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Netflixの『ハウス・オブ・カード』や『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、Huluの『ハンドメイズ・テイル』。最近は動画配信サービスを提供する会社が、自らオリジナルドラマを制作しています。これがまた、抜群に面白い。
そんな中、後発組のAmazonのプライムビデオでもオリジナル作品が作られるようになりました。Amazonのオリジナル作品は、どちらかというとアート志向。ヨーロッパの映画が好きな人に向いているかもしれません。
今回ご紹介するのは、そのうちの1本。クリスティーナ・リッチ主演『ゼルダ~すべての始まり~』です。
ドラマ『ゼルダ~すべての始まり』の概要
ゼルダ・マイヤーは、1920年代から1930年代にかけて活躍したアメリカの小説家・スコット・フィッツジェラルドの奥さんだった人です。
フィッツジェラルドといえば、有名な作品が『グレートギャッツビー』ですね。
大金もちのギャツビーは、デイジーという女性の心を惹くために、毎夜のように豪勢なパーティをひらきます。彼女の心を振り向かせるためのパーティでしたが、毎日くり広げられるのは、ゴシップやお金を求めて集まる人ばかり。
欲にまみれた上流社会の中で、虚しさが描かれます。
ドラマ『ゼルダ~すべての始まり』は、フィッツジェラルドの妻ゼルダの物語ですが、フィッツジェラルド自身の作家活動も描かれます。小説家フィッツジェラルドの伝記ドラマとしても、楽しめます。
『ゼルダ~すべての始まり』のあらすじ
作家の卵・フィッツジェラルドから、熱烈なアプローチを受け・・・
このドラマの主人公の名は、ゼルダ・マイヤー。
厳格な家庭に生まれ、上流階級の人たちとも知り合いです。そのため、男の子とデートしようにも周りは幼なじみばかり。
誰かとつき合えば、すぐ噂になってしまいます。ゼルダは、そんな環境に息苦しさを感じていました。
ゼルダ自身は、自由奔放な性格。子どもの頃は裸で池に飛びこんで、騒ぎになったこともありました。
そんなゼルダに、熱心にアプローチしてくる男性がいました。小説家をめざす、若き日のスコット・フィッツジェラルドです。
南部をとび出し、ニューヨークへ!
ゼルダは、厳しい父からフィッツジェラルドとの交際を猛反対されます。しかし、その反対を振り切り、フィッツジェラルドと結婚。
二人は、新しい芸術が花開こうとしていたニューヨークへ移り住みます。ところがニューヨークは、ゼルダが思い描いていたものとは全く別の世界でした。
第一次大戦後、欧米には「フラッパー」と呼ばれる新しいファッションや生活スタイルが広まりつつありました。
若い女性たちは、これまでよしとされていた服装や生き方を捨て、短いスカートをはいて髪はボブ・カット。男性と対等につきあうため、ふりふりのスカートなどきらびやかなファッションを嫌う傾向にあったのです。
田舎ではちやほやされていたゼルダも、これには戸惑います。
「あんたの服装はダサい」
みたいなことを言われてしまうのです。
やがて夫・フィッツジェラルドは酒におぼれ、ゼルダ自身も精神に異常をきたしてゆきます・・・
クリスティーナ・リッチが、自ら持ち込んだ企画!
【ゼルダ ~すべての始まり】
— Amazonビデオ(アマゾン ビデオ) (@AmazonVideo_JP) 2017年2月28日
狂騒の1920年代”ジャズ・エイジ”の象徴的存在ゼルダ・セイヤーの生涯を描いた本作。夫 #フィッツジェラルド との結婚で、天国から地獄のような展開の波乱万丈な人生は必見! #Amazonオリジナル https://t.co/zAiVFS9WdP pic.twitter.com/JDCVAHXm5k
ゼルダを演じるのはクリスティーナ・リッチ。『アダムスファミリー』で無表情な女の子を演じていた、あの子役です。印象的な瞳と広いおでこ。最近は映画のほうではヒット作に恵まれず、どうしていたのかと思っていました。このゼルダ役で健在ぶりをアピールしたと言えるでしょう。
奔放で気分屋で扱いづらいゼルダは、まさに彼女にとってハマリ役。
見せ場の一つが、第4話。
結婚初夜にも関わらず、夫スコットは友達を呼んで大騒ぎ。しびれを切らしたゼルダは、招待客たちの前にまっ裸で現れます。
「夫を返してくださる?」
あっけにとられる客たちをよそに彼女は、スコットを寝室に連れて帰るのです。
このシーンでクリスティーナ・リッチは、大胆にもヌードを披露しています。あの『キャスパー』の女の子がこんな大人になって・・・親戚のおじさんのよう感慨深い。ふう。
ドラマは1話あたり約25分で、全10話。気軽に見ることができます。