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『クライム&ダイヤモンド』は隠れた名作!レトロ映画へのオマージュにあふれる意欲作!

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公開当時に話題とならなかったため、埋もれてしまう映画ってありますよね。

 

今回ご紹介する『クライム&ダイヤモンド』も、そんな隠れた名作です。TSUTAYAの発掘良品などでも紹介されましたが、知名度はいまひとつ。

ハリウッドの古きよき名作にオマージュを捧げながらも、テンポの良いクライムムービーです。

 

犯罪コメディ『クライム&ダイヤモンド』概要

『クライム&ダイヤモンド』は2002年公開のアメリカ映画。詐欺師の男が、レトロ映画を愛する風変わりなヒットマンに訊問されるという犯罪コメディです。

映画『クライム&ダイヤモンド』
原題 Who Is Cletis Tout?
公開年 2002年
製作国 アメリカ
上映時間 92分
監督 クリス・ヴァー・ヴェル
出演 クリスチャン・レーター、ティム・アレン

 

『クライム&ダイヤモンド』あらすじ【ネタバレなし】

 詐欺師のフィンチ(クリスチャン・スレーター)は、“毒舌ジム”というあだ名の殺し屋(ティム・アレン)につかまり、ホテルの一室に監禁されていました。

 

“毒舌ジム”は、1950年代~1970年代のレトロ映画が大好き。最近の映画はCGに頼りがちでストーリーがない、と不満を漏らします。

 そこで“毒舌ジム”は、フィンチに語りかけます。

「お前の語る物語が面白かったら、命だけは助けてやろう」

 

フィンチは、ここに至るまでのいきさつを話しはじめます・・・

 

刑務所に入れられていたフィンチは、奇術師のマイコー(リチャード・ドレイファス)と知り合いました。マイコーは収監される25年前に、400万ドルのダイヤを盗み出し、ある場所に隠していたといいます。

獄中で意気投合したフィンチとマイコーは、一緒に脱獄してダイヤを取り戻そうとするのですが・・・

 

2人の行く先には、まるで映画のような奇想天外な展開が待ち受けているのでした。

隠れた名作? 変わり者の悪役とトリッキーな構成!

本作を面白くしているのは、なんといっても殺し屋 “毒舌ジム” のキャラクターでしょう。

 

「悪党しか殺さない」というモットーをもち、大のレトロ映画フリークでもあります。彼は、自分の信条とするモラルはいまや古典映画の世界にしかない、と考えています。

そんな変わり者のヒットマンから、面白い話をしゃべるよう命じられたフィンチ。

 

ただ、フィンチが体験した宝石探しにまつわる物語は、いまも現在進行形です。

 

「お前の語っている物語は、オレの好みじゃない」

“毒舌ジム”は現在進行形のこの事件を、往年のラブロマンス映画ふうのハッピーエンドに導こうと働きかけるのです。

さらに、映画好きを夢中にさせる要素があります。それが、名作映画へのオマージュです。

いくつわかる? !レトロ映画へのオマージュ

 『クライム&ダイヤモンド』では、劇中の様々な場面で名作映画が引用されています。セリフの中や、ジムが劇場で鑑賞する作品として、サラっと登場します。

 

引用された作品について、簡単にご紹介します。『クライム&ダイヤモンド』をきっかけに、古典映画のレパートリーを広げるのも楽しいかも!

『脱出』(1972年)

 男らしさを見せようと、危険な川下りに挑んだ4人の男たち。だが、地元住民とのトラブルが引き金となって、命を狙われることに・・・

隠ぺいから始まる疑心暗鬼。極限状態を機に、変わってゆく四者四様の心の動き! 男社会の縮図がここにある!

バート・レイノルズ主演。

『ティファニーで朝食を』(1961年)

 「束縛されるのが大嫌い」

自由奔放な女性と、しがない物書きの恋の物語。現在の映画のような起承転結がないぶん、テンポが悪く感じますが・・・

でも、やっぱりオードリー・ヘップバーンは可愛くてオシャレ!  挿入歌『ムーン・リバー』は映画史に残る名曲です。

『大脱走』(1963年)

ドイツ軍の捕虜収容所に入れられた、連合国具運の将校た。自由を求めて、大がかりな脱走計画を企てるが・・・

何度失敗しようと、自由をあきらめない男たち。どいつもこいつも、カッコいい!

『深夜の告白』(1953年)

 不倫の絡む保険金殺人を描いた、犯罪映画。

はじめから犯人や犯行過程をみせる、いわゆる“倒叙型(とうじょがた)サスペンス”の先がけとなる作品。つまり、コロンボや古畑任三郎みたいなタイプ。

名監督にして名脚本家、ビリー・ワイルダーの腕が冴えわたる!

『雨に唄えば』(1952年)

 作りかけのサイレント映画を、無理やりトーキー(声のある映画)にすることになった映画会社。

 ところが、女優・リナの声が致命的なほどよくない。そこで会社の重役たちは、作品をミュージカルに変え、リナの声を吹き替えにしようとするが・・・

 

ミュージカルと言えばコレ! 実は複雑なプロット(=話の筋)と、ジーン・ケリーの脅威の運動神経に驚くはず!