映画ときどき海外ドラマ

ドラマや映画の感想・ネタバレ、シナリオ論など、エンタメ全般を考察するサイト

かわいいだけじゃない?広瀬すずの演技はどう?出演映画5作をレビューする

f:id:entafukuzou:20180511125141j:plain

※この記事は、約5分で読めます。

映画やドラマに引っ張りだこ。旬の女優、広瀬すずさん。抜群の可愛らしさを持つ彼女。その容姿と、はじける元気にファンは多いでしょう。一方で、バラエティ番組での不用意な発言から「性格ブス」「性格悪い」と彼女を嫌う人も一定数いるようです。

 

では、本業である女優としてはどうなのでしょう? 演技はヘタなのか上手いのか? 本ページでは彼女の出演映画5本を観て、広瀬すずさんの演技力をチェックしてみました。★★★★★で満点。

 

 

1:放課後たち(2014年)

新進気鋭の若手監督4人が、「放課後」をテーマにそれぞれ短編映画を撮影。その4つをまとめたのが本作です。広瀬すずは4作目の主演を務めています。なんですけど・・・

 

ふだん劇映画ばかり見ている人には、ついてゆくのが辛いでしょう。4作とも自主映画っぽさ全開だからです。出演者が微妙(ルックスも演技力も)だったり、話の展開に脈絡がなかったりするのです。

 

肝心の広瀬すずが出てくるのは、4作目。家庭教師の大学生が美少女の教え子にほんろうされる話。名作映画『ロリータ』にオマージュを捧げた作品のようです。広瀬すずは、わざと消しゴムを落として大学生に太ももを見せたりします。うおおーーーっ!! 背伸びして年上の男性に恋する少女を、生き生きと演じています。綺麗に切りそろったおかっぱ頭もかわいらしいです。画面から伝わってくる恐ろしいまでのスター性。ファンは必見です。

★★★☆☆

 

Amazonプライムビデオ 放課後たち

 

 

2:海街diary(2015年)

f:id:entafukuzou:20180511123054j:plain

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、そして広瀬すず。日本を代表する女優たちが姉妹を演じた話題作。『そして父になる』の是枝裕和が監督を務めます。

 

こんな美人4姉妹いねーだろ!とツッコミを入れたくなりますよね。そんな美人姉妹を本作ではあくまでも淡々と撮影しています。余計な照明を使わない、感情を高めるような音楽も極力使わないというドキュメンタリーのような演出。街ですれ違ったら2度は振り返るであろう美女たちが、鎌倉の街に溶け込んでいるのです。

 

広瀬すずは、お姉ちゃん3人とは腹違いの末っ子を演じています。普段はしっかり者ですが、内に寂しさを押し殺している難しい役。是枝監督の演出もあって、広瀬すずは出演作の中でもベスト級の演技を見せています。特訓したというサッカーも本当にうまい。運動神経も抜群なんですね。

★★★★★

 

3:ちはやふる -上の句- (2016年)

f:id:entafukuzou:20180511123201j:plain

 

競技かるたの女王をめざす少女の成長を描く、同名マンガの実写化作品。広瀬すずは全校でも評判の美少女ながら、かるた以外のことには興味がない荒っぽい女の子を演じています。コメディに重きをおいた演出のせいでしょうか、広瀬すずの演技はややオーバーと言う気がします。

 

もっとも、彼女だけではありません。絵に描いたような“やまとなでしこ”の奏(かなえ)、自分の居場所がないとコンプレックスを持つ勉(つとむ)なども、いかにもマンガ原作らしいキャラクター。極端すぎて、実写映画の人物としてはやや違和感を覚えてしまいます。

★★☆☆☆

 

 

4:四月は君の嘘(2016年)

f:id:entafukuzou:20180511123239j:plain

 

 

新川直司の人気マンガを、広瀬すずと山崎賢人のW主演で実写化した青春ラブストーリー。母親との確執から、ピアノを弾けなくなってしまった神童の公正(こうせい)。公園で楽しそうにヴァイオリンを弾くかをりとの出会いがきっかけで、もう一度ピアノと向き合うことになります。しかし、元気溌剌としたかをりでしたが、病に侵されていたことがわかるのでした・・・

 

愛した人が病気になってしまう、という典型的な泣かせる物語・・・のはずなんですが、広瀬すずのやたらと絶叫する演技のため、感動するよりも耳障りに思ってしまいます。『海街diary』の演技は何だったのか、と思うほど。こっちのほうを先に撮影したのかな? 監督の演出力の問題なのでしょうか。

 

で、もう一つのマイナスポイント。実はこの『四月は君の嘘』、物語の最後にある秘密が明かされます。ところが、この秘密が別のある映画にそっくり。竹内結子・中村獅童共演の『いま、会いにゆきます』という作品とそっくりなんです。演出もそのまんま。これにはちょっと興ざめです。そりゃないよ~。聞いてないよ~。本作しか観ていない人は、確かめてみて下さい。

★☆☆☆☆

 

Amazonプライムビデオ 四月は君の嘘

 

Amazonプライムビデオ いま、会いにゆきます

 

 

5:怒り(2016年)

 

f:id:entafukuzou:20180511123403j:plain

 

閑静な住宅地でむごたらしくなき者にされた、夫婦。室内には被害者が書いたと思われる『怒り』の文字が。犯人の有力な情報が得られないまま1年が過ぎてしまいます。

 

千葉の漁港。離島。東京。接点のない3か所それぞれに、素性の知れない男が現れます。はたして、この3人の中に犯人がいるのか? 彼らと知り合った人々は、彼らを最後まで信じられるのか? 群像劇でありながら、ミステリーの要素を持つ作品。

 

広瀬すずは、離島で知り合った森山未來演じる怪しい男に食べ物をわけてあげる、心優しい少女を演じています。中盤では、彼女が米兵に襲われるというショッキングな場面も。目をそむけたくなるような被害者の役を、体当たりで挑んでいます。出番こそ多くはありませんが、確かな存在感を放っています。

★★★★☆

 

嫌われてると言いつつ、驚異的な売り上げだったという・・・

  

まとめ

2016年だけで4つもの映画に出演している、広瀬すず。演技はまだまだ発展途上ですが、観客の目をひきつけてしまう存在感は圧倒的です。

 

今後も彼女の出演作は目白押し。すでに、2019年4月からスタートの朝ドラ『夏空』の主演も決まっています。バッシングを受けることも多い彼女ですが、あえてエゴサーチをして自分に対するマイナスの書き込みを見て精神を鍛えたそうです。そんなタフな彼女がこれから大人の女性をどう演じていくか、楽しみです。“事務所のごり押し”などと意地悪な見方をするのはやめて、見守っていこうではありませんか。