※この記事は、2025年2月に更新しました。
「あれは嘘だ」
「おさえているのは左腕だ。利き腕じゃないんだぜ」
登場人物全員が名言しかしゃべらない、奇跡の映画があります。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『コマンドー』の日本語吹き替え版です。ユニークなセリフ回しは、いまも映画ファンに語り継がれています。
この記事では、映画『コマンドー』の吹き替え版から、名セリフ集をご紹介。玄田 哲章(げんだ てっしょう)さんがシュワちゃんの声を担当したバージョンを参考にしています。
- 映画『コマンドー』地上波テレビ放送(2025)はいつ?
- 【簡単なあらすじ】元・コマンドーはコボンノー?
- 名言しかない! 名シーンとふり返る吹き替え版『コマンドー』セリフ集
- 名言❶:「とんでもねえ、待ってたんだよ」
- 名言❷: 「車はアメリカで生まれました」「キャディがお好き?結構」
- 名言❸: 「オーケー?」「OK!」ズドーン!
- 名言❹:「残念だったなあ。トリックだよ」
- 名言❺:「面白いヤツだ。気に入った。殺すのは最後にしてやる」
- 名言❻:「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れている」
- 名言❼:「今日は休め!」
- 名言❽:「筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ」
- 名言❾:「いったい何があったのか教えてちょうだい!」「ダメだ」
- 名言❿:「お前は最後に殺すと約束したな・・・あれは嘘だ」
- 名言⓫:「どこで使い方を習った?」「説明書を読んだのよ」
- 名言⓬:「だったら漕げばいいだろ!」
- 名言⓭:「何が始まるんです?」「第三次大戦だ」
- 名言⓮:「ただのカカシですな」
- 名言⓯:「野郎・オブ・クラッシャー!!」
- 名言⓰:「まだ誰か残っているか?」「死体だけです」
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映画『コマンドー』地上波テレビ放送(2025)はいつ?
『コマンドー』は1985年のアメリカ映画。
元特殊部隊の指揮官が、娘を誘拐したテロ集団にたったひとりで立ち向かうアクションです。
映画『コマンドー』概要 | |
---|---|
製作年 | 1985年 |
ジャンル | アクション |
上映時間 | 90分 |
監督 | マーク・L・レスター(『処刑教室』) |
出演 | アーノルド・シュワルツェネッガー、レイ・ドーン・チョン |
13:40 ~ 15:40
1996年4月1日の番組スタート以来、視聴者の皆さまに愛され続けてきました #午後のロードショー が、ついに!2月25日(火)に放送6000回を達成します🎊
— テレ東 (@TVTOKYO_PR) January 20, 2025
これを記念し2月25~28日に放送6000回記念スペシャルウィーク!と題し、選りすぐりの 4 作品をお届けします🎥お楽しみに🎵
2月25日(火)… pic.twitter.com/fXUxGzJ4R9
(出典:テレ東 on X)
>> 【2025年 放送予定】地上波テレビ映画の放映スケジュール一覧!
「午後のロードショー」は関東エリアのみで放送されます。なお、Amazonプライムビデオでも、吹き替え版を視聴できます。
視聴するにはAmazonプライムビデオに登録後、レンタル料金300円が必要です(2025年2月23日時点の情報です)。
【簡単なあらすじ】元・コマンドーはコボンノー?
