《第52話までのあらすじ》
なつは、キャバレーの前で客引きをしている咲太郎にくってかかります。
「自分のためにがんばってよ! 他人のことは放っておいて!」
なつが【川村屋】に戻ってくると、亜矢美がやってきます。亜矢美は、咲太郎が描いた絵を見せてくれます。奥原家のみんなが夏祭りの屋台を見てまわっている絵です。父が手紙に描いたのとそっくりな絵を、咲太郎は自分の心の支えにしていたのでした。
『なつぞら』53話あらすじ!5月31日(金)放送ぶん
なつは、咲太郎が寝泊まりしている部屋を訪れます。
なつ「ゆうべはごめんなさい。ひどいこと言って」
咲太郎「いや。お前が【東洋動画】に落ちたのはオレのせいだ」
なつ「あれは自分の実力。9月に試験があるの。それに受かって、いつか漫画映画を作ってみせる」
咲太郎「オレには、そうはっきり言えるのものがない。自分のために生きていないヤツが、人の助けにはなれないよな」
なつ「お兄ちゃんはそこにいるだけで、私のチカラだよ。これ、今度はお兄ちゃんが持ってて」
なつは、父親からの手紙を咲太郎に渡します。家族みんなで夏祭りの出店をまわっている挿し絵が描かれています。
なつ「子どもの頃、その絵を動かしたの、頭の中で。家族みんなに命を吹きこもうとしていた。
その手紙の中のお兄ちゃんが、わたしを励ましつづけてくれたの」
咲太郎「これはずっとなつが持っていろ。オレは、なつに見せてもらうほうがいい。ずっと命を吹きこんでくれ」
咲太郎は、父の手紙をなつに返します。誤解がとけ、兄妹の距離が少し縮まりました。
なつと咲太郎の父が書いた家族の絵と、咲太郎がそれをまねて描いた家族の絵。本当に絵が上手な親子ですね。#朝ドラ #なつぞら pic.twitter.com/otKcfGHsL5
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月30日
第9週「なつよ、夢をあきらめるな」53話・・・夕美子からのツンデレ・エール
十勝の柴田家には、なつからの手紙が届きました。
富士子「やっぱり落ちてたって・・・」
明美「北海道に戻ってくるの?」
富士子「9月にまた募集があって、それを受けるって」
泰樹「なんだ。帰ってこんのか」
そして、9月。なつは、【東洋動画】の『仕上げ』の試験を受けます。受験生の中には、若い女の子もたくさんいました。
結果は・・・みごと合格!
知らせを聞いた十勝の柴田家では、みんなでお祝いしていました。居間のテーブルには、木彫りの熊も置いてあります。
菊介「なんで熊が置いてあるんだ?」
照男「なつはこの熊が好きだったろ?」
明美「そりゃお兄ちゃんでしょ? 熊のラブレター」
泰樹「帰ってこんのか・・・いい知らせだ」
なつは、北海道大学に通う夕美子にも、電話で合格の報告をします。
夕美子「電話代かかるから、短めにね」
なつ「受かったよ。ゆみのおかげだよ。ありがとう」
夕美子「負けんな。中に入ってからが勝負。負けんな」
なつ「特にゆみには負けん」
夕美子「お金、高くなるから切るね」
プツッ! 夕美子はホントに電話を切ってしまいます。
なつ「すぐ照れるんだから。じいちゃんに似てるな~」
その日の夕方、なつはおでん屋【風車】にやってきます。女将の亜矢美(山口智子)も、合格を祝ってくれます。
なつ「亜矢美さん。お願いがあります。【東洋動画】に入社したら、【川村屋】の寮は出ていかなければいけません。ここに置いてもらうことはできませんか?」
亜矢美「いいのかい、本当に? いつでもいらっしゃい。大歓迎よ」
無事に生活の拠点も見つかり、なつはアニメーターとして第一歩をふみ出そうとしていました。
第54話へつづく。