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戸田和幸さんの裏解説とは?サッカー・アジアカップを戦術面から楽しむ方法

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いま、サッカーファンから注目されている解説者がいます。元日本代表の戸田和幸さんです。 いったい、なにが今までの解説と違うのでしょうか?

 

この記事では、戸田和幸さんがユーチューブで始めた裏解説についてお伝えします。

 

 

現役時代のポジションはボランチやセンターバック!

 

戸田和幸さんは1997年生まれの元・プロサッカー選手。現役時代は、ボランチやセンターバックとして、清水エスパルス・トットナムなど、多くのクラブで活躍しました。

 

フィリップ・トルシエ監督時代に日本代表にも選出されました。代表では、おもにボランチとしてプレー。

 

ファウルをも辞さない、激しいディフェンスが持ち味でした。2002年のワールドカップでは、赤く染めたモヒカン頭も話題となりました。

 

プレーヤー時代の印象と、解説者になってからの冷静な分析力には大きなギャップがあります。

 

ユーチューブの裏解説とは?

 

ユーチューブ放送では、試合の映像は流れません。利用者はテレビとPCの両方を用意する必要があります。

 

テレビの試合中継を見ながら(テレビの音量を下げ)、ユーチューブで戸田さんの解説を聞きます。

 

www.youtube.com

 

すごい!わかりやすい!戸田解説

 

 

うまいと評判の戸田解説。それでは、具体的にほかの人となにが違うのか? ここでは、アジアカップの初戦・日本代表vs トルクメニスタン戦の裏解説を書き起こしてみました。

 

この日、戸田さんは下田恒幸アナウンサーとともに出演。下田アナが実況、戸田さんが解説というスタイルを取っています。

 

ただ、普通のサッカー中継よりは実況の割合は低め。あくまで主役は、解説です。

 

アジアカップ全体の印象は?

 

まず戸田さんは、アジア各チームの印象について質問をうけます。

 

戸田「基本的にはボールを持たない、守備からゲームを作っていって、攻撃につなげていくチームが存在感を発揮しています。

たとえば韓国。パウロ・ベント監督になって、“がんばらない”戦い方。きちんとポジションをとってプレーを始める・・・風向きがかわってきてる。

あとは、イラン。コレクティブ。きちんとボールを動かして、効果的にスペースをついていく」

 

イランに関しては、自陣に引いて守っていたW杯のときとは戦い方を変えていることを指摘します。

 

 

5-4-1のトルクメニスタンをくずせない、日本

 

この日の日本は、ボールこそ保持しますが、なかなか効果的な攻撃ができません。

 

戸田「(相手の)体の向きを変えたり、横に動かさないと、入っていくスペースを作れないと思うんで・・・」

 

下田「見えてるから使う、っていうだけでは、むずかしいですか?」

戸田「相手の配置をみたとき、内側のゾーンに3バックと前に2枚の中盤、5枚いるわけですから、空間は狭いですよね」

(⇦ この日のトルクメニスタンは、5-4-1のフォーメーション)

 

1トップの大迫のスゴさを、みごとに言語化する

 

 下田「さて、柴崎。大迫がすんなり受けて、南野はすこし逃げながらポジションを取ります。これは、センターバックのイリヤノフがうまく対応しました」

 

戸田「今の大迫のボールの受け方なんて、ちょっとプル・アウェイしたところでヒュッと瞬間的に寄るじゃないですか。

ボールも足元にストンと収まりますし、ボールを受けるとき、一瞬だけスピードを落とす。準備が早いと、奪われませんからね」

 

大迫が、ボールのもらい方を工夫していることを指摘。戸田さんが素晴らしいのは、素人にもわかるように言語化してくれることです。

 

 

トルクメニスタン、強烈ミドルで先制!

 

下田「シュートを狙ってきたあ! アマノフでトルクメニスタン先制です!」

 

戸田「やっぱ右足もってますね」

(ペットボトルの水を飲む)⇦ 冷静!

