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菅田将暉と山田孝之の共演が話題の金曜ナイトドラマ『dele ディーリー』。第2話のネタバレを含むあらすじをご紹介します。
第1話とドラマの概要については、こちら。
- 『dele ディーリー』は、角川とテレビ朝日が【菅田将暉✖山田孝之】ありきで企画したドラマ
- 『dele ディーリー』第2話あらすじ
- ガールズバーとは何ぞや?
- 『dele ディーリー』第2話ネタバレ(← 未視聴の人は気を付けて!)
- 公式インスタグラム
- 複雑な脚本、たくみな演出力
- 『dele ディーリー』の監督(演出)や脚本は誰?
- まとめ
『dele ディーリー』は、角川とテレビ朝日が【菅田将暉✖山田孝之】ありきで企画したドラマ
テレビ朝日と出版社である角川が、初めから菅田将暉・山田孝之のキャスティングありきで製作したドラマです。
小説の祐太郎と圭司も、初めから2人をあてがきして書かれています。
『dele ディーリー』第2話あらすじ
依頼人の身に何かが起こったとき、本人に代わってスマホやPCのデータを削除する・・・それが【dele. LIFE】の扱う仕事です。
天才ハッカー・坂上 圭司(山田 孝之)のノートパソコンに、信号が送られてきます。依頼人だった宮内 詩織(コムアイ)のスマホが、48時間操作されない状態だというのです。
圭司の相棒・真柴 祐太郎(菅田 将暉)がアパートを訪ねると、詩織はペンを握ったまま亡くなっていました。詩織を襲ったのは急性心不全、つまり突然死でした。
詩織が書いたと思われる【エンディングノート】には、「葬式はしないでください」と綴られていました。さらにノートには、「やっぱりデータは削除しないでください」という走り書きもありました。
自分で削除依頼をしておきながら、死の直前に気が変わったのではないか? 弁護士で圭司の姉でもある坂上 舞(麻生 久美子) は、疑問を投げかけます。
祐太郎は友達のふりをして、詩織の両親に近づきます。詩織は音楽家の父と仲たがいし、両親と疎遠になっていたようです。詩織の母は、通夜にほかの友達も連れてきてほしいと頼みます。
祐太郎は詩織が通っていたガールズバー【bar GAFF】を訪れ、情報を聞き出そうとします。バーテンダーの春田 沙也加(石橋 静河)は詩織が店員であったことは認めますが、通夜への参列は拒否します。詩織の友達だった客たちも、やはり通夜には出てくれません。
祐太郎は違和感をおぼえます。沙也加も友人たちも、まるで詩織の死を予期していたかのような態度だったからです。
原作小説の設定・『dele ディーリー』のプロジェクトについては、こちら。
ガールズバーとは何ぞや?
ガールズバーは、女性がバーテンダーをするお店のことです。管理人は、いかがわしいサービスをしてくれるお店だと勘違いしてました!!(どーでもいい情報)
『dele ディーリー』第2話ネタバレ(← 未視聴の人は気を付けて!)
祐太郎は詩織が消そうとしていたデータを見るべきだ、と主張します。しかし圭司は規則に反する、と許可しません。
すると【dele. LIFE】の事務所に舞が現れ、詩織と沙也加の関係について情報をもたらします。バーテンダーの沙也加は歌手としてデビューを目指していたものの、業界人からセクハラに遭い、夢を断念していたというのです。
沙也加と詩織は音楽の道で挫折してから知り合い、“The Mints”というガールズバンドを結成していました。バーで働くかたわら、正体を伏せて歌手活動をしていたのです。
実は圭司も、“The Mints” の大ファンでした。
祐太郎は改めて、詩織のデータを見てみないかと提案します。詩織が死の直前になって心変わりしたのはデータを誰かに見てほしくなったからだ、と祐太郎は主張します。
詩織の両親を【dele. LIFE】の事務所に呼んだ圭司は、遂に2人に詩織のデータを見せます。
それは、詩織が沙也加や友人たちと行なった【生前葬】のようすを納めた動画でした。両親と縁を切っていた詩織は、【bar GAFF】の仲間と知り合い家族のように接していました。死んでからでは友達に感謝の気持ちを伝えられない、とあらかじめ【生前葬】を行なったのです。
動画には友人たちと感謝の気持ちを伝え合う、幸せそうな詩織の姿が映っていました。
詩織は当初、友達を家族に見立てた【生前葬】の模様を、両親には見せたくありませんでした。ところが死の直前、自分が幸せに生きていた証を両親に知らせたくなったのです。
詩織の気持ちを知った両親は、泣き崩れてしまいます。2人はガールズバーを訪れると、沙也加や詩織の友人たちに頭を下げます。
「詩織が生きていた時のことを教えてください」
詩織の父が懇願すると、沙也加は
「詩織を生んでくれて、ありがとうございます」
と感謝の気持ちを伝えるのでした・・・(泣)
公式インスタグラム
菅田将暉・山田孝之、お二人のオフショットが満載のインスタはこちら。
複雑な脚本、たくみな演出力
第2話は、シナリオの構成がとても複雑でした。
〇 詩織はデータの削除依頼をする ⇒ 死の直前、依頼をキャンセルしたくなる
〇 沙也加と友人たちは通夜に参列したがらない ⇒ すでに生前葬を済ませていた
〇 詩織と両親は疎遠になっていた ⇒ 詩織は離れてからのことを両親に伝えたかった
人物の関係性の変化・隠されていた秘密、といった要素はドラマの大きな見せ場となります。ただ、民放のドラマではある要素に絞って描くのが普通です。あまり入り組んだ構成にすると、視聴者が理解できないからです。
これが観客が作品だけに集中する映画と、視聴者がながら見することの多いテレビドラマの違いとなります。テレビの場合、家事をしながら・家族団らんしながら見ることが多いですから。
ところが『dele ディーリー』第2話では、上記の3点を見せ場として組み込んでいるのです。ツイストに次ぐツイスト。これを、視聴者の混乱をまねかないように整理しているから頭が下がります。上質な映画レベルの構成力・演出力だと思います。
『dele ディーリー』の監督(演出)や脚本は誰?
第1話・第2話ともに、監督は常廣 丈太(つねひろ じょうた)さん。『BG~身辺警護人~』や『緊急取調室』などを手がけています。
第1話の脚本は、本多 孝好(ほんだ たかよし)さん。推理作家で、『dele ディーリー』の小説版も執筆しています。
第2話の脚本は、渡辺 雄介さん。実写映画『進撃の巨人』の共同脚本、アニメ映画『ドラゴンボールZ 神と神』の脚本で知られています。
まとめ
すげぇ。