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小津安二郎監督おすすめ映画8選!日本人なら一度は観るべし!

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 ※この記事は、約5分で読めます。

『七人の侍』の黒澤明と並んで、世界の映画人に影響を与えた監督がいます。

 

それが、小津安二郎です。

日本人なら見ておきたい小津映画の中から、初めての方にもおススメの代表作を8つ選びました。ユーモアと悲哀が同居する名作ばかりです。

 

 

秋日和(1960年)

 会社の同僚だった三輪の七回忌に参席した間宮、田口、平山の3人。三輪には美しい未亡人・秋子と、年頃の娘・アヤ子がいました。

 

かねてから秋子を狙っていた3人は、アヤ子の結婚の世話を焼くふりをして、あの手この手で秋子に近づこうとするのでした。未亡人をものにしようと、3人のオヤジが立ち回る姿が笑いを誘います。

 

スローテンポながら計算されたセリフの数々。特に3人のオヤジたちの軽妙な会話は、じわじわと笑いがこみあげてきます。

 

 秋日和 ニューデジタルリマスター

 

 

晩春(1949年)

 

大学教授の周吉は、娘の紀子がお嫁に行きそびれている事が気がかりでなりません。紀子は、妻をなくして独り身となった父の面倒をずっと見てくれていました。

 

周吉は、紀子に縁談話を持ち掛けようとします。しかし、紀子は自分がお嫁にいったあとの父の生活が心配です。なかなか結婚に踏み切れないでいました・・・

 

お互いがお互いを思っているからこそ、幸せが遠のいてしまう・・・何とももどかしいやり取りですが、その奥ゆかしさこそが日本人がもっていた美徳なのではないでしょうか。

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お早よう(1959年)

 

子どもたちがオナラ遊びに夢中になっている住宅地。林家の兄弟、実と勇はテレビが欲しくてたまりません。

 

「テレビを買ってちょうだい!」

 

2人は両親に直談判しますが、相手にしてもらえません。実と勇は、要望を聞き入れてもらるよう、ストライキを決行するのでした・・・

 

冷蔵庫やテレビが家庭に出回り始めた頃の世相を、柔らかなコメディタッチで描きます。人のオナラをみて、大笑いする子どもたち。シンプルなことで家族が笑い合える・・・いまも昔も、変わらないですね。

 

 

東京物語(1953年)

 

尾道から上京してきた老夫婦の周吉ととみは、息子夫婦や娘夫婦の家を訪ねますが。しかし、仕事や家事で忙しい子どもたちは、2人にかまってくれません。

 

そんな老夫婦を気遣ってくれるのは、皮肉なことに戦死した次男の妻・紀子だけでした・・・

 

変わりゆく家族の関係と、老いがつきつける過酷な現実を、穏やかな色調で描いたドラマ。

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父ありき(1942年)

 

 金沢で教師をしていた堀川は、修学旅行中、水難事故で生徒をなくしてしまいます。責任を取って教師を辞めた堀川は、息子の良平を連れて故郷の役場で働くことになるのでした。

 

やがて良平も、大学を出て東京で教師となります。

 

「お父さんと一緒に住みたい」

 

息子がやさしい言葉をかけてくれるのですが・・・

 

親子が互いを思いあう心や、時がたっても続く教師と生徒の交流を淡々と描いた佳作です。

 

 

浮草(1959年)

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紀州の小さな港町に、嵐 駒十郎を座長とする旅回りの一座がやってきます。駒十郎には妻のすみ子がいますが、小料理屋の女将との間にも子どもがいました。

 

そのことを知ったすみ子は怒って、仕返しをしてやろうとします・・・

 

名カメラマン・宮川一夫の撮影が美しいカラー作品です。小津映画にはめずらしく、登場人物が感情をぶつけ合う場面が多いのが特徴です。

 

そうはいっても、おさえのきいた演出はいつも通り。男女の痴情のもつれを描きながらも、野暮ったくならないのはさすがです。

 

 

大人の見る繪本 生れてはみたけれど(1932年)

 

良一、啓二の父・健之介は、子どもたちの前では厳しい父ですが、上司にはひたすらごまをする男でした。

 

良一と啓二は引越し先でガキ大将となり、健之介の上司の子どもも配下におくようになります。

 

「ウチの父ちゃんが一番エラい!」

そう信じて疑わない兄弟だったのですが・・・

 

肩書に左右されるサラリーマン世界の哀しみを、子どもの視点から描いた人情コメディ。サイレント時代の傑作です。

 

 

秋刀魚の味(1962年)

 

年頃の娘・路子とくらす平山は、同窓会の席で恩師の佐久間と久しぶりの佐久間と再会します。宴席は大いに盛り上がり、佐久間は酔いつぶれてしまいます。

 

平山は、佐久間を家まで送り届けます。佐久間の娘・伴子(ともこ)は、平山にとって憧れの女性でした。ところが、その伴子もすっかり変わり果てていました。

 

「このままでは、路子も同じようになる・・・」

娘の将来が心配になった平山は、結婚相手を探そうと必死になるのですが・・・

 

小津の遺作となったこの作品は、これまでの代表作のエッセンスが散りばめられた集大成ともなっています。

 

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まとめ

 

軽妙なやり取りに、洒脱な会話。ドラマティックな展開こそないものの、日本人として大切な何かを思い起こさせてくれる、小津映画。今まで敬遠していた人も、『世界の ozu』に一度挑戦してみてはいかがでしょうか。