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地上波テレビ放送!『風立ちぬ』あらすじと声優&原作小説【ネタバレなし】

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※この記事は、2021年7月に更新しました。

スタジオジブリのアニメ映画『風立ちぬ』が、2021年の夏休みに地上波放送されます。

 この記事では、映画の簡単なあらすじ【ネタバレなし】と、出演声優についてお知らせします。堀辰雄の小説『風立ちぬ』についても、合わせてお伝えします。

『風立ちぬ』地上波テレビ放送(2021)は、ノーカット?

  『風立ちぬ』は2013年のアニメーション映画。飛行機づくりに情熱を注いだ青年の半生、資産家の令嬢との恋を描いています。

ジブリ映画『風立ちぬ』
製作年 2013年
上映時間 126分(2時間6分)
監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿
音楽 久石譲
主題歌 荒井由実「ひこうき雲」
声の出演 庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊
興行収入  120.2億円

 映画『風立ちぬ』の放送日時は、2021年8月27日(金)。日本テレビ系列『金曜ロードSHOW!』にて。

21:00 ~ 23:34

 公式ツイッターでは、ノーカット放送を告知しています。

『風立ちぬ』の簡単なあらすじ【ネタバレなし】

飛行機にあこがれる少年の夢

 堀越 二郎(声:庵野秀明)は、子どもの頃から飛行機に憧れていました。しかし、視力の弱い二郎は、パイロットになることは諦めなくてはなりませんでした。

 

そんなとき、二郎の夢に、イタリアの飛行機設計士のカプローニ(声:野村萬斎)が現われるようになります。

「近眼でも設計士になれる」

カプローニから励まされた二郎は、“作り手”として飛行機に関わる道をめざすのでした。

若き天才設計士のざせつ

 青年となった二郎は、設計士をめざして東京帝国大学で学んでいました。大正12年9月。関東大震災が発生します。

 二郎は、資産家のお嬢さん・菜穂子(声:瀧本美織)とその女中さんを助けます。大混乱のなか、挨拶もそこそこに二郎は立ち去ります。

 二郎と菜穂子は、その後しばらくは出会うことはありませんでした。

 

 大学を卒業後、二郎は【ミツビシ内燃機】という飛行機の開発会社に就職します。才能を見出された二郎は、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国を視察、本場の設計技術を学びます。

 入社5年目。二郎は、新型の艦上戦闘機の開発リーダーに抜擢されます。次の年完成した飛行機は、飛びたつと空中分解してしまいます。

菜穂子と結婚したい!

 二郎はリフレッシュするため、軽井沢で休養をとることにします。旅先のホテルで二郎が出会ったのは、かつて助けた少女・菜穂子でした。

 恋に落ちた2人は、交際をスタート。菜穂子と過ごすことで、二郎は仕事に対する熱意を取り戻します。二郎は、菜穂子に結婚を申し込みます。

 

しかし、なぜか菜穂子は結婚には前向きではありません。彼女は、“結核”という重い病気だったのです・・・

原作のあらすじは? 堀辰雄の小説は何ページ?

 映画『風立ちぬ』は、ゼロ戦の設計士・堀越二郎の半生と、堀辰雄の恋愛小説『風立ちぬ』をミックスさせた物語となっています。

 

 小説『風立ちぬ』は、重い病におかされた婚約者と、彼女に付きそう「私」が、限られた2人の日々を大切に生きてゆくお話。

 “飛行機乗り”の要素はありませんが、愛する人への感謝や思いやりが伝わってくる、味わい深い純文学です。この小説が最初に発表されたのは、昭和11(1938)年でした。

 

多少は古い言い回しがあるものの、難しい漢字が出てこないので読みやすい作品です。ちなみに、小説のヒロインの名前は「節子」です。

 

『風立ちぬ』(集英社文庫)・・・260ページ

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中編の『風立ちぬ』のみ。1991年出版なので、新品の入手は難しいかも。

『風立ちぬ/菜穂子』(小学館文庫)・・・293ページ

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風立ちぬ/菜穂子 (小学館文庫)

 中編『風立ちぬ』と、長編『菜穂子』の2編。

 ※『菜穂子』は、信州の自然を背景に、母と娘の葛藤を描いた小説です。

『風立ちぬ・美しい村』(新潮文庫)・・・240ページ

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風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)

 

 中編『風立ちぬ』と、中編『美しい村』の2編。

※『美しい村』は、傷ついた小説家が軽井沢の高原に滞在しながら、村であったことを書き連ねてゆく物語。『風立ちぬ』のヒロインとなる少女も、中盤に登場します。 

登場人物&声優一覧 

堀越 二郎(ほりこし じろう)・・・庵野 秀明(あんの ひであき)

 子供のころから飛行機乗りに憧れていたが、近眼のためパイロットの道は断念。設計士をめざし、東京帝国大学で航空工学を学んでいた。 

里見 菜穂子(さとみ なおこ)・・・瀧本 美織(たきもと みおり)

 東京の資産家のお嬢さん。二郎と運命的な出会いをはたす、本作のヒロイン。

 父の許しを得て、次郎との交際に踏み切ろうとするが、持病の結核が悪化。療養施設に入ることになる。趣味は、絵を描くこと。

本庄(ほんじょう)・・・西島 秀俊(にしじま ひでとし)

 二郎の親友であり、ライバル。ミツビシに入社した後、二郎とともにドイツへ留学する。

黒川(くろかわ)・・・西村雅彦(にしむら まさひこ)

 ミツビシ重工業に勤める、航空技師。二郎の上司。短気でとっつきにくい性格だが、二郎の才能を認めてドイツ留学をすすめる。

カストルプ・・・スティーブン・アルパート

 軽井沢に滞在しているドイツ人。二郎と菜穂子が交際するきっかけを作った人物。クレソンとタバコが好き。音楽は、シューベルトを好む。

 

※カストルプの声を担当したのが、スティーブン・アルパートさん。スタジオ・ジブリの元・社員で、宮崎駿 監督が海外に行く際はよく同行していたかたです。 

里見(さとみ)・・・風間 杜夫(かざま もりお)

 菜穂子の父。おだやかで礼儀正しい。

二郎の母・・・竹下 景子(たけした けいこ)

 二郎の母親。

堀越 加代(ほりこし かよ)・・・志田 未来(しだ みらい)

二郎の妹。二郎を尊敬している。医学を勉強するため上京したい、と思うようになる。

服部(はっとり)・・・國村 準(くにむら じゅん)

 設計課の課長。二郎の上司。 

黒川 夫人・・・大竹 しのぶ

 二郎の上司・黒川の妻。夫より柔軟性があり、菜穂子のよき理解者となる。

カプローニ・・・野村 萬斎(のむら まんさい)

 イタリアの設計士。二郎の夢にたびたび現れ、二郎を飛行機の設計士へと導く。

 

 以上、「『風立ちぬ』簡単なあらすじと声優&原作小説」の記事でした。