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定額料金を払うことで、映画やドラマなどのコンテンツを楽しむことができる、動画配信サービス(通称:VOD)。Amazon プライムビデオ、Hulu、Netflixなど様々なサービスがあり、利用者はどのサービスを選んだらいいか、迷うほどです。
この記事では、そんな動画配信サービスのひとつ、U-NEXT(ユーネクスト)についてお伝えしたいと思います。U-NEXT(ユーネクスト)は、かなりクセのあるサービスです。他社と比較した上で、ユーネクストのメリット・デメリットを正直に解説したいと思います。
動画配信サービスのシステムは、おもに2種類
動画配信サービス(VOD)には、大きくわけて2つのシステムがあります。
1:すべての作品が見放題のHulu、Netflix
Hulu、Netflix は月額料金を払えば、すべての映画やドラマを視聴することが可能です。シンプルでわかりやすいシステムです。ただし、新作が入荷されるのがやや遅い、という傾向があります。
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2:月額料金+個別課金制のAmazon プライムビデオ、ユーネクスト
Amazon プライムビデオは、月額わずか500円程度でドラマ・映画・バラエティが見放題のサービスです。ただし、すべての作品が見放題というわけではありません。新作や一部の作品を視聴するには、作品単位で1本につき数百円払う必要があります。
ユーネクストは、このサービスと近いシステムです。月額料金で見放題の作品と、個別にお金を払うことで視聴できる作品とがあるのです。Amazon プライムビデオと同様、新作や一部の作品は個別に利用料金を払う必要があります。
3:同じ個別課金なら、Amazonプライムビデオのほうが安い?
HuluやNetfulixは、新作映画の入荷が遅い。でも、U-NEXT(ユーネクスト)は月額1,990円。それなら、安いAmazonプライムのほうがお得じゃん! そう思う人もいるかもしれません。
しかし、Amazonプライムの場合、1990年代とか2000年代の映画もレンタル(=個別課金)扱いのことが多いです。
わたしがAmazonプライムビデオだけに加入していたときのこと。個別課金作品がどうしても見たくて、月に4~5本ぐらいレンタルしていたことがあります。1本あたり、190円~400円程度かかりますので、1000円から1600円ぐらいの追加料金がかかっていました。
AmazonプライムビデオとU-NEXT(ユーネクスト)。どちらがお得かは月に何本映画を見るか、によると思います。月に10本以上見たい、と考えるコアな映画ファンはU-NEXT(ユーネクスト)のほうが向いているかもしれません。
U-NEXTは、ポイント制
ユーネクストには、【月額料金+個別課金制】に加えて、さらに特徴的な制度があります。それが、ポイント制です。これには無料期間にもらえるものと、視聴契約を交わした後で、毎月支給されるもの2つがあります。
ポイントは、個別課金作品を視聴する際に消費します。
1:初回無料トライアル期間で、できること。
ユーネクストは初回31日間の無料トライアル期間があります。この期間内は、見放題の作品をタダで視聴することができます。また、トライアル登録時に600ポイントが付与され、このポイントの範囲内でレンタル(個別課金)作品を観ることもできます。
2:トライアル期間が終わった後の、ポイントはどうなる?
無料期間が終わって、そのまま契約を継続すると、毎月1200ポイント加算されます。1990円の月額料金のうち、1200円分は個別課金作品の購入にあてられる、という訳です。
ポイントには有効期間があります。この期間は、付与された日から90日間となっています。
3:ポイントを使い切った場合は?
ポイントを消費しきってしまった~でも、個別課金の作品が観たい! という時は、その都度、購入できます。
1ポイント=1円で、1000ポイントからチャージできます。
U-NEXTのデメリットとは?
1:月額料金が高め
ユーネクストの利用料金は、月額1990円(税抜き)。
Amazon プライムビデオが月額約500円、Hulu が約1000円、Netflix が約800~1800円(画質によって異なる)と比べたら、割高感は否めません。
2:新作は、ほとんどが個別課金(PPV)作品
ユーネクストには見放題作品がおよそ80,000本、レンタル(個別課金)作品がおよそ50,000本用意されています。ところが、新作はほとんど個別課金作品です。
ただし、HuluやNetflixは、そもそも新作をほとんど扱っていません。置いてなければ、結局TSUTAYAなどでレンタルすることになり、定額料金の他に別料金がかかることになります。
3:ポイント制が複雑すぎる
“月額1,990円で、そのうち1200ポイントは個別課金作品に使える”
このシステムは配信サービス初心者にはわかりづらいし、ポイントの使い方にもコツが必要です。なぜ、わざわざこんな複雑なシステムを採用しているのか?
