さん!

 

 

東京・新宿にある、ベーカリー兼カフェ【川村屋】。ホテルのようなたたずまいのお店です。このお店のオーナーが、比嘉愛未さん演じるマダムです。

 

野上さんは【川村屋】の給仕でありながら、まだ若いマダムを後見人としてサポートしています。

 

フルネームは、野上 健也(のがみ けんや)。演じるのは、近藤 芳正(こんどう よしまさ)さん。映画『ラヂオの時間』『みんなのいえ』『清須会議』など、三谷 幸喜さん脚本作品に数多く出演されています。

 

 

 

 

 

第27話・・・咲太郎を“あんなヤツ呼ばわり”

 

 野上さんが『なつぞら』に初登場したのが、第27話。咲太郎が生きていることを知ったなつは、ノブさん・富士子とともに、【川村屋】をたずねます。

 

お店のお客としてではなく、人探しという別の用件でやってきた3人。応対した野上さんは、あきらかに迷惑そうです。しかも・・・

 

富士子「咲太郎のことを、何でもいいから教えてもらいたいんです!」

野上「咲太郎? あんな野郎のことを?

 

 

なつの兄・咲太郎を“あんな野郎”呼ばわり。初登場の野上さんは、視聴者に「クセのある嫌味なヤツ」という印象を残します。

 

 

第28話・・・バターカリーは、自慢の味!

 

 

 なつと富士子は、【川村屋】のカリー&ライスを注文します。このカリーには隠し味として、バターが使われていました。

 

野上さんは、【川村屋】のバター・カリーの歴史を自慢げに語ります。すると、なつは思っていることを口に出してしまいます。

 

なつ「バターは、ウチの(牧場のほう)が勝つね」

野上「それはどうでしょう

 

プライドを傷つけられた野上さん。笑顔もひきつっています。すると、近くにいたマダムも、会話に加わります。

 

マダム「よかった。ウチのカレーを気に入ってもらえて」

野上「マダム! カリーです!」

マダム「めんどくさ」

 

 

第44話・・・なつの絵を「ラクガキ」あつかい!

 

なつと雪次郎は、二人そろって上京します。雪次郎は【川村屋】で菓子職人の修行をするためにやってきました。いっぽうのなつも、アニメーターの採用試験を受けるまで、【川村屋】で住みこみで働かせてもらうことになります。

 

 

 

なつは、漫画映画がどういうものか説明するために、自分の描いた絵をマダムたちに見せます。すると、野上さんはその絵を見て、吹き出してしまいます

「ぷぷっ」

 

 

なつは十勝のおみやげとして、【柴田牧場】で作ったバターを差し出します。インドカリーの隠し味に使ってもらうつもりでしたが、正式なメニューとしては採用されませんでした。

 

それでも、厨房のコックたちは『まかない』として、【柴田牧場】のバターを使ったカリーを作ってくれます。なつは、バター・カリーを運んでくれた野上さんに話しかけますが・・・

 

なつ「野上さんも食べて下さいね、十勝のバターカリー」

野上「それはどうでしょう。【川村屋】の味にはなりませんから。ラクガキが芸術とはならないように・・・

 

野上さんは、「あはは」と笑いながら、立ち去ります。最後のひと言は余計です。絵を馬鹿にされたなつは、野上さんの背中をニラみます。

 

 

 

第47話・・・ノブさんとの会話の席をセッティング

 

 

 

 

暴走気味の咲太郎に、なつが振り回されていた頃。放送記者になることが決まったノブさんが、なつに会いに【川村屋】にやってきます。

 

とはいえ、なつは給仕の仕事中。軽くあいさつだけ済ませて、仕事に戻ろうとします。すると、野上さんは2人に気をつかってくれます。

 

野上「座ればいいでしょ? 座って話しなさい!」

 

少し迷惑そうに、早口で言うところが野上さんらしい。なつは、ノブさんの近況を知ることができたのでした。

 

