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3度目の朝ドラ、『わろてんか』のトキ役・徳永えりの魅力

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  朝ドラ『わろてんか』で主人公てん(葵わかな)の世話をする女中、トキを演じる徳永えりさん(29)。朝ドラ出演は今回で3回目。『梅ちゃん先生』では梅子の同級生・弥生を演じ、『あまちゃん』ではなつばっぱの若い頃を演じています。

 

確かな演技力を備えた徳永さんですが、同世代の女優さんに比べたら目立つ存在ではありません。というのも、1988年生まれの女優さんには、堀北真希さん、新垣結衣さん、吉高由里子さん、黒木メイサさん、戸田恵梨香さんらがいるからです。そんなスター女優たちにはない徳永さんの魅力って、何でしょう?

 

役者の演技には、様々なタイプがあります。まっすぐな演技をする人もいれば、舞台調の芝居がかった演技をする人もいます。演技経験の少ない素人同然の人だっています・・・徳永さんの魅力は、どんな共演者にも合わせることのできる器用さ。控えめなようでいて自己主張もする、そんな演技のバランス感覚にあるのではないでしょうか。

 

そんな彼女の出演映画を、いくつか紹介したいと思います。『わろてんか』ではヒロインの良き相談役という役回りですが、映画でも主人公の親友役が多いようです。

 

『フラガール』

福島県の炭鉱町を舞台に、町興しのために奔走する人々の姿を描く人間ドラマ。徳永さんは、蒼井優演じる主人公の親友役。主人公とともに『フラガール』となるためダンスの訓練を受けていたのですが、家庭の事情で引っ越すことに。主人公に夢を託し、走り去るトラックの荷台から手をふる別れのシーン。涙なくしては語れません。

 

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『はさみ‐hasami‐』

理容師をめざす専門学校を舞台に、悩み多き生徒たちと、彼らと真摯に向き合う若い教師の交流を描いドラマ。池脇千鶴演じる女性教師の教育方針は、紋切り型で道徳の教科書のような印象も受けますが、善意にあふれた作品であることは間違いありません。徳永さんは、カットが苦手な生徒に扮しています。

 

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『うた魂』

全国大会出場を目指す合唱部の奮闘を描いたコメディ。自意識過剰でちょっぴりイタイ女子高生を、夏帆が演じます。歌っているときの一生懸命な顔をからかわれた主人公。一度は合唱をやめようとしますが、ゴリ演じるライバル校のヤンキーに魂で歌うことの大切さを教えられ、恥を捨てて歌うことを決意します。

コントじみた演出は好みがわかれるところ。しかし、高校生たちがひたむきに合唱に打ち込む姿はすがすがしく、さわやかな後味の残る作品となっています。徳永さんは、ヒロインの親友で、合唱部では伴奏を任されています。

 

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『春との旅』

初老の男と、その孫娘によるロードムービー。徳永さん演じる主人公・春が、独り身となった祖父の面倒をみてくれる人を探すべく、親族を訪ね歩きます。しかし、偏屈な老人を引き取ってくれる人などいるはずもなく・・・

春の祖父を演じるのは仲代達也。『切腹』『鬼龍院花子の生涯』『不毛地帯』『犬神家の一族』などに出演している、日本映画界きっての名優です。そんな大御所を相手に、まったくひけをとらない徳永さんの演技が素晴らしいです。

 

まとめ

 

上記以外にも、『アキレスと亀』『ハナミズキ』『ノーボーイズ、ノークライ』などの映画に出演している徳永さん。何気に秀作ぞろいなのがわかります。

ちなみに、『わろてんか』で共演している松坂桃李さん(藤吉役)、大野拓郎さん(キース役)も同じ1988年生まれ。そしてなんと、風太役の濱田岳さんも同い年! ズラリと黄金世代を揃えたキャストだったのですね。