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30年間ずっとスター!熱狂的ファンが選ぶトム・クルーズ出演映画ランキング

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※この記事は約10分で読めます。映画ランキングだけなら5分で読めます。

トム・クルーズって老けてるよね?(2018年時点で55歳)

トム・クルーズって背が低いよね?(身長170cm)

トム・クルーズって怪しい宗教に入ってるよね?(サイエントロジーの入信者)

トム・クルーズって・・・ええ~い、だまらっしゃい! トム師匠をバカにするその口、ふさいでやるわっ!

 

この記事ではトム・クルーズ師匠の大ファンである筆者が、彼の魅力を語ります。その上でほぼ全ての出演作品を観た上で、独自のランキングを発表したいと思います。

 

よくトム・クルーズ出演のおすすすめ映画を紹介するブログを拝見するのですが、どうも納得がゆかない。

「ミッション・インポッシブルばっかじゃねーか!」

「昔の出演作はどうした、昔の出演作はよう!」

などとツッコミを入れたくなります。(生意気ですみません)

 

当方、

『爆笑!?恋のABC体験』(← 童貞喪失のくだらないコメディ)

『アイズ ワイド シャット』(← エロい宗教集団の話)

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(← カメオ出演)

これら全部観た上で語ってますので。いや、だからこそ偏りがあるかも。なお、公開年はアメリカでのものです。

 

 

トム・クルーズの魅力を語りつくす

名監督・すぐれた脚本家に愛される役者である

トム・クルーズを甘いマスクと体育会系ノリだけのスターと勘違いしている人を見かけますが、それは間違い。ハリウッドの大物たちも、トムの俳優としての資質を評価しています。トムは、映画史に名を連ねるような監督や脚本家と仕事をしているのです。

 

監督:フランシス・F・コッポラ、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、オリバー・ストーン、J・J・エイブラムスなど。

脚本家:ロブ・ライナー、ロバート・タウン、キャメロン・クロウ、クリストファー・マッカリーなど。

 

自分より共演者を輝かせる、スターらしからぬ立ち振る舞い

大スターでありながら、なぜか共演者たちの魅力を引き出してしまうトム。彼と共演して、アカデミー賞を受賞した俳優は複数います。ダスティン・ホフマン(レインマン)、ポール・ニューマン(ハスラー2)、キューバ・グッディング・Jr(ザ・エージェント)らです。

 

また、受賞には至らずともトムと共演した後にスターの仲間入りした俳優もたくさんいます。ニコール・キッドマン、レニー・ゼルウィガー、コリン・ファレル、渡辺謙、ジェイミー・フォックスなどがそうでしょう。

 

度が過ぎるサービス精神

PRで来日するたびに、空港で時間の許す限りサインに応じるトム。この姿勢は、若い頃からずっと変わっていません。プライベートで辛い時期もあったろうに、ううっ。

 

サービス精神は作品の中でも発揮されます。どんな汚れ役だろうが、どんなチョイ役だろうが脚本が気に入れば引き受けます。アクションに関しては老体(失礼!)にムチ打って、スタントなしで挑むサービスぶり!

 

結婚は3回

ミミ・ロジャーズ(1987年 ~ 1990年)

ニコール・キッドマン(1990年 ~2001年)

ケイティ・ホームズ(2006年 ~2012年)

 

これまで恋人関係が噂された女優としては、レッベッカ・デモーネイ、ペネロペ・クルス、ミランダ・カーなどがいます。そうそうたる美女たち。いいじゃないですか、スターですから。(← にしきのじゃないよ)

 

私とトム・クルーズ

筆者が初めて観たトム・クルーズ映画は、1988年の『カクテル』です。若いバーテンダーの出世欲や恋愛を描いた作品です。しかし当時は、爽やかイケメンが美女とよろしくやっている映画ぐらいの印象でした。

「なんだ。カッコつけやがって。いけ好かねーな!」

などと思っていた程です。この時は!

