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地上波初放送!SF映画『オデッセイ』のあらすじと吹き替え版声優

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※この記事は、約7分で読めます。

2015年に公開され、数々の映画賞を受賞したSF映画『オデッセイ』。観客のみならず批評家の評価も高かったこの作品が、地上波でテレビ放送されます。

 

この記事では『オデッセイ』のあらすじと吹き替え版の声優、難しい専門用語についてご紹介したいと思います。

 

 

地上波放送はノーカット?

放送日時は

2018年8月3日、日本テレビ系列『金曜ロードSHOW!』にて。

21:00 ~ 23:24

劇場公開版の上映時間が141分ですので、CMなどの時間を差し引くと・・・本編はごく一部をカット、エンディングはカットだと思われます。

『オデッセイ』あらすじ


火星での有人探査ミッション【アレス3】に参加していた宇宙飛行士のマーク。火星での任務遂行中、乗組員たちは砂嵐に巻き込まれてしまう。マークは味方とはぐれてしまい、彼が死んだと判断した乗組員たちはマークを残したまま地球へ帰還する。

火星にただ一人残されてしまったマーク。しかし、すぐに地球からの救出はあてに出来ない。マークが火星で生き延びるために最も重要なのが食料だ。探査機地に備蓄されているのはわずかながらの食糧しかない。

マークの前職は、植物学者。箱の中からジャガイモを発見したマークは、火星の土と乗組員たちの排泄物から、ジャガイモを栽培することを思いつくのだが・・・

 

タイトルの意味は、『2001年宇宙の旅』から?

『オデッセイ』の原題は、“The Martian”。アンディ・ウィアー原作の『火星の人』をそのままタイトルにしています。なぜ邦題は、原作にも出てこない『オデッセイ』という単語になったのでしょうか? パンフレットを読み解くと、その答えが出てきます。

 

SF映画に、『2001年宇宙の旅』という名作があります。この『2001年宇宙の旅』の原題が、“2001: A Space Odyssey” (=宇宙のオデュッセイア)です。

 

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監督のスタンリー・キューブリックと脚本のアーサー・C・クラークは、宇宙の彼方まで行って帰ってくる壮大な物語を、ホメロスの「オデュッセイア」になぞらえたのです。

 

では、「オデュッセイア」とはどんなお話なのでしょうか? これは、ギリシャの英雄・オデュッセイアの10年に渡る苦難を描いた物語です。

 

トロイア戦争に勝利したオデュッセイアは、海の神のたたりに遭って地中海の各地に流されて放浪します。帰国後、自分の妻に言い寄っていたならず者を退治する、というのが大まかなあらすじです。ギリシャの一大叙事詩として、いまなお舞台で演じられています。

 

日本では2015年、『冥府行~ネキア』として“能”にもなりました。また、コーエン兄弟の映画『オー・ブラザー!』は、「オデュッセイア」を原案にしています。

 

『オデッセイ』日本語吹き替え版・キャスト声優一覧

マーク・ワトニー

マット・デイモン/神奈 延年

エンジニアかつ植物学者。探査中に起こった事故のため、火星にひとり取り残されてしまう。陽気な男。

メリッサ・ルイス

ジェシカ・チャステイン/林 真里花

火星探査ミッション【アレス3】の女性船長で、地質学者でもある。70年代のディスコ音楽が好きで、火星探査機にもCDを持ち込んだ。

 

アニー・モントローズ

クリステン・ウィグ/加藤 有生子

NASAの広報担当。

 

テディ・サンダース

ジェフ・ダニエルズ/郷田 ほづみ

NASAの長官。危険を伴うことから、マーク救出には慎重な立場をとる。

 

リック・マルティネス

マイケル・ペーニャ/石上 裕一

【アレス3】の操縦士。マークとは冗談を言い合える仲。

 

ミッチ・ヘンダーソン

ショーン・ビーン/磯部 勉

NASAのフライト・ディレクター(= 管制センターから乗組員たちに指示を出す任務)。乗組員思いで、マーク救出をめぐってテディと対立する。

 

べス・ヨハンセン

ケイト・マーラ/白川 万紗子

【アレス3】のシステムオペレーター。

 

ソル?スラスター?インターセプト? 映画に出てくる専門用語を解説!

ソル(sol)

ソルとは、火星での1日のこと。

地球での1日は24時間ですよね。火星での1日は、23時間39分35秒となります。

 

スラスター(thruster)

スラスト(=推進する)に由来する言葉です。

宇宙船においては、主力エンジンとは別に、姿勢の制御や軌道の微調整を行なうための推進システムのことを指します。

 

インターセプト(intercept)

発射地点と到着地点の間に立って捕らえる、という意味です。

(通信を)傍受する、(ミサイルを)迎撃する、(ボールを)横取りする、など様々な意味で使われる英単語です。

サッカーでは、パスコースを予測してボールをカットするときに使いますね。

 

『オデッセイ』では物語の後半、NASAのロケットの代わりに中国のロケットが火星まで物資を運ぶシーンがあります。このとき、母船が中国のロケットブースターをインターセプトする、という表現が出てきます。

 

この場合、中間地点に入って(ロケットブースターを)受け取る、というニュアンスで使われていると思われます。

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原作者アンディ・ウィアーの経歴がスゴい!

原作『火星の人』を書いたアンディ・ウィアーは異色の経歴の持ち主。わずか15歳でサンディア国立研究所でプログラマーとして働き始めます。その後、カリフォルニア大学でコンピューターサイエンスを学びます。

 

『火星の人』はアンディが仕事のかたわら、ウェブサイトに連載していたものをkindleで出版した著書です。

 

エンディングで流れる曲は、Gloria Gaynor

70年代のディスコ音楽がたくさん聴ける『オデッセイ』。デヴィッド・ボウイの「スターマン」など、パワフルな楽曲が印象的です。

 

エンディングで流れるのは、グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」という曲。火星でのサバイバルを描いた本作にふさわしい、力強い楽曲です。

 

グロリアのアルバム『ラヴ・トラックス』に収められてています。もちろん、『オデッセイ』のサウンドトラックにも収録されています。

 

 船長よ! 音楽の趣味、サイコーだぜ!!

オデッセイ / Songs From The Martian 輸入盤

 

 『オデッセイ』は『インターステラー』に似ている?


『オデッセイ』は同時期に公開されていた映画、『インターステラー』に似てる?という声を耳にします。『インターステラー』はヒュー・マン博士がただ一人、氷の惑星に閉じ込められる、というお話。

しかも、演じたのがどちらもマット・デイモン! マン博士も絶望的な状況の中、地球にデータを送るなどして自分の任務を遂行し続けていましたね。

ただし、映画から受ける印象はだいぶ異なります。『インターステラー』の監督は、『ダークナイト』や『インセプション』のクリストファー・ノーラン。知的でシリアスな作風で知られています。

一方の『オデッセイ』は、主人公マーク・ワトニーの陽気な性格のせいでしょうか、悲壮感がほとんどありません。くだらない冗談は言うし、ディスコミュージックをガンガンかけるし、コメディ映画といってもよい程。2つを見比べてみるのも、面白いかもしれません。