 

戸田「吉田がさいしょ距離をつめてボールを横に出させたんで、対応としてはよかったと思いますが・・・

この手のカウンターを序盤から許していたんですが、その理由は日本側にあると思ってて・・・

押しこんだときの攻撃は、守備とセットでおこなわなければならない。本来、失ったときにすぐに守備に切り替えられるポジションを取らなくてはいけません

 

 

ハーフタイムでは、左サイドの攻撃が停滞していたことを指摘!

 

森保ジャパン発足時から、存在感をはなっていた中島翔哉がケガで離脱。乾と原口という選択肢から原口をチョイスしましたが、前半は機能していませんでした。

 

下田「原口を使ったことによる、左サイドの機能不全についてですが・・・」

戸田「彼がすこし高い位置に張っていたら、(相手DFは)ぜったい下がると思います」

下田「ボールがこなくても(そこにポジションを取れと)?」

 

戸田「彼がここにいるだけで、1枚つきますから。自分だったら、ここ(左サイドの高い位置)におきます」

下田「(ボールに)触らなくても、そこにいろと?」

 

戸田「長友が外からいくと、かぶる可能性がありますからね。自重させたほうがいいかもしれませんね」

 

原口が左サイドの高い位置にはって、相手DFをつり出し、中のスペースをあける ⇨ そこへ長友が走りこんだほうがチャンスを作れるのでは? という指摘です。

 

 

大迫のハンパないゴールで、同点に追いつく!

 

下田「原口、得意の位置。おっ、入れた。チャンス! 大迫だーーーっ!!

戸田「きたっ!」

 

下田「これで日本、追いついた。原口からのパスです」

戸田「これでいいんじゃないですか。幅をとった後の攻撃!」

 

長友のアシストから、逆転!!

 

長友が内側に入るようになってから、徐々に日本のチャンスが増えてゆきます。そして・・・

 

下田「長友が入ってきて、チャンスだぞ! ゴール前に浮かす! 日本、逆転です」

戸田「言ったとおりです

下田「原口が(サイドに)張る。長友が深い位置をとる」

戸田「話をさせてもらった形が出ると、嬉しいですね」

 

下田「修正しましたね」

戸田「スペースを先に埋めてもダメだし、スペースがあったら走りこまなくてはダメです

 

戸田さんがハーフタイムで指摘していた問題点を、森保監督はうまく修正。みごとに得点につながります。

 

 

エリアに応じたボールの受け方をするべきだ、という指摘!

 

このあと、日本は堂安のゴールで追加点。ところが終了間際。日本は中盤でボールを奪われると、トルクメニスタンの速攻をゆるします。

 

下田「おお、狙った~! アンナ・デュルディエフ、交わした! あっと、交錯した~。これはPKです」

戸田「失いかたの所から、考えないといけませんね・・・北川のところか。自分でターンしたんですね」

 

 トルクメニスタンのPKが決まる。

 

下田「これでアタエフで1点差! 3-2です」

戸田「ミドルゾーンにボールが入ったときのポジショニングが、楽観的すぎたと思います」

 

さらにボールを奪われてしまった北川の判断ミスの可能性を指摘。北川だけの責任ではないとしながらも、

戸田「エリアで考えるとゴール前じゃないんで、見えるほうに落としたほうがよかったと思います」

 

つまり、簡単に味方を使ってボールを動かしたほうが失点のリスクが減る、との指摘でした。

 

 

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いま、ピッチ上で(テレビ画面に映ってない部分も含め)何が起こっているのか? 選手はどんなことを考えてプレーしているのか?

 

攻撃が手詰まりになっている理由は? 得点できたのは、どういうメカニズムがはたらいたから? などという疑問に答えてくれます。

 

まるで、私たち自身がグランドに立って試合を体感しているかのような感覚。このような解説は、地上波放送ではまず見ることができないでしょう。