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意外な化学反応が面白い!解説と聞き手の組み合わせ5選【将棋中継】

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※この記事は約5分で読めます。

NHKの『あさイチ』は、いのっちと有働由美子アナの相性が抜群で、楽しい番組でした。MC2人の組み合わせによっては、面白さが何倍にもなるときがありますよね。

 

将棋中継も同じです。解説と聞き手の組み合わせによっては化学反応が生まれて、独特の空気感に笑ってしまうことがあります。

 

将棋に詳しくない“観る将”が見ても楽しめる、解説の棋士と聞き手の女流棋士の組み合わせを集めました。

 

女流棋士についてはこちら。

www.entafukuzou.com

 

 

親子の内輪トークにほっこり。 塚田泰明 九段 × 塚田恵梨花 女流1級

塚田泰明 九段は、過去に『王座』のタイトルを獲ったこともあるベテラン棋士。『塚田スペシャル』という超急戦(=速攻のこと)の戦法を編み出したことでも有名です。

 

奥さんは女流棋士の高群佐知子さん。2人の娘さんが恵梨花 女流です。塚田家は、家族そろって将棋のプロという、サラブレッド一家なのです。

 

そんな恵梨花 女流はまだプロになったばかり。番組の進行もたどたどしかったりします。お父さんの泰明 九段は、そんな娘をしっかりフォロー。漢字が読めないときは教えてあげ、進行に詰まると段取りを仄めかしたりします。ときには、娘の不勉強を叱ることも。娘さんが、家ではお父さんを“パパ”と呼んでいることも判明しました。

 

一方の恵梨花 女流も負けてはいません。家でのお父さんの素顔を暴露したり、お父さんの執筆した本にダメ出しをしたり・・・素直でハキハキとした性格は好感がもてます。

 

将棋の解説そっちのけで、親子のやりとりが微笑ましいコンビ。泰明九段が恵梨花 女流を番組内で「あなた」と呼ぶのは、照れの裏返しでしょうか?

 

将棋界のレジェンドは、解説でもレジェンドだった! 加藤一二三 九段(ひふみん) × 山田久美 女流四段

 

将棋の棋士という枠をこえ、“ひふみん”の愛称でバラエティに引っ張りだこの加藤一二三 九段。現役を引退したため公式戦で指すことはありませんが、解説者としてはまだまだ現役。80近いとは思えない頭の回転の早さで、次々と局面の検討をしゃべり続けていきます。

 

しかし、そこは数々の逸話が残る“レジェンド”ひふみん。解説でも、毎回のように伝説を残してゆきます。“ひふみん”といえば、マシンガントーク。過去のタイトル戦での武勇伝(自慢おおめ)・かわいがっている猫の話・キリスト教の話・滝を止めた話・ストーブを対戦相手に当てた話など、話は暴走機関車のように脱線します。

 

当たり前ですが、将棋番組にも“段取り”というものがあります。対局者の紹介、初手からの振り返り、スポンサーのお知らせ・・・でも、ひふみんの辞書には『段取り』という言葉はないのです。

 

テレビのバラエティは編集済みなので表には出ませんが、将棋番組は生放送で長丁場。ひふみんのノンストップ・トークの破壊力は、将棋の解説でなければわかりません。聞き手には、そんなひふみんのトークを軌道修正する高いスキルが求められるのです。

 

また、ひふみんは高齢のため、立ったままでの解説が困難です。将棋の解説は、通常は解説と聞き手の2人で大盤の駒を動かします。しかし、ひふみんの場合、体調を考慮して椅子に座って解説している時間が多いのです。そのため、聞き手は1人で駒を動かさなくてはなりません。ひふみんが早口なので、余計動かすのは大変なはず。

 

そんな仕事を手際よくこなすのが、山田久美 女流。若い頃はアイドル的存在で、雑誌に取り上げられたこともありました。現在は女流棋士会の会長も務めるベテラン。さばさばした性格から、『姉御』と呼ばれて親しまれています。山田女流は手をいっぱいに広げて、目にも止まらぬスピードで駒を動かしてゆきます。まさに、名人芸。

 

ひふみんの年齢を感じさせない、元気な姿。そして、テキパキとした『姉御』の有能さ。両方を堪能できる組み合わせです。

www.youtube.com

 

 

くだらないギャグをスルーして欲しい人と、いちいち拾う人。 佐藤伸哉 七段 × 鈴木環那 女流二段

 

ひふみん程ではありませんが、佐藤伸哉 七段もバラエティ番組に出演することがあります。ふさふさのイケメン姿で現れたと思うと、突然カツラを外し、ツルツルの頭を惜しげもなく晒す棋士です。

 

解説では桂馬がはねると、そのタイミングに合わせてカツラを飛ばします。「桂馬がとんだ」⇒「桂がとんだ」⇒「カツラがとんだ」 どうです? 寒いでしょう?