独裁国家【バルベルデ共和国】のアリアス一味は、国家の転覆をはかっています。そのために大統領の命を狙っていました。
アリアスの部下は、元・コマンドー部隊のジョン・メイトリックス大佐に大統領暗殺を依頼します。顔見知りのジョンなら、大統領に簡単に近づけるからです。
しかし、ジョンは特殊部隊を引退した身。まして、テロに加担するような人間ではありません。
そこでアリアスたちはジョンの娘・ジェニーを誘拐し、命令に従わせようとします。ところが、ジョンは武装組織の監視をふりきり、たったひとりで娘の救出に向かうのでした・・・
名言しかない! 名シーンとふり返る吹き替え版『コマンドー』セリフ集
映画『コマンドー』の名セリフと名シーンを、登場する順番にダイジェスト形式でふり返ってゆきます。
後半になればなるほど、ネタバレになります。閲覧に注意してください。
名言❶:「とんでもねえ、待ってたんだよ」
ある朝のこと。
清掃車が走っていると、ゴミを持ったおっさんが声をかけてきます。
おっさん「おーい! 待ってくれ。ちょっと!」
清掃車は止まって、2人の清掃員が降りてきます。
おっさん「行ったかと思ったよ」
清掃員「とんでもねえ、待ってたんだよ」
2人は、銃を乱射しておっさんを撃ちます。
おっさんは、元コマンドーの隊員。清掃員たちの正体は武装組織のメンバーで、元コマンドーのおっさんを狙っていたのです。
名言❷: 「車はアメリカで生まれました」「キャディがお好き?結構」
カーディーラー「車はアメリカで生まれました(※)。日本の発明品じゃありません。我が国のオリジナルです。しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しの時です」
客「キャデラックは好きだ」
カーディーラー「キャディがお好き?結構。では、ますます好きになりますよ。さあさどうぞ」
(※ 車の始まりは、1769年にフランスのニコラ・ジョセフ・キュニョーが蒸気自動車を発明したのが最初)
名言❸: 「オーケー?」「OK!」ズドーン!
武装組織はジョン・メイトリックスの娘・ジェニーを人質にとります。武装集団の1人は、銃を構えたジョンと交渉しますが・・・
ジョン「娘はどこだ?」
男「まぁ落ち着け。銃を突きつけられてはビビッて話もできやしねぇ。娘は無事だ、大佐。少なくとも今のところはな。この先どうなるかはあんた次第だ。無事取り戻したければ、俺たちに協力しろ。オーケイ?」
ジョン「OK!」
ジョンは、ズドン!と男を撃ちます。
敵に情けは無用です
名言❹:「残念だったなあ。トリックだよ」
ジョンは武装集団を追いかけますが、多勢に無勢。男たちに羽交い締めにされます。抵抗するジョン。
「動くな! 殺されてえのか?」
現れたのは、かつての部下・ベネットでした。戦場で命を落としたと思われていたベネットが、武装集団のリーダーだったのです。
ジョン「ベネット! 殺されたんじゃ?」
ベネット「残念だったなあ。トリックだよ。てめぇに隊を追い出されてから、ずーっと復讐を想い続けてきた」
名言❺:「面白いヤツだ。気に入った。殺すのは最後にしてやる」
アリアスの部下・サリーは、ジョンを空港まで案内します。サリーは、独裁国家【バルベルデ共和国】までのチケットをジョンに渡します。さらに、紙幣を1枚ジョンの胸ポケットにねじこみます。
サリー「ビールでも飲んでリラックスしな。心配するな。娘の面倒はオレがしっかり見ててやるよ。ぬふふ・・・」
ジョン「面白いヤツだ。気に入った。殺すのは最後にしてやる」
マウントを取ろうとする相手に、動じないジョン。
どっちが上か、思い知らせてやらないと・・・
名言❻:「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れている」
ジョンは飛行機の席に座ります。となりの席にはアリアスの部下が座り、【バルベルデ共和国】に着くまで監視する気です。
しかしジョンはスキを見て、アリアスの部下を瞬殺。ひざかけで男の顔を隠すと、CAの女性に話しかけます。
ジョン「失礼。(バルベルデまで)どれくらいかかるかな?」
CA「飛行時間は11時間を予定しております」
ジョン「どうも。頼みがあるんだが・・・連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れている」
CAさん! この人、嘘ついてますよ!
名言❼:「今日は休め!」
バルベルデ行きの飛行機から脱出したジョンは、娘のもとへ急ぐ必要があります。すぐに発車できる車を探します。ジョンが目をつけたのは、エンジンをかけている客室乗務員・シンディでした。
ジョン「動くな! 何もしない。脇へどいて」
シンディ「でも、動くなって」
ジョン「どくんだ。車に乗れ・・・オレの言う通りにしろ」
シンディ「ダメよ。7時半に空手のけいこがあるの。つきあえないわ」
ジョン「今日は休め!」
文字に直してもバカバカしいやり取り。これを迫真の演技でやるから面白すぎ!
