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女流棋士は弱い?プロ棋士と実力が違う?棋力や役割について調べてみた

 

 

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NHKの将棋トーナメントやニコ生の将棋中継で、解説をするプロ棋士の横に立っている

アシスタントのような女性。司会進行をしつつ、すさまじいスピードで駒を並べてゆく彼女たちは何者なのでしょうか?

 

女子アナではありません。彼女たちは、『女流棋士』。文字通り、将棋を職業としている女性たちです。対局(=将棋の試合)をしたときに発生する対局料、将棋教室の受講料、そしてイベントや将棋中継の出演料がおもな収入源です。

 

 

 

プロ棋士と女流棋士の違いって?

 

プロ棋士とは何が違うのか? 実は、『プロ棋士』にはそもそも男女の区別はありません。しかし、制度ができてから現在に至るまで“女性”の『プロ棋士』は一人も誕生していません。

 

一方、『女流棋士』の対象は女性だけです。男女の別のない『プロ棋士』は奨励会、『女流棋士』は研修会という養成機関に所属して、プロを目指すのが基本です。それぞれリーグ戦を闘い、優秀な成績を納めると昇段してゆきます。

 

奨励会で四段となると晴れて『プロ棋士』に、研修会で女流3級となると『女流棋士』を名乗ることができます。この他にも女流棋士の場合、奨励会の1級以上で退会するか、アマチュア参加の女流棋戦で好成績を収めると、プロ入りの権利を得ます。

 

それでは、女流棋士の棋力(=将棋の腕前)はいかほどなのでしょうか? 残念ながら、『プロ棋士』で一番段位の低い四段よりも、数段劣る、と言わざるをえません。アマチュアの高段者と同等、あるいはそれ以下の場合もあります。 現実に女流棋士のトップクラスの人でも、男性棋士に対しては2割程度の勝率しかありません。

 

女流棋士が足りない?

 

それではなぜ、わざわざ女性だけがなれる『女流棋士』の制度をもうけたのでしょうか? これはひとえに普及活動のため、といえるでしょう。一昔前は、将棋道場に集まるのはおじさんばかり。将棋を指す女性は、ほとんどいませんでした。将棋という文化のすそ野を広げるためにも、“女性の”プロが必要だったのです。

 

また、将棋中継の聞き手という仕事は、将棋が強いだけではつとまりません。個性豊かな解説の先生の話を上手に聞き出し、対局の進行に合わせてよどみなくしゃべり続けなくてはなりません。女性ならではの細やかな気遣いがあって、はじめて成り立つお仕事なのではないでしょうか。

 

藤井五段の活躍もあって、最近はニコ生やアベマTVなど、インターネットでの将棋中継もふえてきました。聞き手のニーズは確実に高まってます。しかし、『プロ棋士』と比べて『女流棋士』は圧倒的に人数が少ないのが実情です。プロ棋士が約160名なのに対して、女流棋士は50人弱。そのうえ、女流棋士はしゃべりのプロではありません。人前でしゃべるのが苦手な人もいます。このため、進行がうまい一部の女流棋士に、聞き手の仕事が集中しているのが実情です。

 

まとめ

 

女流棋士は、あくまで将棋のプロ。自分たちがいい将棋を指して勝つことが、最大の喜び。ファンとしては、女流棋戦がもっと中継されたら、と節に願います。