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10分でわかる!『下町ロケット』シーズン1前半のあらすじ&ネタバレ

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2018年10月より、『下町ロケット』の放送が始まります。2015年に放送された同タイトルの続編です。いわば、シーズン2ですね。ドラマを観る前に、前作を復習しておきたい、という方もいるのではないでしょうか?

 

そこで、続編の放送前にシーズン1のあらすじをかけ足で振り返ってみたいと思います。今回は、前編にあたる【ロケット編】(第1話~第5話)をネタバレありでお届けします。

 

【ガウディ計画編】(第6話~第10話)のあらすじ&ネタバレは、こちら。

www.entafukuzou.com

 

 

シーズン1【ロケット編】の原作は、池井戸潤

ドラマ『下町ロケット』シーズン1は第1話~第5話までの前編と、第6話~第10話までの後編の2つのパートから成り立っています。今回は、前半となる【ロケット編】についてお知らせします。

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『下町ロケット』

家業の製作所をついだ佃 航平は、地道な製品開発で業績の改善をめざしていました。ある日、競争相手の大手メーカーから特許侵害で訴えられてしまいます。

 

信用を失い、資金繰りに困った佃製作所に声をかけてきた会社がありました。国産ロケットを開発する一流企業、【帝国重工】でした。小さな町工場にすぎない佃製作所には、大企業もうらやむ最先端の技術があったのでした。

 

『下町ロケット』(2015)第1話から第5話までのあらすじ&ネタバレ

2015年に放送済みの『下町ロケット』の【ロケット編】(第1話から第5話)のあらすじをまとめました。ネタバレしていますので、閲覧には注意してくださいね。

第1話 あらすじ

訴えられたら訴えかえす、倍返しだ!!

佃 航平(つくだ こうへい=阿部寛)はかつて、宇宙開発機構の研究員でした。しかし、7年前のロケット打ち上げに失敗し、責任をとって辞職していました。

 

航平は、父の工場【佃製作所】を継ぎます。工場では小型エンジン(おもに自動車部品)が主力商品でしたが、航平はロケットエンジンの開発も同時に進めていました。

 

そんなある日、【佃製作所】は競合メーカーの【ナカシマ工業】から特許侵害で訴えられてしまいます。信用を失った航平たちは取引先を失ったばかりか、銀行からの融資も受けられなくなってしまいます。

 

やり手の【ナカシマ工業】は他社の技術をまねて製品を作り、逆に競争相手を提訴することで業界を生き抜いてきました。裁判を長引かせて、資金繰りのうまくいかない相手を倒産に追い込む狙いです。

 

航平は、元妻の和泉 沙耶(いずみ さや=真矢ミキ)から弁護士の神谷 修一(恵俊彰)を紹介されます。神谷は知的財産 訴訟の専門家でした。神谷は、起死回生のアイディアを授けます。それは、技術をパクったナカシマ工業を逆訴訟するというものでした。

 

ロケット打ち上げ=スターダスト計画の実現をめざして

さて、大手企業の【帝国重工】は純国産ロケットの開発に力を入れていました。この度エンジンの始動試験に成功し、打ち上げまであと一歩というところで問題が発生しました。彼らが開発していたエンジン部品の一部・『バルブシステム』、その部品と同じ規格のモノをすでに別の会社が特許申請していたのです。

 

宇宙航空部部長の財前 道生(ざいぜん みちお=吉川晃司)は、情報を集めます。特許の申請を先んじていた会社とは、【佃製作所】。財前が聞いたこともない下町の町工場だったのです。

 

『下町ロケット』を出版する小学館の公式ツイッター。

twitter.com

 

第2話 阿部寛と立川談春がズバッと物申す!

 金か? プライドか?

 競合メーカーの【ナカシマ工業】から訴えられた【佃製作所】の佃 航平。ナカシマ工業は和解案を提示してきます。しかし、これは実質の買収でした。佃の技術をそのまま自社に抱え込んでしまおうという、戦略だったのです。

 

銀行から出向していた経理部長の殿村 直弘(とのむら なおひろ=立川談春)は、会社への熱い思いを説きます。また、弁護士の神谷は、【ナカシマ】がこれまで汚いやり方で競争メーカーをつぶしてきた過去を語ります。航平は、彼らの思いを聞き届け、相手を逆訴訟する決意を固めました。

 

そんなとき、【佃製作所】を訪問してくる者たちがいました。日本のモノづくりをリードする大企業【帝国重工】の幹部たちでした。

 

そのひとり、宇宙航空部部長の財前は驚きの提案をします。それは、佃製作所のバルブシステムの特許を20億円で買い取りたい、というものでした。資金繰りがうまくゆかない上、裁判まで抱えていた航平たちには、願ってもない話です。

 

しかし、航平にとって、ロケットエンジンの開発は大きな夢です。技術者が心血注いで作ったモノを金のために手放すことはできません。いったん、この提案を断ります。

 

財前たちが帰ったあと、製作所では議論が巻き起こります。経理部長の殿村は、100億ぐらいなら売却してもよいのでは?と考えます。

 

一方で、技術開発部の山崎(安田顕)は、

「この技術はウチの宝だ!外部へ売り出すべきではない」

と反対します。

逆転裁判!!