名言❽:「筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ」
「コマンドー!繰り返しますコマンドー!」
— 20世紀FOXホームエンターテイメント (@20foxvideo) 2018年11月1日
テレビ東京
午後のロードショー
📺『#コマンドー』放送中!#commando#PONと実況中
🌐 https://t.co/IsB8FsxzXV pic.twitter.com/aQ3xwximMr
(出典:20世紀FOXホームエンターテイメント on X)
ジョンとシンディは、サリーの後を追います。
サリーたちは、ジョンが【バルベルデ共和国】にいると思いこんでます。油断させるためにも、いま姿を見せるわけにはいきません。ジョンは娘の居場所を聞き出すよう、シンディに頼みます。
ところがシンディは、自分を脅したジョンを信用していません。近くの警官に通報します。警官たちは、ジョンを逮捕しようとしますが・・・
警官1「(無線で)ビッグスいるか? 頭のイカれた大男がいる。1人では手に負えん」
無線を受けた警官2(ビッグス)は、ちょうど女の子たちをナンパしていました。
警官2「よし、すぐ行く。カッコいいとこ見せましょう」
女の子「ウフフ・・・」
警官1「ここに居てください」
シンディ「どうも」
警官2「全警備員へ。3階で非常事態だ。容疑者男性、190センチ。髪は茶。筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ」
この言葉のセンスよ
名言❾:「いったい何があったのか教えてちょうだい!」「ダメだ」
車でサリーを追いかけようとするジョン。ショッピングモールに置き去りにされたシンディは、あわててジョンを呼び止めます。
シンディ「待って。置いてかないで」
車に乗りこみます。
シンディ「(早口で)あんた、いったい何なのよ! 車は盗む。シートはひっぺがす。あたしはさらう。娘を探すのを手伝えなんて、突然メチャクチャは言い出す。かと思ったら、人を撃ち合いにまきこんで大勢死人は出す。あげくは電話ボックスを持ちあげる。
あんた、人間なの? お次はターザンときたわ。警官があんたを撃とうとしたんで助けたわ。そうしたら私まで追われる身よ! 一体何があったのか教えてちょうだい!」
ジョン「ダメだ」
激しいカーラリーに巻きこまれ、シンディは悲鳴をあげます。
シンディ「きゃー! 今日は厄日だわ! WOW!」
最後は電信柱に追突!
シンディ「きゃー」
ジョン「大丈夫か?」
シンディ「死んでるんじゃない?」
ジョン「生きてるよ」
シンディの必死の長セリフを、たったひと言で制止。ちょっとは話を聞いてやって!
名言❿:「お前は最後に殺すと約束したな・・・あれは嘘だ」
ジョンはサリーを捕まえます。サリーの両足を握って、ガケの上から宙づりにします。
ジョン「さあ、頭を冷やしてよく考えてみろ。おさえてるのは左手だ。利き腕じゃないんだぜ」
サリー「俺を殺したら、娘は見つからないぞ」
ジョン「どこにいる?」
サリー「知らねえよ。クックが知ってる。奴と会う約束したんだよ」
ジョン「モーテルで、か?」
サリー「どうして?」
ジョン「この鍵がそうだ」
ジョンは、サリーから奪った鍵を見せる。
サリー「うう。ああ」
ジョン「お前は最後に殺すと約束したな」
サリー「そうだ、大佐。助けて」
ジョン「あれは嘘だ」
ジョンが手を放し、崖から落ちるサリー。
サリー「うわああああああああ」
どっちが悪役かわからん
名言⓫:「どこで使い方を習った?」「説明書を読んだのよ」
ジョンは警官に逮捕され、護送車に乗せられます。シンディは護送車にロケットランチャーを撃ちこみ、ジョンを救い出します。
ジョン「どこで使い方を習った?」
シンディ「説明書を読んだのよ」
そんなヒマ、なかったでしょ!