 

それが、『7月4日に生まれて』や『ザ・ファーム 法律事務所』など、社会派映画に出演するようになって見方が変わります。

「あ、こんな役やるんだ」

そして、『マグノリア』のエロ教祖ぶりを見て、決定的にファンとなります。以降、イメージを覆すような役柄にチャレンジする姿に、共感を覚えてゆきます。

 

離婚したときは勝手にもらい泣き。10月6日の『トムの日』には必ずトム出演映画を観て、元気をもらっています。

 

トム・クルーズ出演映画・ランキング

10位 『ロック・オブ・エイジズ』

2005年公開。ブロードウェイの同名ミュージカルの映画化。田舎からでてきた女の子が、持ち前の歌唱力を生かしてスターをめざして奮闘するミュージカル映画です。音楽で成功する夢を持つ青年との恋も描かれていて、王道のストーリーだといえます。

 

トム・クルーズは、主人公の女の子が憧れるロックスターを演じています。劇中で披露する歌声はアテレコなんかじゃありません。正真正銘、トムの声です。また、この声がいい。混じりけのない澄んだ歌声! スターは声もきれいなんだ、と思い知らされます。ガンズ・アンド・ローゼズの「Paradise City」もトムが歌うと、また別の魅力がありますね。ナルシシズム全開のトムのワンマンショーは圧巻。

 

カリスマ・ロッカーを目の敵にする、市長夫人を演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズもサイコー! すっかりおばさん臭くなった彼女ですが、歌とダンスはキレッキレ。『シカゴ』のときの彼女を思い出させます。

 

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9位 『7月4日に生まれて』 

1989年公開。ベトナム戦争に自ら志願して派兵された、ロン。ヤンキースが好きで、ケネディの演説に感銘を受けるどこにでもいる愛国者でした。

 

海兵隊に入隊し、ベトナム戦争に従事するようになったロンは誤って民間人を撃ってしまいます。さらに敵の攻撃を受けてパニックになったロンは、部下を誤射して死なせてしまうのです。ついにはロン自身も撃たれて、脊髄を損傷、車いす生活を余儀なくされます。

 

やがロンは考え方を改めるようになります。

「あの戦争は間違っていた」

反戦運動に参加するようになります。しかし、ロンたちの運動は弾圧を受けることに。それでもロンは戦争の真実を語ろうと、民主党大会で演説するのでした・・・

 

重たい内容なので、観た後は気疲れしてしまう作品ではあります。それでもやはり、観るべき映画、伝えていかなくてはならない映画だと思います。

 

 

8位 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

2015年公開。シリーズ5作目。この映画、冒頭の飛行機アクションが単なるつかみ、というのがまず凄い。毎回毎回トムは体を張っているわけですが、この作品ではそれがもはや神レベル。2014年の撮影ですので、当時トムは51歳ということになります。

 

滑走路を助走する軍用機に飛び乗り、離陸する機体の扉にしがみつく超絶アクション。高速バイクを乗り回してのチェイス。6分も息を止めて臨んだ水中アクション。トムは、すべてスタントなしで臨んでいます。

「そこまでしなくとも・・・」

ファンの声は、もはやトムの耳には届かず。この一作で、トムはジャッキー・チェンに肩を並べるたと言えます。いったいどこを目指しているんだ、トム師匠!