 

しかし、佐藤 七段は将棋界のダンディ坂野。むしろ、スベリ芸を楽しんでいるぐらいの強心臓の持ち主。ギャグが寒いと自覚していて「スルーしてもらって構わない」と発言しています。ところが、そんな佐藤 七段に天敵が!

 

それが、鈴木環那 女流です。つぶらな瞳と女子アナ顔負けの滑舌のよさ。しかし、見た目のカワイさから想像もつかない程、独特の空気をもった女流棋士なのです。

 

佐藤 七段の顔をまじまじと見つめ、

「先生、ほんとイケメンですよね~」

佐藤 七段が解説で指し手が当たると、

「先生、すごぉい」「さすがですね、先生」

しゃべりに独特の間があるため、本気で褒めているのかわからないのです。ギャグも含めて相手の会話を全力で受け止め、ときには予想もつかない方向へ話を無茶ぶりしたりします。これが、名キャッチャー古田敦也でも取れない大暴投。

これには、スベリ慣れている佐藤 七段もタジタジ。調子が狂ってやりヅラそう。

 

この空気感を文章で説明するのは難しいので、ぜひその目で確かめて下さい。

 

爆笑必至!ぶっちゃけトークにしどろもどろになる、A級棋士。 三浦弘行 九段 × 竹部さゆり 女流三段

 

現在、将棋のプロ棋士の人数は160名前後です。その中でも名人に次ぐトップ10人の実力者たちを、『A級棋士』と呼びます。三浦 九段はそんなA級棋士のひとり。同僚の結婚式の会場で、詰め将棋を解いていたという逸話が残るほどの将棋の虫。将棋にストイックに打ち込む姿から、宮本武蔵にあやかって『武蔵』と呼ばれています。

 

そんな三浦九段。朴訥な性格で、あまり人前で話すのが得意ではありません。最近は、多少はっちゃけていますが、素は生真面目なまま。

 

一方の竹部さゆり 女流は、二言も三言も余計なことをしゃべってしまう爆弾娘。強烈な毒舌が持ち味で、人によって好き嫌いがわかれてしまう程。たとえば、

「〇〇先生は、カワイイ子にばかり話しかける」

「あのパーティは参加費が高くて、コスパ悪かった」

「結婚なんて、所詮は見栄」

 

次々と口をつく爆弾発言。しゃべるボンバーマン。聞いている三浦 九段は、受け一方になってしまいます。竹部 女流がぶっこみ発言をする度、

しどろもどろになって言葉を濁す三浦 九段。

コーヒーを吹きこぼしそうになる三浦 九段。

せきこむ三浦 九段。

 

挙句の果てに竹部女流、三浦 九段に向かって

「先生は、(バレンタインの)チョコをもらえない人の気持ち、わかりますよね?」

「・・・」

 

 

 

おっとりした見た目から吐き出されるナイフのような毒舌! サービス精神で乗り切る怪物くん。 糸谷哲郎 八段 × 伊藤沙恵 女流二段

 

糸谷哲郎 八段は、“竜王”を保持していたこともある実力者。また、メガネに小太りという外見とは裏腹に、多芸の持ち主でもあります。大阪大学で哲学を学んだインテリでありながら、ポケモンをやったりスイーツに詳しかったりと、キャラの濃い棋士の一人です。

 

対して、伊藤 女流は近年力をつけてきた女流棋士のひとり。各棋戦で活躍し、タイトル挑戦の常連になりつつあります。普段はゆっくりしゃべるタイプで、見た目にもおっとりしています。

 

ところが実際は違います。踏み込んではいけない所まで土足で踏み込んでしまう、毒舌の持ち主なのです。棋士は、負けた対局のことは触れて欲しくないもの。にも関わらず、対局で負けたばかりの糸谷 八段に、そのことを涼しい顔で問い出します。

 

また、対局している棋士がダイエットをした、という話題になったときのこと。伊藤 女流、小太りの糸谷 八段を横目で見ながら、

「先生は・・・?(ダイエットしないんですか?)」

 

番組中にカラオケの話になったとき。伊藤 女流、

「せんせ♡」と甘い声で

糸谷 八段にアカペラを要求。糸谷 八段も断りきれず、いきものがかりの「ありがとう」や「もののけ姫」を披露するハメに。しかも、エコーもつけられる、というおまけ付き。

 

聞き終わった伊藤 女流、自ら歌わせたクセに笑い出し、

「美声でしたね~」

と心のこもってない声でねぎらうのでした。