名言⓬:「だったら漕げばいいだろ!」
ジョンとシンディは、アリアスの拠点がある孤島をめざします。しかし、警察の追っ手がせまっていて、近場にあった小さな水上飛行機に乗りこむことに。
頼りない飛行機に、シンディは不安を覚えます。
シンディ「ああダメ。こんなの飛行機じゃないわ。羽根のついたカヌーよ!」
ジョン「だったら漕げばいいだろ!」
エンジンのかからない水上飛行機。追手が迫ってきます。ジョンは計器をパンチします。
ジョン「動け、このポンコツが! 動けってんだよ!」
すると、機械が作動します。
ジョン「この手に限るな」
この手しか知らないだろ!
名言⓭:「何が始まるんです?」「第三次大戦だ」
アリアスがジェニーを誘拐し、ジョンを怒らせたと知ったカービー将軍。ジョンの怖さを知る将軍は、部下たちに命じます。
部下「メイトリックス(=ジョン)ですか?」
カービー「通信隊に連絡して、警察と沿岸警備隊の無線を残らず傍受させろ」
部下「何が始まるんです?」
カービー「第三次大戦だ」
「何が始まるんです?」
— 20世紀FOXホームエンターテイメント (@20foxvideo) 2018年11月1日
「第三次大戦だ」
テレビ東京
午後のロードショー
📺『#コマンドー』放送中!#commando#PONと実況中
🌐 https://t.co/IsB8FsxzXV pic.twitter.com/keGjRjA5r9
(出典:20世紀FOXホームエンターテイメント on X)
名言⓮:「ただのカカシですな」
ジェニーを監禁している屋敷には、アリアスの部下たちとベネットがいました。口ばかり威勢のいい部下に、ベネットは呆れます。
部下1「小娘のノドを切るのは、あったかいバターを切るようだぜ」
ベネット「ナイフはしまってろ。その口も閉じとけ」
ベネット「口だけが達者なトーシロばかり、よく揃えたもんですなあ。まったくお笑いだ。メイトリックス(=ジョン)がいたら、ヤツも笑うでしょう」
アリアス「ベネット君。私の兵士はみな愛国者だ」
ベネット「ただのカカシですな。俺たちなら、まばたきする間に皆殺しにできる」
ベネット「メイトリックスは、娘を取り返しにきます。娘が生きていようがいまいが、そいつは関係ない。やつはあんたを追いかける。あんたをメイトリックスから守ることができるのは、俺だけです」
アリアス「怖がっているのは私ではなく君じゃないのか、ベネット? 君こそ、メイトリックスを恐れているんだ」
ベネット「もちろんです。プロですから」
名言⓯:「野郎・オブ・クラッシャー!!」
ベネットはジェニーを人質にとって攻撃、ジョンは腕を撃たれます。ジョンは柱の後ろに隠れますが、ベネットが迫ってきます。
負傷したジョン相手に、慎重なベネット。ジョンは、ナイフでの勝負を提案します。
ジョン「来いよベネット。銃なんか捨てて、かかってこい!」
ジョン「ナイフを突きたて、俺が苦しみもがいて死んでゆくさまを見るのが望みだったんだろ? そうじゃないのか、ベネット?」
ベネット「てめえを殺してやる!」
ジョン「さあ、子どもを放せ! 楽しみをフイにしたくないだろう。1対1だ。来いよベネット。怖いのか?」
ベネット「ぶっ殺してやる。ガキなんか必要ねえ。ガキにはもう用はねえ! ハジキ(=拳銃)ももう必要ねえや。へっへ。誰がてめえなんか。てめえなんか怖くねえ! 野郎・オブ・クラッシャー!! 」
「野郎、ぶっ殺してやる~」が、早口で「 野郎・オブ・クラッシャー」に聞こえます
名言⓰:「まだ誰か残っているか?」「死体だけです」
見事ジェニーを救出して、本土に戻ってきたジョン。カービー将軍たちに迎えられます。
カービー「(アリアスの部下たちは)まだ誰か残っているか?」
ジョン「死体だけです」
カービー「もう一度コマンドー部隊を編成したい。君さえ戻ってくれれば・・・」
ジョン「今日が最後です」
カービー「また会おう、メイトリックス」
ジョン「もう会うことはないでしょう」
以上、玄田哲章 版の吹き替えをダイジェストでふり返りました。
なお、屋良有作 版だと、吹き替えのセリフも変わります。
【参照】コマンドー名言 -屋良版と玄田版 commando_2ch
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