 

内容としては、イーサン・ハントが所属するIMFがまたも解体危機に追い込まれる、というおなじみのストーリー。謎の組織「シンジケート」にイーサンのチームが闘いを挑みます。前作『ゴーストプロトコル』から、ベンジーとブラントの両名が再登場。コンピュータ解析のプロフェッショナル・ベンジーは、本作では敵にさらわれてしまいます。マリオでいう、ピーチ姫的ポジションですね。男ですけど。

 

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7位 『アウトロー』

2012年公開。リー・チャイルド原作のハードボイルド小説を映画化。無差別の銃の乱射事件が発生し、5人が命を落とします。容疑者として捕らえられた男は、元秘密捜査官のジャックとの面会を求めます。

 

ジャックは、街にうごめくワル達にたったひとりで立ち向かってゆきます。アクションそのものは暗い所で行われるせいもあってか、地味な印象。『ローグネーション』と同じ監督・主演コンビとはとても思えません。

 

しかし、この体術、キーシ・ファイティング・メソッドというスペイン発祥のれっきとした護身術なんですね。体を低く構えて、両手で頭をガードする姿勢を取ります。前頭部という体の中でも固い部位を中心に、最小限の動きで闘う体術なのだそうです。『バットマン・ビギンズ』のアクションにも取り入れられているそうです。

 

作品全体を覆う、渇いた雰囲気も好きですね。『ブリット』とか『ゲッタウェイ』とか、スティーブ・マックイーンの映画にも通ずる緊張感。CGや爆破に頼らないアクション映画があってもいいのではないでしょうか?

 

 

6位 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

2008年公開。落ちぶれたアクションスター、下ネタばかりのコメディアン、ちょっぴり勘違いの入ったなりきり俳優。ベトナム戦争を題材にした映画を作るはずだったのに、わがままな俳優たちのせいで、予算が底をつきてしまいます。

 

製作スタッフたちがひねり出した苦肉の策。それは、どうしようもない俳優たちを本物の戦場に送り込むことでした・・・

 

トムが演じるのは、デブでハゲの映画プロデューサー。ほんのチョイ役なのですが、そのはじけっぷりが凄い。金に汚い自己中心的な人物を、生き生きと演じています。製作費をムダ使いするスタッフたちに激しく怒りをぶつける姿に、スターとしての面影はありません。自分がどう見られているか? 何をやったら客にウケるのか? 自分を客観視できているからこそ、こんな役を引き受けられるのでしょう。

 

 

5位 『ザ・エージェント』

1996年公開。有能なスポーツ・エージェントだったジェリーは、スター選手ばかり扱おうとする会社の方針に異を唱えます。改革案を会社に提案しますが、ようしゃなくクビになってしまいます。

 

ジェリーが仕事をする上で大切にしたいと思ったのは、選手との信頼関係を築くこと。ジェリーは新たな会社を立ち上げることを宣言。自分に共鳴してくれる仲間を募ります。しかし、彼についてきたのはシングルマザーのドロシーだけでした。

 

ジェリーの提案は次の通り。

〇 クライアントの数を減らす。

〇 お金儲けより、選手を第一に考える。

〇 お互いに人間らしい生き方をしようと努力する。

 

信念を貫くのに大切なこと。それは、共感してくれる人の数ではない、ということ。このテーマを見事に描き切ったキャメロン・クロウの脚本が素晴らしいです。

 

ジェリーがクライアントであるアメフトの選手・ロッドに言わされる名ゼリフ、「ショウ・ミー・ザ・マネー」は本国アメリカでは大流行したそうです。

 

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4位 『トップガン』

 

 1986年公開。アメリカ海軍の戦闘機のパイロットとなった若者たちの青春群像劇。航空アクションとしての魅力もあります。ちなみに、この映画のヒットで翌年の海軍の入隊希望者は10倍にふくれ上がったそうです。

 

本作の大ヒットなくして、今のトム・クルーズはないでしょう。また、ヴァル・キルマー、メグ・ライアン、ティム・ロビンス、マイケル・アイアンサイドら今をときめく人気俳優たちの出世作でもあります。さらに、監督のトニー・スコットや製作のジェリー・ブラッカイマーも本作で名を上げたといえます。

 

改めて見返すと、トム以上にヴァル・キルマー演じるアイスマンが凄くカッコいい! ライバルの演技を輝かせてしまう、トムの人の良さ。この頃から発揮されているんですね。ケリー・マクギリスが女性教官を演じています。この映画のおかげで、年上の女性に憧れるようになったものです。(← どーでもいいわ、そんな情報!)

