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朝晩、冷えるようになってきましたね。本格的な冬が近づいてくると、暖房をつけたくなります。とはいえ、エアコンを使えば光熱費もかさんでしまします。
暖房を使い始める目安となる気温・室温はあるのでしょうか?
気温15度は何月から?みんなが寒いと感じる温度は?
東京では、10月中旬から11月中旬になると、気温が15℃前後になります。春の場合は、4月中旬から5月の上旬にかけて。
同じ15℃でも、体感は全然変わってきます。
当たり前ですが、寒さを感じる温度は、人によってそれぞれ。20℃を下回ったら寒いと感じる人もいれば、10℃でも全然平気という人もいます。
それでも、統計的には年配の人ほど寒さに強いことがわかります。
スーパーマーケットで買える電気「スマ電」を運営する、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは2016年に冬の節電についてのアンケートを行ないました。
これによると、20代、30代は20℃を下回ると、半数近くが「寒い」と感じています。
いっぽうで、50代、60代、70代は15℃を下回ったら、「寒い」と感じる人が多くなります。
暖房はいつから点ける?目安となる温度は20℃!
上で紹介した「スマ電」のアンケートでは、暖房をつけ始める温度についても紹介されています。それによると、
- 気温20℃を下回ったらつける人が、35.4%
- 気温15℃を下回ったらつける人が、44.4%
- 気温10℃を下回ったらつける人が、16.3%
となっています。
関連:エアコンの暖房がすぐ点かないのは、なぜ?
それでは、電力を扱うプロの人たちはどのような意見なのでしょうか?
『東京電力』では、「暖房は11月から。使用の目安は室温20℃を下回ったら」と提唱しています。
エアコンの設定温度については、環境省は20度にするように奨めています。暖房の温度設定を1℃低くすると、およそ10%の消費電力を削減することができます。
- カーテンを厚手のものにしてキッチリ閉める ⇨ あたたかい空気が逃げるのを防ぐ
- 窓に断熱シートを貼る ⇨ あたたかい空気が逃げるのを防ぐ
- カーペットと床の間にダンポールなどを置く ⇨ 床からの冷気を防ぐ
など、ちょっとした工夫であたたかく過ごせます。最近では、「着る毛布」という商品も発売されており、体感を2℃ほど上げてくれます。
ただし、寒さは温度だけで感じるものではありません。実は、湿度もおおいに関係してくるのです。
暑さ・寒さには湿度も関係! 不快指数とは?
不快指数が「60」を下回ると、人は寒さを感じる
「暑い」「寒い」の感覚は気温だけでは測れません。たとえば、梅雨の時期は空気がムシムシしていると、気温以上に暑く感じますよね。
これには、湿度が関係しています。
『不快指数』という指標があります。気温をT(℃)、湿度をH(%)とした場合、不快指数は
0.81 × T × 0.01 × H (0.99 × T - 14.3) + 46.3
という計算式で表すことができます。
通常は“夏の蒸し暑さ”を数値化するときに使う指標ですが、この不快指数が60を下回ると、多くの人は寒さを感じるといわれています。
不快指数
55以下・・・寒い
55~60・・・肌寒い
60~65・・・何も感じない
65~70・・・快い
70~75・・・暑くない
75~80・・・やや暑い
80~85・・・暑くて汗が出る
85以上・・・暑くてたまらない
10月の東京では、16度を下回ると寒く感じる!
湿度や気温は、地域によっても大きく変わります。ここでは例として、東京の気温・湿度をあげます。まず、東京の30年間の10月の平均湿度を割り出してみました。
数値は、66.2%。これを計算式
0.81 × T × 0.01 × H (0.99 × T - 14.3) + 46.3
に当てはめると・・・
気温15℃で湿度66%だと、不快指数は58.8。体感は「肌寒い」となります。
気温16℃で湿度66%だと、不快指数は60.3。体感は「何も感じない」となります。
東京では、10月でも16度を下回ると多くの人が肌寒さを感じることになります。