  【佃製作所】を特許侵害で訴えた【ナカシマ工業】との公判が近づいていました。【帝国重工】の財前は、【ナカシマ工業】の法務担当の三田(橋本さとし)と接触します。2人は、学生時代の旧友でした。

 

【ナカシマ】が【佃製作所】を丸ごと買収しようとしていることを知り、財前は焦ります。このままでは、バルブシステムの特許まで奪われてしまうからです。

 

 

さて、特許侵害をめぐって、航平は法廷で証人尋問をうけます。本当に部品を自分たちで開発したのか、尋ねられた彼は、モノづくりの対する熱い思いを語ります。“技術に対する自信と誇り”を語る彼の言葉に、裁判官も心動かされました。

 

裁判官は【ナカシマ】の訴えをしりぞけ、和解を提案します。結果として、【佃製作所】は56億円もの和解金を受け取ることになりました。

 

裁判の結果を受けて、白水銀行の支店長たちが製作所を訪れます。彼らは、困っているときには技術をバカにして、融資を断った連中です。それが、手の平を返してすり寄ってくるのです。

 

「相手の足元をみるような連中とは、今後いっさい取引はしない!!」

 

怒りを爆発させる航平や殿村に、支店長たちも言葉がありませんでした。

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 第3話 土屋太鳳は反抗期

バルブシステムの権利を残すか、放棄するか

 【帝国重工】の財前(吉川晃司)と部下の富山(新井浩文)は、一刻も早くバルブシステムの権利を手に入れる必要がありました。

 

彼らは20億円で【佃製作所】の特許を買い取るつもりでしたが、航平には別の考えがありました。それが、“部品提供”という形です。あくまで特許の権利は自分たちに残したままで、重工側に部品だけ納入しようというやり方です。

 

製作所の若手社員たちは反発します。権利をそのまま売り払ってしまえば、大金が入ってくるのです。生活の心配をすることなく、安心して仕事に打ち込めます。

 

航平は、家庭でも問題を抱えていました。大学受験を控えている娘の利菜(土屋太鳳)との関係がうまくいっていなかったのです。利菜は突然、

「1億円を貸してほしい」

とビックリするようなお願いをします。友達の父親が会社の経営に失敗したというのです。しかし、航平はこの頼みを聞き入れませんでした。自分たちが生み出したものではないお金を使うことに、ためらいがあったのです。

 

 

 

町工場の技術力、恐るべし!!

 【帝国重工】の財前は、製作所の社員たちの意見が割れていることを耳にします。

「今なら、航平を口説き落とせるかもしれない」

そう考え、交渉の場を持とうと【佃製作所】を訪れます。

 

ところが、そんなことを知ってか知らずか、航平は工場の案内を始めるのです。そこで財前は、この小さな町工場の技術力の高さを思い知ります。

 

ほとんどの工程を手作業で行なう作業場では、自分たちで試行錯誤をするため、腕のよい技術者が育っていました。また、部下の者たちは、社長の航平に気さくに話しかけてきます。風通しのよい社風に、いつしか財前の心も揺れていました。

 

本社に戻った彼は、本部長の水原(木下ほうか)に申し出ます。試験的に佃製作所のバルブシステムの部品提供を受け入れてほしい、というものでした。

 

『下町ロケット』(2015)の番組公式ページです。

www.tbs.co.jp

 

 第4話 真野(山崎育三郎)は、本ドラマのキーパーソン

大企業の上から目線・・・何様だよっ!!

【帝国重工】の水原は、財前の提案には納得できないものがありました。全ての部品の特許権利を自社が牛耳るべき、という考えがあったからです。そこで、【佃製作所】との交渉担当に富山を指名します。

 

現在、財前の直属の部下である富山は、航空部部長の座を狙っていました。彼は、同僚の溝口(六角慎司)と田村(戸次重幸)を伴って製作所を訪れます。

 

溝口や田村たちは、書類の作り方から生産ラインのあり方まで、【佃製作所】のやり方に徹底的にダメ出しします。一流企業 特有の上から目線で、下町の工場をバカにするような発言を続けます。彼らはテストに不合格にすることで、“部品の供給”という形をあきらめさせ、使用権を奪い取ろうと考えていたのです。

 

溝口や田村は製作所の赤字経営に疑問を投げかけ、何十ページにも及ぶ決算報告書の修正を求めてきました。無理難題をふっかけ、中小企業の無力さを思い知らせてやろうとしたのです。

 

このやり方に、製作所の若手社員たちも発奮します。各部署に協力を求め、社内総出で徹夜で資料を完成させたのです。

 

翌日、【帝国重工】の田村たちが再度、製作所にやってきます。彼らは、提出された報告書を見て驚きます。指摘されていた赤字部分についても、嘘偽りのない正しい数字が記載され、業績の回復見通しまで記されていました。

 

田村はそれでも言いがかりをつけようとしますが、遂に殿村の怒りが爆発!!