利用する立場としては、ぜひ改善してほしい点です。
U-NEXTのメリットとは?
1:新作映画の入荷が早い!
動画配信サービスと新作映画のあつかい
動画配信サービスのひとつの欠点。それは、新作映画がラインナップに加わるのが遅い、という点です。Hulu、Netflix ともに、レンタル店に比べて、新作が加わるのに早くとも2~3カ月はかかります。
ユーネクストは個別課金作品が多いものの、新作の入荷が早いのが特徴。HuluやNetflixに比べ、視聴可能な新作映画の本数も多めです。
大手のサービスの特徴を大まかにまとめたのが、下図です。
大手の動画配信サービス | ||
---|---|---|
Hulu、Netflix | 新作映画の入荷が遅い・少ない | すべて見放題 |
Amazon、ユーネクスト | 新作映画の入荷が早い・多い | 見放題+個別課金 |
個別料金を払ってでも新作映画を観たいかどうかが、サービスを選択するときのひとつの指標となります。
ユーネクストは、ぼぼレンタルショップの入荷と同じタイミングで、新作映画を視聴できます。ただ、注意したいのはその多くは個別課金作品である点。作品にもよりますが、新作映画の個別課金料金は、1作品当たり500~600円程度です。
付与される1200ポイントを有効に使おう!
ユーネクストの月額料金は、1990円。このうち、1200ポイントを個別課金作品に使えます。そこで、個別課金の新作映画を、このポイントを消費して視聴するのが賢いやり方です。リリースされたばかりの新作を、月に2~3本は楽しむことができます。
2:韓流ドラマの本数はダントツ!
大手の動画サービスで配信されているドラマは、ほとんどが国内・あるいはアメリカのドラマです。これに対して、ユーネクストには500本近い韓流ドラマが揃っています。このジャンルが好きな方は、作品を選ぶのに苦労するほどです。
韓流ドラマの品揃えに関しては、他の動画配信サービスを圧倒します。
3:ヨーロッパの芸術作品、ハリウッドの古き良き作品に強い!
Hulu、Netflix、Amazon プライムビデオともに、扱う映画の多くはハリウッドの人気作品です。
コアな映画ファンが満足するような、ヨーロッパの芸術映画(カンヌ映画祭、ヴェネチア映画祭で賞をとるような作品)はほとんど揃っていません。この点、ユーネクストはこの手の芸術映画をかなり網羅しています。
また、1930~1960年代のアカデミー賞受賞作などの名作もそろえています。映画の品ぞろえを重視する、という方に向いているサービスです、
4:国内ドラマは、NHKとTBSが中心!
ユーネクストの強みは、放送中の朝ドラと大河ドラマを取り扱っていること。NHKドラマの見逃し配信が視聴できる数少ないVOD(=ビデオ・オンデマンド)なのです。
5:雑誌が読める!
ユーネクストの特徴的なサービスのひとつ。オンラインで雑誌を読むことができます。
扱う雑誌は多岐に渡り、『non・no』『VOGUE JAPAN』などの女性誌、『MEN'S NON-NO』『週刊プレイボーイ』などの男性誌、『サッカーダイジェスト』『ぴあ』などの雑誌が見放題で読めます。
また、『マガジン』『サンデー』などの週刊漫画雑誌、『進撃の巨人』『キングダム』などのコミックも扱っています。ただしマンガの場合、人気作は個別課金制となっています。
6:アダルトコンテンツが充実している!
U-NEXT(ユーネクスト)は、大手の動画配信サービスのなかでも珍しく、アダルト作品も取り扱っています。こちらも見放題作品と個別課金作品とがありますが、見放題作品だけでもかなりの数があります。
検索機能も充実していて、人気女優別・メーカー別・ジャンル別・シチュエーション別で作品を探すことが可能です。
無料サイトは怪しげな広告が入ったり、ウィルスが混じっていてパソコンの動作に影響を及ぼすこともあります。U-NEXTなら、安心してアダルトコンテンツを視聴できます。
本当の評判は?【2020年版】
ユーネクストを利用した人の率直な意見を集めました。
プラスの意見
- ダウンロード機能が充実しているから、オフラインでも楽しめる。
- ヒット作だけじゃなく、ヨーロッパ映画や古き良き映画も楽しめる。
- 韓流ドラマの品ぞろえが圧倒的!
マイナスの意見
- もらったポイントは90日で消滅してしまう。
- ルールが複雑なポイント制。なんとか改善してほしい。
- 月額料金が割高、個別課金も多い。