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おっさんがガチで映画『しまじろう』を見る②

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いい歳したおっさんが、ガチで子ども向け映画を見るという企画。映画『しまじろうとくじらのうた』の後半、アニメパートです。

 

くじらの赤ちゃんと出会う

 

冒頭、しまじろうは鉄棒の逆上がりを成功させます。お母さんは思わず、しまじろうをハグ。それを見た同級生は、母親にギュッとされるしまじろうを「赤ちゃんみたい」、とからかいます。しまじろうは恥ずかしがって、お母さんから離れてしまいます。

 

海辺にやってきたしまじろうは、島に流れ着いたくじらのくーちゃんを見つけます。くーちゃんはお母さんとはぐれた上に、怪我をしていました。ただ、しまじろうとくーちゃんは会話できないようです。あれっ? トラとインコはふつうに会話してたぞ。なんでトラとくじらは会話できないんだ? 些細なことにツッコミを入れてしまう私。

 

しまじろう達は、網で囲いを作ってくーちゃんを閉じ込めます。まだケガが治っていないからです。でも、お母さんに会いたいくーちゃんは、囲いから出たがります。

そんな状況をみたライオン博士は、「広い海に返すのは危険だ。このままくーちゃんを水族館で飼ってもらったらどうだろう?」と提案します。

 

展開が読めました。しまじろう達が、お母さんの元へ帰してあげる流れです。やや退屈しかけた私は、ジョーズが出てきたらどんなに盛り上がるだろう? などと考えてしまいます。いや、これは子供向けの映画。そんな邪念は捨てねばなりません。

 

みんなの歌声でお化けガニをやっつけろ!

 

案の定、しまじろうと友達のニャッキー(女の子)は、くーちゃんをお母さんの元へ連れて行くことにします。ところが、途中で海流に巻き込まれ、ある孤島に流れ着いてしまいます。治りかけていたくーちゃんの傷も広がってしまいました。

 

そこへ現れたのが、亀のじいちゃん。なぞなぞに答えられたら、どんな傷でも治す『かめかめクリーム』をくれる、と言うのです。「でも答えられなかったら、そっちのお嬢さん(ニャッキー)にチューしちゃうぞ」、と。亀でじじいでスケベ・・・どう見ても、亀仙人です。完全に亀仙人です

 

しまじろうは見事『かめかめクリーム』をゲット、くーちゃんの傷を治してあげます。すると、遥か遠くから、お母さんくじらの歌声が聞こえてきます。陽気な歌声です。子どもが迷子になっているとは思えないほど陽気な歌声です。ともかく、しまじろうとニャッキーは、すぐにでもくーちゃんを連れていこうとします。

 

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しかし、行く手をさえぎる者がいました。お化けガニです。このお化けガニ、やたらリアルなデザインです。実物のカニに近くて、ちょっとグロい。しまじろう(虎)やくーちゃん(鯨)がかわいくデフォルメされているのとは、大違い。あきらかに不平等です。カニだけに。しかも、歌声に弱い、というやや都合のいい仕様

 

当然、しまじろうは観客にも歌うように呼びかけます。1匹vs大勢。お化けガニが不憫に思えた私は、歌うことができませんでした。

 

お化けガニをやっつけ、くーちゃんをお母さんの元へ帰してあげたしまじろう。最後は、しまじろうが自分のお母さんとハグ。

 

このアニメパート。着ぐるみパートとは違い、大人でも普通に鑑賞できます。でも、モヤモヤは残ってしまいます。なぜ、お化けガニとは一緒に歌い、分かりあおうとはしなかったのでしょうか? 見た目がグロいから? お化けガニは嫌われ者だけど、別の解決法も探ってほしかったな。

 

と思いきや、なぜかエンディングでお化けガニは復活。でも、無事でよかった。

 

実際、このアニメパートは「お母さんと子供が素直に愛情を表現するのは、恥ずかしいことじゃないよ」というメッセージも込められていて、乳幼児とそのお母さんを応援する作品となっています。

 

ストーリーには大人ならではのツッコミをしましたが、しまじろうというキャラクターには思わず愛着がわきました。