※この記事は、2022年5月に更新しました。
天気予報で、気温や降水量とともに発表される風速。しかし、この数値、わかりづらいですよね。 台風がきて、風速20メートルとか言われたら強い風だとわかります。でも、7mとか言われても・・・
そこで、この記事では風速7mとは、どのくらいの強さがお伝えします。
- 風速7mの強さと散歩・ピクニックへの影響:具体的な時速とリスク
- 風速7mで自転車とバイクはどうなる?安全な運転とリスク対策
- ゴルフ・サッカーにおける風速7mのリスクと,パフォーマンスへの影響
- 風速7mで砂ぼこりが舞う?植木鉢やアウトドアアイテムへのリスク
風速7mの強さと散歩・ピクニックへの影響:具体的な時速とリスク
風速7m(メートル)とは、1秒間に7m風が動く速さのことです。秒速だとわかりづらいので、時速に計算しなおします。
7(m)× 60(秒)× 60(分) = 25,200(m)
25,200m = 25.2km
風速7mを時速に直すと、およそ25km。おそめの車やバイクとすれ違ったときに、受ける風の強さになります。
風の強さを示す尺度「ビューフォー風力階級」によると、「砂ぼこりが立ち、紙片が舞う強さ」と定義されます。
ビューフォート風力階級表(簡易版) | ||
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風力 | 風速 | 地上への影響 |
3 | 風速3.4~5.4(m/s) | 木の葉や小枝が,たえず動く |
4 | 風速5.5~7.9(m/s) | 砂ぼこりがたち、紙片が舞う |
5 | 風速8.0~10.7(m/s) | 葉のある低木が揺れ始める |
6 | 風速10.8~13.8(m/s) | 大枝が動き、傘がさしにくい |
7 | 風速13.9~17.1(m/s) | 樹木全体がゆれ、風に向かって歩くのが困難 |
【参照】風力階級表-愛知県総合科学博物館
風速7mは、天気予報では「おだやかな風」と表現されることがあります。ただ、長髪がはげしく揺れるレベルの風ですので、体感的にはもっと強く感じるでしょう。
※「やや強い風」(風速10m以上 ~15m未満)
「強い風」(風速15m以上 ~ 20m未満)
「非常に強い風」(風速20m以上 ~ 30m未満)
「猛烈な風」(風速30m以上、または瞬間最大風速が50m以上)
【参照】風の強さに関する用語-気象庁
風速7mならば、散歩には支障はないでしょう。とはいえ、砂ぼこりが舞う風の強さですので、ピクニックだと食事を楽しめる風ではなくなります。
風速7mで自転車とバイクはどうなる?安全な運転とリスク対策
ふつうの自転車ならば、風速7m(メートル)はまず問題ないでしょう。ただし、折り畳み自転車やロードバイクは、前傾姿勢が取りづらくなります。向かい風や横から吹きつけてくる風は、キツく感じるでしょう。
受ける面積が大きければ大きいほど、風の影響を受けます。このため、脇(ワキ)をしめ、ひじを曲げて運転すると、風があたる面積を減らして、風の抵抗を減らすことができます。
風速7mでも、ずっと同じ方向からの風でしたら、バイクの運転にそれほど問題はないでしょう。ただし、横からの突風には注意が必要です。軽いバイクだと、となりの車線に持っていかれることがあります。
とはいえ、どのくらいの風速で運転しづらくなるかは、バイク本体の重量・運転する人の体重によっても変わってきます。停車中のバイクを、サイドスタンドなしで支えるのが難しいならば、運転を控えたほうがよいかもしれません。
また、近くに壁があるときは壁寄りにバイクを停めておくと、風で倒れたときのダメージを最小限に抑えることができます。さらに、風が吹いてくる方向に対して垂直に停めることで、風を受ける面積を減らすことができます。
◆ 風の抵抗をやわらげるバイクの停め方
ゴルフ・サッカーにおける風速7mのリスクと,パフォーマンスへの影響
風速7m(メートル)とは、旗(はた)が軽く開くほどの風。
サッカーの場合、風速7mぐらいではボールへの影響はほとんどありません。筆者は学生時代はサッカー部でしたが、強風で公式戦が中止になった記憶はないです。ただし、風速10mぐらいになると、ゴールキックやロングパスはまともに飛ばなくなります。
Jリーグでも悪天候に対する細かな規定はありませんが、台風(=風速17.2m/s以上)の影響で中止することはあります。
ゴルフボールの場合、重いほど風の影響を受けにくくなります。また、小さいほど空気抵抗が少なくなるので、風の影響を受けにくくなります。
▲クリックすると動画が読み込まれます。
YouTubeチャンネル「井上透ゴルフ大学」では風速7m/sのもと、アゲインストの風でどのぐらい影響を受けるかの検証がなされています。
3人の女子ゴルファーのかたが実験した結果、18~30ヤードの影響を受けていました。
風速7mで砂ぼこりが舞う?植木鉢やアウトドアアイテムへのリスク
風速7m(メートル)ではティッシュなどは飛ばされても、植木鉢はほぼ飛ばされません。
植木鉢が横に倒れる目安が、風速15~20m(メートル)ほど。
屋根瓦が飛ばされる目安が、風速25m(メートル)。
ただし、注意したいのは「最大瞬間風速」です。
気象庁の発表する風速とは、直前10分間の平均の風の強さです。風の強さは一定ではありません。理論的にはそのあいだに1.5倍~2倍の突風、場合によっては3倍の強風が吹くことも起こり得ます。
瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いですが、大気の状態が不安定な場合等は3倍になることがあります。
【出典】平均風速の定義-気象庁
「最大瞬間風速」しだいでは、植木鉢が横に倒れる可能性もあります。大気が安定せず、ときおり強い突風が吹くとわかっているなら、高い位置にある植木鉢を下に降ろすなど、対策はしておきましょう。
風速が1m/s増すと、体感温度はおよそ1℃下がります。仮に、気温が15℃で風速が7m/sだと、-7℃。つまり、体感は8℃となります。
「寒いなら、重ね着すればいい」
と思うかもしれませんが、それだけでは暖かくなりません。服と服のあいだに“空気の層”があると、寒さを感じにくくなります。重ね着する場合は、サイズがやや大きめの服を選ぶと、空気の層ができ、熱が逃げにくくなります。
風の強い日にアクティビティを楽しむ際は、安全対策を講じ、無理のない範囲で外出してください。散歩やピクニック、自転車での外出が快適に楽しめれば幸いです。