《第34話までのあらすじ》
天陽くんと照男が、スキー大会に出場することになります。
大会の当日。照男は、天陽くんを会場のわきに呼び出します。
照男「お前、なつのことどう思ってる? 好きなのか?」
天陽「なして、(そんなこと聞くん)ですか?」
2人の会話はつづきます・・・
第34話の、詳しいあらすじについては、こちら!
5月10日(金)放送!『なつぞら』第35話・あらすじ・・・天陽くんの「好きです!」
照男「答えろよ!」
天陽「好きです!」
(⇦ ストレートに答える。ますますイケメン!)
照男「・・・だべ。その事をなつに言ったのか?」
天陽「なして、そんなことを言う必要があるんですか?」
照男「・・・俺は兄貴だからだ。正真正銘、なつの兄貴だからだ!」
天陽くんが告白できないのには、理由がありました。自分が告白したら、なつが上京してアニメーターになるという夢を邪魔してしまうかも、と思ったからです。
照男は、無謀なかけを提案します。
照男「オレがスキーでお前に勝ったら、なつに好きだと言え!」
天陽「じゃあ・・・俺が勝ったら、なっちゃんのことはあきらめます!」
整理しましょう。スキーの勝負で
照男が勝つ ⇨ 天陽くんが、なつに告白
天陽くんが勝つ ⇨ 天陽くんがなつをあきらめる
勝ったほうが、自分にとって望まぬ未来を受け入れるという、勝負をするハメになってしまったのです。
そんなことも知らず、なつ(広瀬すず)は天陽くんに声をかけます。
なつ「応援してるから、がんばってね!」
天陽くんは複雑な思いを隠すように、笑顔で答えます。
泰樹「なつはどうした?」
富士子「天陽くんのとこじゃないですか?」
泰樹「敵陣へ行ったか・・・」
泰樹じいさん(草刈正雄)は、戦にのぞむ武将のような気持ちです。
第6週「なつよ、雪原に愛を叫べ」35話
さて、照男と天陽くんの参加するスキー大会が始まろうとしていました。
これは、開拓青年団の大会で、実際にはクロスカントリーのタイムを競う勝負です。いわば、スキー靴を履いた長距離走ですね。
【柴田牧場】の菊介さん(音尾 琢真)は、この競技の初代チャンピオン。レース前の照男にアドバイスを送ります。
菊介「照男くん、前の選手のスキー板をちょっと踏んでもいいから!」
(⇦ 悪い大人だよ、この人は)
レースが始まります。はやくも、照男と天陽くんのトップ争い。そのまま、2人のデッドヒートが終盤まで繰り広げられます。
天陽くんか?
照男か?
幼なじみの王子さまか?
隠れイケメンの義理の兄か?
照男「お前、ふざけんな! あきらめる気か?」
ギリギリのところで天陽くんを交わした、照男の勝利!
天陽「負けました」
照男「約束を守れよ。なつのことは頼んだ」
レース前の取り決めによって、天陽くんはなつに告白することになります。
なつ「なまらすごかった。2人ともよく頑張った」
天陽「なっちゃん、冬休みのうちに一度、ウチに来てくれ。話したいこともあるし・・・」
天陽くんは、なつと約束します。
スキー大会のラストシーンのオフショット。二人とも勝ち〜!のポーズをお願いしたら、吉沢亮さんと清原翔さんが手を持ち上げすぎて、背伸び状態の広瀬すずさん♪#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #吉沢亮 #清原翔#天陽くん照男くんお疲れさまでした #北海道ロケオフショット pic.twitter.com/pYBvcWS2nR
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月9日
さて、なつが家に戻ると、夕美子(福地 桃子)から手紙を渡されます。それは、咲太郎の近況を知らせるノブさん(=信哉)からの手紙でした。
なつの兄・咲太郎は、新宿の【川村屋】にあらわれ、“マダム”光子に1万円だけ返済しにきたというのです。
咲太郎は、マダムとマネージャーの野上に頭を下げ、なつが世話になったことへのお礼を述べたそうです。
咲太郎がマダムからした借金は、トータル10万円。のこり9万円も、これから誠意をもって返済してゆく、という意志の表れでしょう。
手紙で咲太郎の無事を知ったなつは、目に涙をうかべて微笑むのでした。
第36話へつづく。
感想
今回のスキーのレース、天陽くんは本気で勝ちに行っていました。すなわち、自分が勝ってなつを諦めようとしていたのです。
その天陽くんの気持ちを知った照男は、最後の力をふりしぼり、天陽くんを交わします。照男もまた、自分と結ばれる未来より、同級生の天陽くんと一緒になったほうがなつは幸せだと考えたのでしょう。
お互いになつの幸せを願って、自分の幸せをあきらめようとするレース。あまりにも、爽やかすぎました。