 

 

3位 『マグノリア』

1999年公開。ロサンゼルスを舞台に、複数の男女たちが織り成す群像劇。クイズ番組の司会者と、その娘。元・天才クイズ少年。番組プロデューサーと、その妻。看護師。警察官。そして、自己啓発セミナーの主催者。

 

一見無関係な人々の人生が、偶然のめぐり合わせによって絡まり、最後には1本の糸のように繋がってゆく・・・監督・脚本のポール・トーマス・アンダーソンの天才ぶりが発揮された、パズルのような映画。

 

トムは、インチキ臭いセミナーの主催者に扮しています。若い男たちを集めて、

「ひたすらヤッてヤッてヤリまくれ~」

と連呼するブッ飛んだキャラクター。しかし裏では、父との確執を乗り越えられずに苦しんでもいます。

 

以前、狩野英孝さんが『ロンドンハーツ』のどっきり企画で映画を撮ったときのこと。この映画の演出をマネていたのを見て、微笑ましい気持ちになりました。

 

 

2位 『ミッション:インポッシブル』

1996年公開。IMFは、CIAの特殊部隊。暗殺などの特殊工作が主な任務です。フェルプスが指揮をとるIMFのチームは、CIAのリストが漏れた件を調査中に何者かに襲われてしまいます。イーサン・ハント以外のメンバーは殺され、チームは壊滅されてしまいます。

 

イーサンはIMF内部に密告者がいるとの情報をつかみ、裏切者を探し出すために新たなチームを組むのです。このメンバーの中に、ジャン・レノとエマニュエル・べアールがいます。国際色豊かな、まさにドリーム・チーム! この第1作に比べると、続編でチームを組むメンバーはどうしても見劣りしてしまいます。無名の役者が多いし・・・

 

「ミッション:インポッシブルシリーズ」でどの作品が好きかで、その人の映画観がわかるような気がします。私はやはり、サスペンス色の強い第1作がいちばんですね。純粋に、監督のブライアン・デ・パルマが好き、というのも大きいですけれど。

 

デ・パルマを知らないという人は、『殺しのドレス』だけでも見て欲しい。とにかく、独特の画面構成が凄いので。

 

 

1位 『コラテラル』

 

 2004年公開。ロスで働くタクシードライバーのマックスは、いつかリムジンの会社を創るのが夢。ある晩、ひとりの男が現れ、法外な値段でマックスのタクシーを貸し切りたいといいます。

 

実は、この男の正体は殺し屋。彼は、一晩で5人のターゲットを始末するため、マックスをパートナーとして見込んだというのです。はたして、マックスはこの男を止められるのか? この男から逃れられるのか?

 

主人公の成長がきっちりと描かれるのがハリウッド映画です。ただ、この映画が普通と違うのは、悪人との出会いを通して主人公が成長するということ。しかも、メインの出演者はたった2人。にも関わらず、手に汗握るストーリーが展開されます。

 

トムは銀髪の殺し屋に扮します。わざわざイギリス空軍で特訓したという銃さばきは必見。悪役なのにエレガントさを失わないのは、スターの証。 

 

 

 これを被ればどんなミッションもこなせる・・・気がする。

 

まとめ

結局、変わり映えしないランキングじゃねーか!と思った方。私もそう思います。迷ったのは『バリー・シール/アメリカをはめた男』を入れるかどうか。それやると、新しいのばっかになっちゃうので踏みとどまりました。

 

浮き沈みの多いハリウッド映画界において、30年もの間ず~っとトップスターで居続けているトム・クルーズ。驚異としか言いようがありません。共演者からも名監督からも愛されるキャラクター、決して安住の地に留まろうとしない仕事選び。

 

まだまだ活躍は続きそうです。