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天気予報では、天気と降水量、気温とともに風速も発表されます。しかし、この風速は数値だけではイメージしづらいのではないでしょうか。
そこでこの記事では、風の強さとレジャーを楽しめる目安についてお伝えしたいと思います。
風速とは?
風速とは、地上10メートルの高さにおける、1秒間に空気が移動する速さのこと。天気予報で「風速」という場合は、直前10分間の平均した風の強さのことです。
たとえば、午前9時発表の「風速」は、午前8時50分~午前9時までの10分間の強さを平均した値となります。
風の強さは一定ではありません。おだやかな風が吹いたと思えば、いきなり突風が吹いたりします。刻一刻と変わる風の、ある一点における強さを瞬間風速と呼びます。
実際には、1秒間に4回(0.25秒ごとに)、風速計でこまかく風の強さを記録しています。
風速5メートル
強さは、自転車をこいでいる時ぐらい
顔に風を感じ、葉っぱが絶えず揺れているレベル。
1秒間に5m 風が動くので、
5(m)× 60(秒)×60(分)=18000(m)。時速18kmにあたります。
ちょっと早めに自転車を走らせているくらいの風です。
風速5メートルとバーベキュー
風速5メートルは、空の紙コップが動き出すレベルです。バーベキューには問題ありませんが、注意したいのは立地条件。
海沿いや川沿いでバーベキューを行なう場合、予報より強く風が吹くことが考えられます。風をさえぎる物がない場所だと、コンロが倒される可能性もでてきます。
風速5メートルと釣り
川では、小波から中程度の波がたちます。淡水域では釣りはできるでしょうが、海のボート釣りは危険なレベルです。
風速5メートルとゴルフ
東京都の年間平均風速は、3.2メートルです。
ゴルフ場における風速5メートルは、冬場なら平均的、夏場なら「少し強いな」と感じるレベルの数値です。
・向かい風だと、15~20ヤード飛距離は伸びなくなる。
・追い風だと、10ヤード飛距離が伸びる。
・横風だと、10ヤード流される。
風が強い日は、通気性のよい服だと体が冷えやすくなります。風を通さない素材のウィンドブレーカーがおすすめです。
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風速5メートルと洗濯もの
風速は、7~8m前後で、洗濯物を固定していないと飛ばされたりすることがあります。
ただし、外で干すひとつの目安が、風速4メートルだと言われています。というのも、風速はあくまで10分間の平均の数値だからです。この間に、10メートルを越えるような突風がこないとも限らないのです。
洗濯物を外に干す際には、瞬間最大風速もおさえておけば、飛ばされる可能性は少なくなります。
風速10メートル
葉のあるかん木が揺れはじめ、木の大枝も揺れます。
傘をさして前に歩くのが困難なレベルで、電線がヒューヒューと音を出すようになります。
風速と飛行機
台風が近づくと、よく飛行機が欠航となります。基準となる風速はあるのでしょうか?
欠航を判断する目安となるのが、滑走路に吹く横風です。
ボーイングの機体の場合、
乾いた滑走路で、15m。
湿っている場合は、25m。
雪がある場合は、5m。
視界が悪い場合は、5m。
ただし、台風は風向きがコロコロ変わるので、この判断が難しくなります。機体の種類によっても、突風のあるなしでも変わってきます。
風速15メートル
樹木全体が揺れ、風に向かって歩きづらくなります。
中心付近の最大風速が17.2m/秒をこえると、台風と定義されます。ですので、風速15メートルは台風の一歩手前のかなり強い風、となります。