ブログに貼った広告をクリックしてもらえるだけで、収入が発生するグーグルアドセンス。通常のアフィリエイトは、直接リンク先の商品を購入してもらって初めて収益となります。クリックだけで収益が出るアドセンスは、初心者にとって取り組みやすい副業ビジネスといえます。
しかし、その審査は厳しいことで有名です。なかには、十数回落ちた人もいるぐらい。
この記事では、まったくのブログ初心者だった筆者が、ブログ開設後わずか1週間でアドセンス審査を通過したコツをお話したいと思います。
※追記:申請時の記事数についてさまざまなブログを調査しました。(2023年5月のデータです)
Googleアドセンス申請に必要な記事数は?アドセンス審査にまつわる噂を検証!
グーグル側は、アドセンスの明確な審査基準を公表していません。そのため、ネット上には矛盾するような情報が入り混じっています。
1記事あたり1000文字。記事数は10以上必要?
1記事あたり500文字程度、記事数5つで審査を通過した、という話を耳にすることがあります。
筆者が受かったとき、ブログの記事数は12。文字数は、1記事あたり1,000文字ほどでした。
記事数は極端に少ないと、グーグル側に“コンテンツ不足”と判断される可能性があります。「コンテンツ不足」だと審査に通らなくなってしまいます。
また、1記事あたりの文字数も、1,000文字以上あるほうが望ましいでしょう。
というのも、実際にアドセンス広告を貼る際、あまりに文字が少ないと“広告過多”な印象を与えてしまうからです。ある程度の文章量があったほうが、配置する広告とバランスがとれます。
一発合格している各ブログをリサーチ! 平均記事数は、9.3記事
「アドセンス」「審査」「記事数」で検索表示されるブログのうち、上位50サイトを調べてみました。申請時の記事数に着目すると・・・
※2021年・調査
2~5記事・・・15サイト
6記事・・・4サイト
7記事・・・1サイト
8記事・・・8サイト
9記事・・・1サイト
10記事・・・5サイト
11記事・・・2サイト
12記事・・・3サイト
13記事・・・2サイト
14記事・・・2サイト
15記事・・・1サイト
16記事・・・2サイト
17記事・・・1サイト
19記事・・・1サイト
20記事以上・・・3サイト
計算すると、平均の記事数は9.3。
なかには2~3記事で合格している人もいますが、この手のブログに共通しているのは専門性が高いこと。雑記ブログの場合は、やはり10記事がひとつの目安となるでしょう。
Googleアドセンスの審査期間はどれくらい ?
筆者が申請から合格に要した日数は、10日間。
様々な情報を総合すると、まずはクローラーと呼ばれる機械で自動審査し、その後グーグルの担当者(人間)が個別に審査にあたっているようです。
中には、2~3日という恐るべきスピードで合格した人もいます。そういう人は、クローラーの審査を即パスしたのでしょう。大抵の人は何らかの不備でひっかかり、人による審査にすぐには進めないようです。
恐らくこのタイミングで、申請者が自主的に修正したりブログ更新したりしているか、チェックしているのだと思われます。不備を改め、適度に更新が行われているとが確認されると、人による最終チェックに入るのではないでしょうか。この期間は1~2週間だと推定されます。
この辺の情報はまったく公表されていないので、確かなことはわかりません。 初心者にできるのは、ごく基本的なことだけです。アドセンスポリシーの規約を読み、記事の修正に努めること。記事の更新を続けること。
いずれにしても、通知が来るまでの時間は人によってバラバラです。
画像は貼らず、日記のような記事を書くべき?
