映画ときどき海外ドラマ

ドラマや映画の感想・ネタバレなど、エンタメ全般を楽しむサイト。たま~に雑学も。

「建国記念の日」には、なぜ“の”が入る?「建国記念日」との違いは?

f:id:entafukuzou:20190203091845j:plain

※この記事は、約5分で読めます。

2月11日は、「建国記念の日」で祝日です。

 

わーい!休みだ、わーい!

 

あー。もう、そんなにはしゃいじゃって。

 

ところで、なぜ「建国記念日」という名称なのでしょうか?

 

「建国記念の日」には別名がある?

「建国記念日」との違いは?

なぜ“の”が入るの?

 

この記事では、祝日の成り立ちを解説しながら、これらの疑問に答えてゆきたいと思います。

 

 

 

「建国記念日」と「建国記念の日」の違いとは?

建国記念日・・・建国したことをお祝いする日。

 

建国記念の日・・・建国した日は、もしかしたら別の日かもしれない。でも、この日にお祝いするよ。

 

おおまかに言えば、こんなニュアンスでしょう。

 

 

「建国記念日」の定義を簡単に説明!

「建国記念日」とは、文字通り「建国を記念する日」のことです。

 

「建国記念日」は、世界各国に存在します。ただ、なにを持って“建国”とするかは、国によって異なります。

 

たとえば、ベルギーは7月21日が建国記念日。1831年、レオポルド1世が即位して、初代国王となった日です。

 

スイスの建国記念日は、8月1日。これは、1291年に3つの州が自由と自治を守るため、スイス誓約者同盟を結成したことに由来します。

 

アメリカでは名称が違いますが、7月4日を独立記念日として、お祝いしています。1776年、大陸会議においてアメリカ独立宣言が採択された日です。

 

各国ともに、共通すること。それは、建国を決定づけるような歴史的出来事の日付が、はっきりと裏付けされていることです。

 

「この日に建国したよ~」

 

という歴史的資料が存在するから、はっきりこの日だ、と特定できるわけです。日本の場合は、事情がちがってきます。

 

f:id:entafukuzou:20190203091929j:plain

 

 

 「建国記念の日」の由来

ルーツは「紀元節」!神武天皇の即位を祝う日だった!

“神武天皇”という方を知っていますか? 『古事記』や『日本書紀』に登場する、初代の天皇と目されている人物です。

 

「目されている」と表現したのは、実在したかどうか明らかではなく、あくまで伝説上の人物だからです。

 

神武天皇が即位したのは、紀元660年ごろ(=いまから、約2700年前)と言われています。

 

1873年。ときの明治政府は祝祭日を整備するなかで、神武天皇が即位した日(=2月11日)を祝日に決めます。それが、紀元節』(きげんせつ)でした。

 

※厳密にいえば、1872年の段階では、1月29日を祝日にしようとしていました。実はこの頃、政府は暦の大改革(旧暦 ⇨ 太陽暦)に着手していました。そこで、太陽暦に合わせるかたちで、紀元節を2月11日へと移動させます。

 

実は、日本の歴史をひもとくと、改暦が幾度も行われています。

 

日本書紀の時代は、旧暦や太陽暦とはさらに別の暦が使われていました。ですので、神武天皇の即位日を簡単に特定できるのか、という問題が出てきます。

 

 

GHQの意向によって、「紀元節」が廃止される

昭和20年(1945年)、日本はポツダム宣言を受諾して敗戦が決定します。

 

日本の占領政策を指揮することになったのが、連合国軍最高司令官総司令部(=GHQ)です。

 

GHQは、日本がふたたびアメリカの脅威とならないよう、“日本人の精神を弱めよう”とします。学校の授業では、それまでおこなわれていた「国史」「修身」「地理」の3つを廃止します。

 

そして、同時に廃止されたのが、紀元節でした。アメリカをはじめとする連合国軍は、日本国民と天皇との精神的な結びつきを怖れていたのです。

 

 

なぜ、“の”が入った? 「建国記念の日」成立の背景

しかし時間が経つにつれ、国民の間に紀元節を復活させよう、という気運が高まってきます。

 

その声を受けて、紀元節を「建国記念日」として生まれ変わらせようという法案が国会に出されます。

 

ところが!

 

提出されては反対され、なかなか法案は可決されません。反対派の主な意見は、次のとおり。

 

「一度廃止したものを、何で復活するの?」

「神武天皇は存在したかどうか、わからない。建国した日がはっきりしないのに、“建国記念日”なんて、おかしいんじゃない?」

 

そこで、建国された日かどうかは別として、建国されたこと自体をお祝いする日として、『建国記念日』と名づけられたのです。

 

ちなみに、5月3日は「憲法記念日」。こちらには、“の” がありません。この祝日は、明治22年(1947年)の5月3日に日本国憲法が施行されたことを基に制定されています。

 

歴史的事実に基づいた記念日なので、“の” はないのです。