 

 

第54話・・・泣きたいのに知らんぷり

 

 【東洋動画】の『仕上げ』部門の採用試験に合格した、なつ。入社後は、おでん屋【風車】の亜矢美の家で寝泊まりすることに決まります。

 

なつは、住まいと仕事を世話してくれたマダムと野上さんにお礼を述べます。

 

マダム「無理しちゃダメよ。それにしても・・・寂しくなるわね、野上?」

野上「わたしは寂しくなんか・・・

 

野上さんはすっとぼけますが、なつのひと言が追い打ちをかけます。

 

なつ「これからも新宿にいるので、また立ち寄らせてもらいます。いいですか、野上さん?」

野上「お客さんのご迷惑にならなければ・・・」

 

 

あいさつを済ませたなつが、立ち去ろうとします。感情がこみ上げた野上さんは、人差し指で目をこすります。それを見たマダムは、ツッコミを入れます。

 

マダム「泣いてるの?

 

野上さんは、「え? 何のこと?」という風に、あちこちを見まわします。このシーン、近藤 芳正さんの芝居が実にこまかい。出番が減ると思うと、残念です。

 

 

 

 

 

ほめる人間は敵。本気で注意してくれる人は味方

 

『笑点』の前・司会者である、落語家の桂歌丸さん。歌丸さんは、師匠の古今亭 今輔(ここんてい いますけ)さんから、こんな言葉を贈られたそうです。

 

 

ほめる人間は、敵と思え。教えてくれる人、注意してくれる人は味方と思え

 

 

 

社会に出ると、誰しも先輩から注意されることがあります。注意されるほうからすると、気分のよいものではありません。

 

でも、“叱る”という行為は、その人を観察しているからできること。関心があるから、注意して良くなる可能性があるから、叱ってくれるんですね。

 

 

 

『なつぞら』第44話では、野上さんの先輩ぶりが発揮されるエピソードがありました。

 

上京したての雪次郎は、お店の前で「よろしくお願いします!」と元気よくあいさつします。なつも雪次郎にならって、一礼します。

 

野上さんは、そんな二人を厳しく注意します。



野上「なんなんですか、店の前で! 頭を下げれば礼儀になると思ったら、大間違いですよ!

 

雪次郎のあいさつは、一見すると礼儀正しいのですが、他のお客さんへの配慮が欠けてます。野上さんは、サラッとそのことを注意してくれたのでした。

 

 

『東京編』に入ってから、なつを取り巻く大人たちは優しい人ばかり。野上さんのように苦言を呈してくれる先輩も、主人公の成長のためには必要ではないでしょうか?

 

 

 

第63話・・・なつのファッションセンスを、チクリ!

 

 

なつが《仕上げ課》にいた頃のこと。なつは、他の社員の前でトレース(=線をキレイになぞる)に挑戦します。自信満々で挑んだなつでしたが、線はズレまくり。

 

 

ちょっと自信を失ったまま、【川村屋】を訪れます。野上さんは、そんなときでも容赦しません。あいかわらずド派手な格好をしているなつを見て、ひとこと。

 

 

野上「あなた。見るたびに、安っぽい芸術家になってゆきますね

 

 

 

第108話・・・なつの婚約を聞き、こん身のズッコケ

 

 

坂場くん(あだ名:いっきゅうさん)のプロポーズを受けた、なつ。2人そろって、【川村屋】に報告にゆきます。

 

 

なつ「今度、わたしの夫になる人です」

坂場「よろしくお願いします」

 

 

野上さんは、2人の顔を見比べたあと、フリーズ。

 

野上「ちょ・・・ちょ・・・ちょっと待って・・・」

 

あわてて階段をのぼって、奥の部屋にいるマダムに報告しようとします。そして、階段のまん中で足をふみ外しそうになります。

 

いたって普通のなつと坂場くん。一人だけ、コメディのような動きの野上さん。ギャップに思わず笑ってしまいます。