筆者は、すべての記事に画像を貼っていました。
画像を貼らないように勧める書籍やネットの情報は、確かに多いです。しかし、実際に他の人のブログを読んでわりますが、文字だけでは大変読みづらいです。
最低でも1記事にひとつは画像がほしいものです。画像があったからといって、審査に不利になることはありません。
もちろん、利用する画像は『フリー画像』を使用するか、自分で撮影した画像を使うかしましょう。
また、日記ブログを勧めるネットの情報もよく見かけます。当たり障りのない個人の日記なら規約に引っかかる可能性が少ない、と言う理由からでしょう。
でも、広告主の立場に立ってみてください。ただの日記に、広告を出す意味はあるでしょうか? やはり、ブログの記事は読者さんにとって読む価値があるもの、というのが大前提です。
プライバシーポリシーは必要?
個人情報の保護に関するプライバシーポリシー。結論からいえば、イエス! アドセンス申請には絶対必要です。
これを明記しないで審査に受かったという話は、聞いたことがありません。
ある程度のアクセス数があったほうがよい?
これに関しては、明確にノーです。
私が審査に出した際のアクセス数は、1日あたり10pvしかありませんでした。
アドセンスのポリシーに違反しないために
アドセンス審査で落とされる理由の多くが、ポリシー違反の疑いがあるケース。
簡単にいえば、暴力を助長するコンテンツ、アダルトコンテンツ、お酒やタバコに関するコンテンツ。これらは不適切なコンテンツと判断され、広告の設置が認められないことが多いのです。
医薬品の紹介も、規約に抵触する恐れがあります。グーグルのポリシー規約は、テレビの自主規制より厳しめな印象です。
必ずグーグルのページで規約を確認しておきましょう。
どこまでが表現として許される? NGワードとの闘い
アドセンス審査は、最終的にはグーグルの社員が判断しています。しかし、その前に機械による自動審査が行われているようです。
規約に抵触するようなNGワードが頻繁に使われていないか、チェックしていると言われています。
私の場合、暴力表現について頭を悩ませることになりました。当ブログは、映画やドラマを考察するブログです。ドラマの人気ジャンルのひとつに、『推理もの』があります。しかし、『推理もの』で人の生死を扱うことは避けられません。
このため、このジャンルを取り扱うには極めて繊細な心配りが必要となります。グーグル側に、暴力的なコンテンツと判断されかねないからです。
そこで、『推理もの』には頻出する“ある言葉”を「手にかける」 「なきものにする」「眠らせる」などと言い換えてみました。なるべく直接的な表現を避けて、暴力的なニュアンスを出さないよう努めたのです。
結局、数度の修正を経て公開に踏み切りました。やりようによっては、推理ものでもアドセンス審査を突破できることがわかりました。
こちらは、審査提出時に書いたもの。事件そのものより、別の観点から映画の魅力を語っています。
映画『シベリア超特急』はひどい駄作?とんでもない!笑える名作だ!
私の場合、どうしても推理ドラマを取り上げたかったので、このような苦労をしました。ですが、ブログ初心者はなるべく際どいジャンルに手を出さないほうが良いと思います。その理由が、もうひとつあります。
読者コメントの意外な落とし穴
ブログを訪問した人から、感想を書き込んでもらえるコメント機能。執筆者にとって、読者の反応を知ることができるありがたい機能ですよね?
しかし、アドセンス広告を貼る場合、この便利なサービスにも配慮が必要となります。というのも、読者コメントにNGワードが含まれていても、規約に抵触する恐れがあるからです。コメントした読者さんに悪気がなかったとしても、機械が勝手に違反と判断してしまうのです。
そうはいっても、読者さんとの交流を楽しみたい方もいるでしょう。その場合、なるべくポリシーに引っかかるような話題は扱わないことです。
はてなブログでは、設定でコメント機能をoffにすることもできます。読者との交流は、ツイッターなど別の手段で図るのもひとつのやり方でしょう。
まとめ
アドセンス広告が、収入という結果となって表れるには最低3か月~半年はかかると言われています。SEO対策を施し、100記事を越えてからが勝負です。
筆者の場合は、運営費をまかなう収入が入ってきたのは、半年後でした。
すぐ結果を求めるのではなく、続けること。長いスパンで運営してゆく心づもりが大切でしょう。