「あなたがたに正確な数値を見定める能力がないのなら、私どもとしてもつき合いを考えさせていただきたい! わが社の技術を欲しがっている会社は、世界中にいるのですから!」

と、ぶちまけます。

 

バルブシステム技術の提供が受けられなかったら、困るのは【帝国重工】です。田村たちは、ごまかすように引き返します。

モノづくりには、人を動かすチカラがある・・・それが佃プライド

ところが後日、問題が発覚します。納品した部品の中に、不良品が混じっていたのです。しかし、それは技術的なミスではありませんでした。

 

技術部にいた社員・真野(山崎育三郎)がバルブをわざと不合格品とすり替えていました。彼は、ロケットエンジンの開発だけにこだわる航平のやり方に不満を持っていたのです。

 

航平たちは、正規の部品をあつめて【帝国重工】に赴きます。

 

工場にいた技術者の浅木(中村倫也)に、航平たちは頭を下げます。

「納品のミスは認めます。でも、佃の技術を正当に評価していただきたい」

 

浅木が対応に困っていると、財前が現れます。彼は、独断で再テストを許可します。財前も、佃の技術力やモノづくりへの姿勢に魅せられていたのです。

 

そんなとき、航平に思いもかけない話が舞いこんできます。それは、宇宙開発機構にいた頃の同期・三上(吉見一豊)からの連絡でした。

「もう一度 研究所に戻って、宇宙開発のしごとをしてみないか?」

 

しかし、航平はこのせっかくの申し出を断ります。製作所の社員たちとバルブシステムを開発する今の仕事に、やりがいを感じ始めていたからです。

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第5話 杉良太郎の威圧感がはんぱない。

欠陥品を作ったのは大企業? 中小企業?

社長室に呼び出された真野は、不良品を混入した理由を語ります。航平がロケットエンジンに注力するあまり、自分がやっていたステラ・エンジン(=自動車関連の部品)にお金と人を割かないことに不満を抱いていたのです。真野は辞表をおいて、会社を去ります。

 

【帝国重工】の工場では、バルブシステムの燃焼テストが行われていました。財前たちと航平が見守る中で試験が行われますが、失敗に終わります。

 

富山は、【佃製作所】の部品に問題があったからだと指摘します。製作所の山崎(安田顕)は、

「ウチのバルブに問題はない。重工の部品に欠陥があるのでは?」

と反論します。

怒った富山は、3日以内に原因を突き止めろ!と要求します。事業部の近田(近藤公園)も、佃のミスだ!と責め立てます。航平たちは、工場に泊まり込んで原因究明にあることになりました。

 帝国重工も佃製作所も、関係ない!!

その結果、驚くべき事実が判明します。佃製の調圧バルブに誤作動を起こさせたのは、二酸化ケイ素という物質でした。発生元は、バルブの上部にあるフィルタでした。

 

実は、先日の実験では佃製のフィルタではなく、帝国重工製のフィルタが使用されていました。その判断をしたのは、近田だったのです。

「大企業の私たちのほうが、優れた製品を作り出せるに決まってるじゃないですか!」

 

航平は、言い返します。

「何かを成しとげようとする夢の前では、大企業も中小企業もない。技術者としてのプライドがあるだけだ! 富山さん、皆さん。力を合わせて国産ロケットを打ち上げませんか!」

この熱い言葉に、【帝国重工】の社員たちも拍手を惜しみませんでした。

 

しかし、最終決定をするのは、あくまで社長の藤間 秀樹(杉良太郎)です。

 

取締役会で、財前は佃の部品提供を進言します。役員たちは、キーデバイス(主力部品)は自社でまかなうべきだと猛反発します。

 

財前は、不可能と思われている事業を実現するのは夢だ!と主張します。その言葉に、藤間も突き動かされます。藤間自身も、純国産ロケットの打ち上げ(=スターダスト計画)という無謀な夢を信じ続けたひとりだったのです。

 

半年後。純国産ロケット『X2A』が遂に打ち上げられました。

多くの人たちの夢を乗せて、ロケットは見事に大気圏をくぐり抜けます。

 

航平の娘の利菜は、目を輝かせます。

「私もロケットを作りたい。慶應の理工学部、受けてみることにする」

娘もまた、父や母の歩んだ道を歩もうとしているのです。