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パソコンの不具合が起きる原因は、多岐にわたります。ハードディスク(HDD)の故障だったり、ウィルス感染だったり・・・しかし、案外些細なことが原因だったりします。最初にチェックしたいのが、電源まわりです。
この記事では、電源環境が原因となる不具合についてお伝えします。また、タコ足配線(=延長コード)を使用する際の注意点もお知らせします。
- PCの電源が勝手に落ちる&突然再起動する原因は、電源まわりにある
- コンセントの接続・電源ケーブルの破損
- 帯電による誤作動
- バッテリーの充電不足(ノートPC限定)
- タコ足配線(=電源タップ)による電力不足
PCの電源が勝手に落ちる&突然再起動する原因は、電源まわりにある
症状
・電源を入れても、起動しない
・パソコンを使用している最中に勝手に再起動、または電源が落ちる
原因
おもに、5つの原因が考えられます。
1:コンセントの接続・電源ケーブルの破損
2:帯電による誤作動
3:バッテリーの充電不足(ノートPCの場合)
4:延長コード(タコ足配線)による電力不足
5:パソコン内部のパーツ
このページでは、1~4の原因別に対処方法をご紹介してゆきます。
(5の内部パーツに原因がある場合は、PCの専門知識が必要となります。どのパーツが故障しているか、素人が判断するのは難しいです。修理に出すことを考えたほうが、良いかもしれません)
コンセントの接続・電源ケーブルの破損
まずは電源ケーブルがきちんと接続されているか、確認しましょう。
1:パソコンの裏面にある電源ケーブルが、正しく接続されているか?
2:電源ケーブルがコンセントから外れていないか?
帯電による誤作動
パソコンの内部に余計な電気がたまっていると、動作が安定しないことがあります。放電(=電気を追い出す作業)するために、下準備をします。
1:起動中のアプリケーションをすべて終了させます。
2:DVDドライブにディスクが入っている場合は、取り出しておきます。
3:パソコンをシャットダウンさせ、電源を落とします。
4:パソコン本体に接続している周辺機器をすべて外します。USBメモリやケーブル類も全部取り外してください。
※ノートPCの場合は、バッテリーも外します。
5:放電します。電源が入っていない状態で10分間程度、放置します。
6:周辺機器以外の電源ケーブル、マウス、キーボードだけ接続してみます。
7:電源を入れて、不具合が解消されていればOKです。
バッテリーの充電不足(ノートPC限定)
原因がバッテリーにあるか、その他の機器にあるのかをチェックします。
1:いったん、バッテリーを取り外す。
2:ACアダプタと電源ケーブルだけを接続して、ノートPCを起動させてみます。
これで問題なく作動すれば、不具合の原因はバッテリーにあることになります。
タコ足配線(=電源タップ)による電力不足
パソコンを使用する際、本体・モニターなど、多くのコンセントが必要となります。そのため、延長コードを利用している人も多いでしょう。
しかし、これが隠れた電源トラブルの原因となることがあります。
1:タコ足配線の差込口が壊れていないか?
2:ON/OFFのスイッチがあるものは、スイッチがちゃんとONになっているか?
まずは、初歩的な原因を探ります。
電源タップには、ワット数の限界がある
延長コードの裏側には、「トータル1200ワットまで」とか「12A」のように限界値が記載されています。同じように他の電気製品にも、ドライヤー500Wとか電子レンジ1300Wとか、容量が表示されています。
ひとつの延長コードのコンセントに、パソコンやモニターだけでなく、他の電化製品もつないでいる場合は要注意!
コードの許容電力をオーバーしている場合は、パソコンはうまく作動しません。
家電は、立ち上がり時により多くの電力を消費する!
延長コードの許容電力をクリアしている場合でも、油断はできません。
たとえば、炊飯器はご飯を炊いているときに一番電力を消費します。エアコンも、設定温度に合わせて上げ下げするときには、余計に電力を使います。
パソコンも、起動時にいちばん電力を消費します。このとき、他の家電も同時に立ち上がる状態だと、延長コードは電力を安定供給できない状態になります。
消費電力が変動する家電とパソコンを同じ延長コードでつないでいると、パソコンのハードディスクに負荷をかける可能性があります。将来的に、PCの内部にダメージを与える危険性があるのです。
延長コードを使うなら、なるべく他の家電はつながないようにしましょう。
消費電力が一定の合計値を越えたら、切れる電源タップもあるが・・・
接続している機器の消費電力の合計が1500Wを越えたとき、ブレーカーが作動して、電源が切れるタイプの電源タップもあります。
ただ、どれだけオーバーしたかによって、電源が切れるまでの時間が変わってきます。また、室温によっても動作が左右されるので、ブレーカー機能に頼りっぱなしは良くないでしょう。
延長コード自体に問題があるか、確かめる方法
直接、壁のコンセントから電源をとって、パソコンを起動させてみましょう。これで問題なく動くようなら、延長コードのほうに問題があることになります。